千賀ノ浦(ちがのうら)~常盤山(ときわやま)部屋の過去から現在までの主な所属力士をご紹介する常盤山部屋の大相撲力士まとめ!
この記事では常盤山部屋の主な関取を中心に紹介していきます。過去の力士については最高位や改名歴、初土俵や各段の昇進時期と最終場所、さらに生涯戦歴と生涯勝率、成績等を中心にご紹介していきます。また、現役力士については最高位と昇進時期、主な成績などを載せています。
なお、年寄名跡欄の
現役の常盤山部屋力士の最新番付や成績、詳細なデータをご覧になりたい方はこちら
相撲部屋や出身地ごとの場所の成績からランキングを作成しております。初場所、好調な相撲部屋や力士の出身地はどこ?
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- 一 門:出羽海一門⇒貴乃花一門⇒二所ノ関一門
- 創 設:平成16年(2004年)9月27日
- 創設者:19代・千賀ノ浦 靖仁(元関脇・舛田山)
- 改 称:令和2年(2020年)11月26日
- 改称者:17代・常盤山 太一(元小結・隆三杉)
- 現師匠:同上
- 所在地:東京都板橋区前野町6-32-3
- サイト:常盤山部屋公式ホームページ
- SNS:常盤山部屋Twitter
- SNS:常盤山部屋facebook
この記事の目次
常盤山部屋の優勝力士
優勝制度が制定された明治42年(1909)6月場所以降、現在の常盤山部屋からは1人の幕内最高優勝力士が誕生しています。
常盤山部屋の初優勝はいつで誰?
常盤山部屋の初優勝力士は、平成30年(2018)11月場所で東小結だった貴景勝です。
常盤山部屋の優勝力士一覧
では、歴代の常盤山部屋の幕内優勝力士を年月順で一覧表にして見てみましょう。
№ | 四股名 | 優勝場所 | 回数 | 優勝時の番付 | 出身 | 部屋 | 最高位 | 成績 | 四股名 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 貴景勝 | 平成30年11月 | 初 | 東小結 | 兵庫県 | 千賀ノ浦 (現・常盤山) |
大関 | 13勝2敗 | 貴景勝 | 初土俵から所要26場所目での幕内優勝 |
2 | 貴景勝 | 令和2年11月 | 2回目 | 東大関 | 兵庫県 | 千賀ノ浦 (現・常盤山) |
大関 | 13勝2敗 | 貴景勝 | 大関昇進後初の優勝 |
3 | 貴景勝 | 令和5年1月 | 3回目 | 西大関 | 兵庫県 | 常盤山 | 大関 | 12勝3敗 | 貴景勝 | 琴勝峰との千秋楽相星決戦を制して2年2ヶ月ぶりの幕内優勝を達成 |
4 | 貴景勝 | 令和5年9月 | 4回目 | 西大関 | 兵庫県 | 常盤山 | 大関 | 11勝4敗 | 貴景勝 | 優勝決定戦で平幕の熱海富士を下し、4度目の幕内優勝 |
常盤山部屋の優勝力士ランキング
次は常盤山部屋力士の優勝回数と成績のランキングです。
順位 | 四股名 | 優勝 | 最高位 | 出身地 | 勝数 | 敗数 | 横綱 | 大関 | 関脇 | 小結 | 前頭 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 貴景勝 | 4回 | 大関 | 兵庫県 | 49勝 | 11敗 | 0回 | 3回 | 0回 | 1回 | 0回 |
最高位が大関の現役力士
貴景勝 貴信
貴景勝 貴信(たかけいしょう たかのぶ)は兵庫県 芦屋市出身、常盤山部屋の力士で最高位は大関。令和6年9月場所の番付は西 関脇2。
小さな身体ながら勝負度胸の良さと的確で力のある突き押しが魅力。四股名は戦国武将の上杉景勝から。
- 四股名
- 貴景勝 貴信(たかけいしょう たかのぶ)
- 最高位
- 大関
- 最新番付
- 西 関脇2
- 出身地
- 兵庫県 芦屋市
- 本名
- 佐藤 貴信
- 生年月日
- 平成8年(1996)8月5日(28歳)
- 出身高校
- 埼玉栄高校
- 所属部屋
- 貴乃花⇒千賀ノ浦⇒常盤山部屋
- 改名歴
- 佐藤⇒貴景勝
- 初土俵
- 平成26年(2014)9月(18歳1ヵ月)
- 新十両
- 平成28年(2016)5月(19歳9ヵ月)
- 新入幕
- 平成29年(2017)1月(20歳5ヵ月)
- 新小結
- 平成30年(2018)1月(21歳5ヵ月)
- 新関脇
- 平成31年(2019)1月(22歳5ヵ月)
- 新大関
- 令和1年(2019)5月(22歳9ヵ月)
- 優勝
- 幕内優勝4回,十両優勝1回,幕下優勝1回,序二段優勝1回,序ノ口優勝1回
- 受賞・金星
- 殊勲賞3回,敢闘賞2回,技能賞2回,金星3個
- 通算成績
- 441勝254敗116休/683出場(勝率:64.6%)
- 直近7場所
- 35勝33敗35休
- 7場所勝率
- 54.7%
- 令6年9月
- 西 関脇2(1枚降下)
- 0勝3敗10休
- ●●■やや|ややややや|ややや
- 令6年7月
- 西 大関2(半枚降下)
- 5勝10敗
- ●○●●○|●●○○●|○●●●●
- 令6年5月
- 東 大関2(変動なし)
- 0勝2敗13休
- ●■ややや|ややややや|ややややや
- 令6年3月
- 東 大関2(半枚上昇)
- 8勝6敗1休
- ○●○○●|○○○○●|●●○■や
- 令6年1月
- 西 大関2(1枚半降下)
- 2勝2敗11休
- ○○●■や|ややややや|ややややや
- 令5年11月
- 東 大関(半枚上昇)
- 9勝6敗
- ○○○●○|○●●○○|●○○●●
- 令5年9月
- 西 大関
- 11勝4敗(幕内優勝)
- ●○○○○|○●●○○|○○○●○
最高位が関脇の現役力士
隆の勝 伸明
隆の勝 伸明(たかのしょう のぶあき)は千葉県 柏市出身、常盤山部屋の力士で最高位は関脇。令和6年9月場所の番付は東 前頭筆頭。
17代常盤山が20代千賀ノ浦(元小結・隆三杉)として部屋を継承してから初の関取。昇進の際には師匠から「隆」の一字を託された。
- 四股名
- 隆の勝 伸明(たかのしょう のぶあき)
- 最高位
- 関脇
- 最新番付
- 東 前頭筆頭
- 出身地
- 千葉県 柏市
- 本名
- 石井 伸明
- 生年月日
- 平成6年(1994)11月14日(29歳)
- 所属部屋
- 千賀ノ浦⇒常盤山部屋
- 改名歴
- 舛ノ勝⇒舛の勝⇒隆の勝
- 初土俵
- 平成22年(2010)3月(15歳4ヵ月)
- 新十両
- 平成29年(2017)11月(23歳0ヵ月)
- 新入幕
- 平成30年(2018)9月(23歳10ヵ月)
- 新小結
- 令和4年(2022)3月(27歳4ヵ月)
- 新関脇
- 令和2年(2020)11月(26歳0ヵ月)
- 優勝
- 無し
- 受賞・金星
- 殊勲賞1回,敢闘賞3回,金星3個
- 通算成績
- 491勝411敗21休/898出場(勝率:54.7%)
- 直近7場所
- 50勝51敗4休
- 7場所勝率
- 50.0%
- 令6年9月
- 東 前頭筆頭(5枚上昇)
- 4勝11敗
- ○●●●●|○●●●○|●●●○●
- 令6年7月
- 東 前頭6枚目(2枚上昇)
- 12勝3敗(幕内同点・金星・敢闘賞)
- ●●○□○|○●○○○|○○○○○
- 令6年5月
- 東 前頭8枚目(4枚半降下)
- 8勝7敗
- ●●●●○|○●●○○|○●○○○
- 令6年3月
- 西 前頭3枚目(8枚半上昇)
- 5勝10敗(金星)
- ●○●●●|○○●●●|○●○●●
- 令6年1月
- 東 前頭12枚目(6枚降下)
- 10勝5敗
- ○●○●○|○●○○○|○●●○○
- 令5年11月
- 東 前頭6枚目(2枚降下)
- 5勝6敗4休
- ●○●○●|○●●○○|■やややや
- 令5年9月
- 東 前頭4枚目
- 6勝9敗
- ○●●●○|●○○○●|●●●●○
最高位が十両の現役力士
貴健斗 輝虎
貴健斗 輝虎(たかけんと てるとら)は熊本県 八代市出身、常盤山部屋の力士で最高位は十両4枚目。令和6年9月場所の番付は西 幕下27枚目。
高校は鳥取城北高に相撲留学、1年先輩には逸ノ城が。幕下昇進時には前師匠の貴乃花(元横綱)が現役時に使用していた博多帯を譲り受けた。
- 四股名
- 貴健斗 輝虎(たかけんと てるとら)
- 最高位
- 十両4枚目
- 最新番付
- 西 幕下27枚目
- 出身地
- 熊本県 八代市
- 本名
- 水田 健斗
- 生年月日
- 平成8年(1996)2月10日(28歳)
- 出身高校
- 鳥取城北高校
- 所属部屋
- 貴乃花⇒千賀ノ浦⇒常盤山部屋
- 改名歴
- 水田⇒貴健斗
- 初土俵
- 平成26年(2014)1月(17歳11ヵ月)
- 新十両
- 令和3年(2021)3月(25歳1ヵ月)
- 優勝
- 無し
- 通算成績
- 282勝254敗17休/536出場(勝率:52.6%)
- 直近7場所
- 16勝5敗14休(十両:9勝21敗)
- 7場所勝率
- 49.0%
- 令6年9月
- 西 幕下27枚目(17枚上昇)
- 5勝2敗
- ●--○○|-○--○|-○-●-
- 令6年7月
- 西 幕下44枚目(40枚上昇)
- 5勝2敗
- ○--○-|●○-○-|○-●--
- 令6年5月
- 西 三段目23枚目(40枚半降下)
- 6勝1敗
- ●--○○|--○-○|-○-○-
- 令6年3月
- 西 幕下43枚目(40枚半降下)
- 0勝0敗7休
- 休場
- 令6年1月
- 東 幕下3枚目(8枚降下)
- 0勝0敗7休
- 休場
- 令5年11月
- 東 十両9枚目(変動なし)
- 3勝12敗
- ●○●●●|○●●●●|●●○●●
- 令5年9月
- 東 十両9枚目
- 6勝9敗
- ○●●○●|●●●●○|●□○○●
千賀ノ浦~常盤山部屋の前頭
貴ノ岩 義司
貴乃花が自身で育てた初の関取、平成29年(2017)1月場所で初対戦だった白鵬との一番に勝利し初金星を獲得。しかし11月場所を控えた巡業中に日馬富士から暴行を受け本場所を2場所連続休場。本来であれば幕下陥落の計算になる平成30年3月場所は、社会問題にまで発展した傷害事件を鑑みて特別措置で十両に留まった。復帰から十両優勝を含む4場所連続勝ち越しで番付を上げていたが、冬巡業中に付け人に対して暴力を振るったことにより引退となった
- 四股名 :貴ノ岩 義司(たかのいわ よしもり)
- 最高位 :前頭2枚目
- 出身地 :モンゴル ウランバートル市
- 本 名 :アディヤギーン・バーサンドルジ
- 生年月日:平成2年(1990)2月26日
- 出身高校:鳥取城北高校
- 所属部屋:貴乃花⇒千賀ノ浦部屋
- 初土俵 :平成20年(2008)11月(18歳9ヵ月)
- 最終場所:平成31年(2019)1月(28歳11ヵ月)
- 新十両 :平成24年(2012)7月(22歳5ヵ月)
- 新入幕 :平成26年(2014)1月(23歳11ヵ月)
- 生涯戦歴:371勝303敗44休/672出場(61場所)
- 生涯勝率:55.0%
- 優勝等 :幕内次点1回,十両優勝2回,幕下同点1回,三段目優勝1回,序二段同点1回
- 成 績 :殊勲賞1回,敢闘賞1回,金星1個
- 幕内戦歴:140勝157敗18休(22場所)勝率:47.1%
- 十両戦歴:151勝104敗15休(18場所)勝率:59.2%
舛ノ山 大晴
舛ノ山 大晴(ますのやま ともはる)は千葉県印旛郡栄町出身、千賀ノ浦~常盤山部屋の元力士で、最高位は前頭4枚目。
平成18年(2006)7月場所に15歳8ヶ月で初土俵を踏み、令和3年(2021)5月場所を最後に引退(30歳6ヶ月)。
通算成績は374勝312敗123休677出場。生涯勝率.545。通算88場所中、44場所を勝ち越した(勝ち越し率.506)。
主な成績は十両同点1回,三段目優勝1回,序二段同点1回,序ノ口優勝1回。敢闘賞1回。
平成2年(1990)11月1日生まれ。本名は加藤 大晴。
平成22年(2010)11月場所で新十両昇進。これは高安と共に平成生まれ初の関取誕生だった。
その後、平成23年(2011)9月場所で新入幕を果たすと人気力士になったが、度重なる怪我で序ノ口にまで番付を落とす。しかし人気と相撲力は衰えなかった。また、激しく息を切らせている様子から心臓病では?と疑われたが、これは呼吸法に原因があったことがのちに分かる。
思い切り相撲を取れることが分かり再び上を目指していたが、腰痛や黄色靭帯骨化症などに悩まされ、令和3年5月場所13日目に引退を発表した。
- 四股名
- 舛ノ山 大晴(ますのやま ともはる)
- 最高位
- 前頭4枚目
- 出身地
- 千葉県印旛郡栄町
- 本名
- 加藤 大晴
- 生年月日
- 平成2年(1990)11月1日
- 所属部屋
- 千賀ノ浦~常盤山部屋
- 改名歴
- 舛ノ山 大晴 → 舛乃山 大晴 → 舛ノ山 大晴
- 初土俵
- 平成18年(2006)7月 前相撲(15歳8ヶ月)
- 新十両
- 平成22年(2010)11月(所要26場所)
- 20歳0ヶ月(初土俵から4年4ヶ月)
- 新入幕
- 平成23年(2011)9月(所要30場所)
- 20歳10ヶ月(初土俵から5年2ヶ月)
- 最終場所
- 令和3年(2021)5月(30歳6ヶ月)
- 大相撲歴
- 88場所(14年10ヶ月)
- 通算成績
- 374勝312敗123休677出場(勝率.545)
- 通算88場所
- 勝ち越し44場所(勝ち越し率.506)
- 優勝等
- 十両同点1回,三段目優勝1回,序二段同点1回,序ノ口優勝1回
- 受賞・金星
- 敢闘賞1回
- 前頭戦歴
- 84勝97敗14休179出場(勝率.464)
- 在位13場所(在位率.148)
- 勝ち越し4場所(勝ち越し率.308)
- 十両戦歴
- 86勝82敗12休165出場(勝率.512)
- 在位12場所(在位率.136)
- 勝ち越し6場所(勝ち越し率.500)
- 関取戦歴
- 170勝179敗26休344出場(勝率.487)
- 在位25場所(在位率.284)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.400)
- 幕下以下歴
- 204勝133敗97休333出場(勝率.605)
- 在位62場所(在位率.705)
- 勝ち越し34場所(勝ち越し率.548)
貴源治 賢士
貴源治 賢士(たかげんじ さとし)は栃木県小山市出身、貴乃花 → 千賀ノ浦~常盤山部屋の元力士で、最高位は前頭10枚目。
平成25年(2013)3月場所に15歳9ヶ月で初土俵を踏み、令和3年(2021)7月場所を最後に引退(24歳2ヶ月)。
通算成績は271勝248敗0休519出場。生涯勝率.522。通算50場所中、30場所を勝ち越した(勝ち越し率.612)。
主な成績は十両優勝1回,幕下同点1回。
平成9年(1997)5月13日生まれ。本名は上山 賢。
- 四股名
- 貴源治 賢士(たかげんじ さとし)
- 最高位
- 前頭10枚目
- 出身地
- 茨城県猿島郡境町 → 栃木県小山市
- 本名
- 上山 賢
- 生年月日
- 平成9年(1997)5月13日
- 所属部屋
- 貴乃花 → 千賀ノ浦~常盤山部屋
- 改名歴
- 貴源治 賢 → 貴源治 賢士
- 初土俵
- 平成25年(2013)3月 前相撲(15歳9ヶ月)
- 新十両
- 平成29年(2017)5月(所要25場所)
- 20歳0ヶ月(初土俵から4年2ヶ月)
- 新入幕
- 令和元年(2019)7月(所要38場所)
- 22歳1ヶ月(初土俵から6年4ヶ月)
- 最終場所
- 令和3年(2021)7月(24歳2ヶ月)
- 大相撲歴
- 50場所(8年4ヶ月)
- 通算成績
- 271勝248敗0休519出場(勝率.522)
- 通算50場所
- 勝ち越し30場所(勝ち越し率.612)(勝ち越し星80)
- 優勝等
- 十両優勝1回,幕下同点1回
- 持給金
- 43円(勝ち越し星80個)
- 前頭戦歴
- 8勝22敗0休30出場(勝率.267)
- 在位2場所(在位率.040)
- 勝ち越し0場所(勝ち越し率.000)
- 十両戦歴
- 149勝151敗0休300出場(勝率.497)
- 在位20場所(在位率.400)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.500)
- 関取戦歴
- 157勝173敗0休330出場(勝率.476)
- 在位22場所(在位率.440)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.455)
- 幕下以下歴
- 114勝75敗0休189出場(勝率.603)
- 在位27場所(在位率.540)
- 勝ち越し20場所(勝ち越し率.741)
千賀ノ浦~常盤山部屋の十両
貴ノ富士 三造
双子の兄で口元にホクロがあるのが貴ノ富士。平成30年初場所後に新十両昇進を決めて、先に十両昇進を果たしていた弟の貴源治と共に「史上初、双子関取」の誕生となった。
しかし迎えた新十両である3月場所8日目に付け人に対し暴力を加えたことが発覚し9日目より休場、翌1場所の謹慎処分を受ける。これにより幕下へと陥落。
平成31年初場所より四股名を貴公俊から貴ノ富士に改めて心機一転、翌場所再十両を果たすなど「土俵上」に集中できはじめたと思った矢先、再度暴行問題が。これにより令和元年9月26日の理事会で自主引退を促す決議を受けた貴ノ富士は、一度は不服として徹底抗戦の構えをみせていたが、一転して10月11日に引退届を郵送、受理されて引退となった。
- 四股名 :貴ノ富士 三造(たかのふじ さんぞう)
- 最高位 :十両5枚目
- 出身地 :茨城県猿島郡境町 ⇒ 栃木県小山市
- 本 名 :上山 剛
- 生年月日:平成9年(1997)5月13日
- 所属部屋:貴乃花⇒千賀ノ浦部屋
- 改名歴 :貴公俊⇒貴ノ富士
- 初土俵 :平成25年(2013)3月(15歳10ヵ月)
- 新十両 :平成30年(2018)3月(20歳10ヵ月)
- 最終場所:令和元年(2019)11月(22歳6ヵ月)
- 生涯戦歴:165勝112敗35休/276出場(41場所)
- 生涯勝率:59.6%
- 優勝等 :幕下優勝1回
- 十両戦歴:20勝19敗21休(4場所)勝率:51.3%
千賀ノ浦~常盤山部屋の幕下
関取にはあと一歩届きませんでしたが、代表的な幕下力士もご紹介しておきましょう。
栃の山 博士
拓殖大学では1年後輩に栃乃洋が。同大の先輩である19代千賀ノ浦(元関脇・舛田山)のいた春日野部屋へと入門、三段目優勝などを飾る。
平成16年の千賀ノ浦部屋創設時には師匠に同行して移籍。のちに相撲協会より世話人に採用されたことを機に現役を引退、40歳のことだった
世話人・栃の山 博士(常盤山部屋) - 四股名 :栃の山 博士(とちのやま ひろし)
- 最高位 :幕下2枚目
- 出身地 :東京都立川市
- 本 名 :山田 博士
- 生年月日:昭和48年(1973)2月24日
- 出身大学:拓殖大学
- 所属部屋:春日野⇒千賀ノ浦部屋
- 改名歴 :栃ノ山⇒栃之山⇒栃の山
- 初土俵 :平成7年(1995)1月(21歳11ヵ月)
- 最終場所:平成25年(2013)5月(40歳3ヵ月)
- 生涯戦歴:391勝364敗9休/754出場(110場所)
- 生涯勝率:51.8%
- 優勝等 :三段目優勝1回(同点1)
拓錦 広之
三段目と序ノ口では共に全勝優勝を飾った
- 四股名 :拓錦 広之(たくにしき ひろゆき)
- 最高位 :幕下6枚目
- 出身地 :千葉県市川市
- 本 名 :大山 広之
- 生年月日:昭和58年(1983)5月19日
- 出身大学:拓殖大学
- 所属部屋:千賀ノ浦部屋
- 初土俵 :平成18年(2006)1月(22歳8ヵ月)
- 最終場所:平成28年(2016)1月(32歳8ヵ月)
- 生涯戦歴:208勝187敗18休/394出場(60場所)
- 生涯勝率:52.7%
- 優勝等 :三段目優勝1回,序ノ口優勝1回
舛ノ湖 大明
金沢市立工業高校出身。全国高校相撲選手権大会個人戦3位などの実績を引っさげて千賀ノ浦部屋へと入門。平成25年7月と平成26年7月場所では幕下6連勝で優勝にあと一歩と迫ったが7番相撲で惜しくも破れて逃した
- 四股名 :舛ノ湖 大明(ますのうみ だいめい)
- 最高位 :幕下6枚目
- 出身地 :石川県加賀市
- 本 名 :齊心 大明
- 生年月日:平成3年(1991)11月12日
- 所属部屋:千賀ノ浦部屋
- 改名歴 :齊心⇒舛ノ湖
- 初土俵 :平成22年(2010)1月(18歳2ヵ月)
- 最終場所:平成27年(2015)11月(24歳0ヵ月)
- 生涯戦歴:131勝100敗7休/231出場(35場所)
- 生涯勝率:56.7%
- 優勝等 :序二段優勝1回
舛東欧 旭
舛東欧 旭(ますとうおう あきら)はハンガリー ヤース・ナジタン・ソルノク県出身、常盤山部屋の力士で最高位は幕下8枚目。令和3年3月場所の番付は東 三段目23枚目。
大相撲史上初のハンガリー出身力士。ハンガリーではレスリング王者にも。相撲では平成16年(2004)の世界ジュニア相撲選手権・無差別級で決勝に進出、そこで澤井(元大関・豪栄道)に敗れるも2位という好成績をおさめた。四股名の下の名前の「旭」は、本名の「アティッラ」をもじったもの。
- 四股名
- 舛東欧 旭(ますとうおう あきら)
- 最高位
- 幕下8枚目
- 最新番付
- 東 三段目23枚目
- 出身地
- ハンガリー ヤース・ナジタン・ソルノク県
- 本名
- トート・アティッラ
- 生年月日
- 昭和61年(1986)1月23日(38歳)
- 所属部屋
- 千賀ノ浦⇒常盤山部屋
- 初土俵
- 平成17年(2005)1月(19歳0ヵ月)
- 優勝等
- 序ノ口優勝1回
- 通算成績
- 326勝276敗70休/597出場(勝率:54.6%)
- 直近7場所
- 14勝20敗15休
- 7場所勝率
- 41.2%
- 令3年3月
- 東 三段目23枚目(17枚上昇)
- 0勝0敗7休
- 休場
- 令3年1月
- 東 三段目40枚目(34枚半降下)
- 4勝3敗
- ●--○-|○●-●-|○--○-
- 令2年11月
- 西 三段目5枚目(35枚半降下)
- 1勝4敗2休
- ●--○-|●-●●-|ややややや
- 令2年9月
- 東 幕下30枚目(23枚上昇)
- 0勝7敗
- ●-●-●|--●●-|●-●--
- 令2年7月
- 東 幕下53枚目(9枚半上昇)
- 5勝2敗
- -●○-●|--○-○|○--○-
- 令2年3月
- 西 三段目2枚目(36枚降下)
- 4勝3敗
- -●-●-|○○--○|○--●-
- 令2年1月
- 西 幕下26枚目
- 0勝1敗6休
- ●-ややや|ややややや|ややややや
千賀ノ浦~常盤山部屋の歴代師匠
19代・千賀ノ浦 靖仁
舛田山 靖仁(ますだやま やすひと)は石川県 七尾市出身、春日野部屋の元力士で最高位は関脇。高校横綱獲得と、拓殖大での全国学生相撲選手権大会決勝進出という実績を積んで春日野部屋に入門。激しい立ち合いからの叩き込みは鮮やかで名人芸との声も。引退後は千賀ノ浦部屋を創設、舛ノ山(舛乃山)らを育て上げた。停年を迎えた平成28年4月に名跡を現師匠(20代)と交換、再雇用制度で部屋付き親方となった。
令和2年11月26日付で再び常盤山と千賀ノ浦の名跡は交換されて21代千賀ノ浦を襲名。令和3年4月に再雇用の停年である70歳を迎えて退職。
- 四股名 :舛田山 靖仁(ますだやま やすひと)
- 最高位 :関脇
- 年寄名跡:
19代千賀ノ浦 ⇒16代常盤山⇒21代千賀ノ浦 - 出身地 :石川県七尾市
- 本 名 :舛田 茂
- 生年月日:昭和26年(1951)4月10日
- 出身大学:拓殖大学
- 所属部屋:春日野部屋
- 初土俵 :昭和49年(1974)3月・幕下60付出(22歳11ヵ月)
- 新十両 :昭和50年(1975)1月(23歳9ヵ月)
- 新入幕 :昭和51年(1976)11月(25歳7ヵ月)
- 新三役 :昭和56年(1981)1月(29歳9ヵ月)
- 最終場所:平成元年(1989)7月(38歳3ヵ月)
- 生涯戦歴:626勝671敗27休/1295出場(93場所)
- 生涯勝率:48.3%
- 優勝等 :十両優勝1回
- 成 績 :殊勲賞2回,敢闘賞1回,金星1個
- 幕内戦歴:313勝387敗5休(47場所)勝率:44.7%
- 関脇:3勝12敗(1場所)勝率:20.0%
- 小結:16勝29敗(3場所)勝率:35.6%
- 前頭:294勝346敗5休(43場所)勝率:45.9%
- 十両戦歴:276勝272敗22休(39場所)勝率:50.4%
20代・千賀ノ浦~17代・常盤山 太一
神奈川県川崎市川崎区出身、二子山部屋の元力士で最高位は小結。四股名は兄弟子だった隆の里と若三杉に付けてもらった。新入幕までは早かったが以降は幕内と十両の往復、そして幕内中堅での攻防に。平成3年1月念願の小結昇進は新入幕から58場所目だった。
引退後は二子山部屋~貴乃花部屋の部屋付親方として後進の指導にあたり、平成28年4月に元関脇・舛田山の千賀ノ浦親方停年を受けて名跡と同部屋を継承。これにより千賀ノ浦部屋は出羽海一門から貴乃花一門へ。貴乃花一門崩壊後は二所ノ関一門へと合流。
千賀ノ浦襲名当初から「5年で常盤山の名跡を戻してもらう」約束があったとのことで令和2年11月26日付で16代常盤山と20代千賀ノ浦の名跡交換が承認され、17代常盤山襲名となった。
17代・常盤山 太一 - 四股名 :隆三杉 太一(たかみすぎ たかかつ)
- 最高位 :小結
- 年寄名跡:15代藤島⇒18代音羽山⇒15代常盤山⇒
20代千賀ノ浦 ⇒17代常盤山 - 出身地 :神奈川県川崎市川崎区
- 本 名 :金尾 隆
- 生年月日:昭和36年(1961)3月1日(63歳)
- 所属部屋:二子山部屋
- 改名歴 :金尾⇒二子錦⇒隆三杉
- 初土俵 :昭和51年(1976)3月(15歳0ヵ月)
- 新十両 :昭和56年(1981)1月(19歳10ヵ月)
- 新入幕 :昭和56年(1981)7月(20歳4ヵ月)
- 新三役 :平成3年(1991)1月(29歳10ヵ月)
- 最終場所:平成7年(1995)11月(34歳8ヵ月)
- 生涯戦歴:720勝753敗57休/1471出場(119場所)
- 生涯勝率:48.9%
- 優勝等 :十両優勝1回,序二段優勝1回
- 成 績 :金星1個
- 幕内戦歴:472勝567敗26休(71場所)勝率:45.4%
- 小結:6勝24敗(2場所)勝率:20.0%
- 前頭:466勝543敗26休(69場所)勝率:46.2%
- 十両戦歴:128勝101敗26休(17場所)勝率:55.9%
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