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現役力士の年収ランキング!給金を独自計算で関取の推定年収を一挙公開

華やかな大相撲の世界。いったい力士はどれぐらいの給料を貰っているのか?年収はどれぐらいなのか?気になりませんか?

また、「力士褒賞金」や「給金」という言葉を聞いたことがある方は、各力士はそれぞれいくらぐらいなのかも気になるのではないでしょうか。

前回、こちらの記事では(力士の給料はどれぐらい?関取と幕下以下の違いは? )力士の給料の仕組みをご紹介いたしましたが、今回はこの仕組みを現役力士に当てはめて現役力士の力士褒賞金、そして推定年収を一覧にしてご紹介したいと思います。ただし、正式に公表されているものではなく、あくまで情報と成績から計算した推定であることをご承知くださいね。

力士の給料について予備知識

力士それぞれの褒賞金額や年収をご紹介する前に、予備知識をいくつかご紹介しておきましょう。

給料を貰えるのは「関取」以上

まず大前提として、給料を貰えるのは「関取」になってからです。

「力士」と「関取」は同じ意味ではないの?と思われる方もいるかもしれませんが実は違いがあります。

「力士」は序ノ口から横綱まですべてのお相撲さんのことを指しますが、「関取」は十両以上の力士のことを指します。

ということで、給料はこの十両以上である「関取」に対してのみ支払われています。

相撲協会から支給される

この給料ですが、所属する相撲部屋から支給されるのではなく相撲協会からの支給になります。

実は、すべての力士は相撲協会の所属であり、各相撲部屋は協会から委託された力士に対して指導と養成を行う場という位置づけなんですね

この関係性は力士だけではなく、親方から行司や呼出などの裏方まで、すべてが相撲協会に属しており相撲協会から給料を頂いています。

給与と手当、そして力士褒賞金

関取に対しては規定の給与から各種手当のほかに、成績に応じて計算される「力士褒賞金(りきしほうしょうきん)」と呼ばれる相撲界独特の支給方法があります。「給金(きゅうきん)」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、これは力士褒賞金の旧称で、いまも親しまれて使われている俗称なのです。

力士褒賞金の算定方法

ここでは簡単にご説明いたします。

褒賞金は本場所の成績に応じて加算されていくもので、勝ち越し星(勝ち数ー負け数)ひとつにつき50銭(0.5円)、平幕力士が横綱に勝つ金星の場合は10円、幕内優勝で30円、全勝した場合には50円が加算されます。このように算定された金額のことを支給標準額と呼びます。

  • 勝ち越し星ひとつ=0.5円(50銭)
  • 金星=10円
  • 幕内優勝=30円
  • 幕内全勝優勝=50円

この金額は便宜的なもので実際に支給されるのは算定した支給標準額を4000倍した金額が支給されるのです。つまり、勝ち越し(8勝7敗で勝ち越し星1の場合)で2000円、金星で4万円、幕内優勝で12万円、全勝で20万円が加算されます。

力士褒賞金を4000倍した金額
    • 勝ち越し星ひとつ=2千円
  • 金星=4万円
  • 幕内優勝=12万円
  • 幕内全勝優勝=20万円

関取の給与について、詳しくはこちらの記事(力士の給料はどれぐらい?関取と幕下以下の違いは? )でご紹介しております。

今回の記事ではご紹介しきれなかった力士褒賞金の更なる詳細に給与項目、手当、そして懸賞金についても解説しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。

現役力士報奨金一覧(関取経験者)

さて、お待たせいたしました。まずは現役力士たちの力士褒賞金(給金)はいくらなのかを一覧表でご紹介いたします。対象は関取経験のある力士です。

なお、算定した金額や点数などは各力士の成績から独自に計算したもので、公式に発表されたものではありませんのでご了承ください。(※ 令和2年1月場所の番付による)

四股名 褒賞金 (実額) 支給 標準額 番付 勝ち越し点 (総計) 勝ち越し加算金 (総計) 出世 勝越点 (幕下以下) 勝越加算金 (幕下以下) 勝越点 (十両) 勝越加算金 (十両) 勝越点 (前頭~関脇) 勝越加算金 (前頭~関脇) 勝越点 (大関) 勝越加算金 (大関) 勝越点 (横綱) 勝越加算金 (横綱) 昇進加算金 (十両) 昇進加算金 (幕内) 昇進加算金 (大関) 昇進加算金 (横綱) 金星 金星加算 幕内 優勝 幕内優勝 加算 幕内 全勝優勝 幕内全勝 優勝加算 最高位 所属部屋

白鵬の高い支給標準額のわけは?

いかがでしたか?とても興味深い数字だったのではないでしょうか。基本的には地位と連動しているようにも見えますが、中には意外な力士が上位に並んでいることも分かります。

しかし、一番目につくのはやはり白鵬の飛び抜けて高い支給標準額ではないでしょうか。

同じ横綱の鶴竜に比べても6倍以上の開きがある白鵬の支給標準額。史上最多の勝ち星を誇り、幕内だけでも1000勝を超えている白鵬ですから勝ち星だけでも相当な積み上げになりますが、それ以外にも大きな理由があります。

それは優勝の回数が多いことです。なにせ優勝1回で30円、全勝優勝で50円という配分ですから、史上最多の優勝回数を誇る白鵬はそれだけで他の力士を大きく引き離す支給標準額となるわけです。

関取の年収と収入内訳一覧(令和2年1月場所の番付による)

さて、次はいよいよ関取の年収発表です。

とは言っても番付によって月給や手当に違いがあり、その番付も場所ごとに変わっていくのが相撲の世界。ここでは「令和2年1月場所の番付のまま1年間いたとしたら?」という前提でご覧ください。

また、懸賞金による収入もあるはずですがここでは除外しております。

四股名 推定 年収 (懸賞金除く) 褒賞金収入 (6場所分) 給料+手当 月給 ボーナス 本場所 手当 出張手当 力士 補助費 褒賞金実額 (1場所) 支給 標準額 番付 最高位 所属部屋

いかがでしょうか。前述したようにここでは懸賞金が含まれていませんから、実際にはこれ以上になる力士が多いでしょう。その反面、幕尻力士は十両陥落によってこれ以下のこともあるでしょうし、十両下位の力士に至っては給料が一気に「ゼロ」になる可能性もはらんでいます。シビアな大相撲の世界です。

懸賞の金額や力士別懸賞金ランキングなどはこちらをどうぞ。

大相撲の懸賞金はいくら?力士別懸賞金ランキング付きで徹底解説!

さて、力士ごとの力士褒賞金や年収はこれでお分かり頂けたかと思います。今回の記事では紹介しきれなかった地位による月給や手当については別の記事で詳細に解説しております。ぜひご覧ください。



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出身地別、力士別、初土俵別など様々な方法で力士データをまとめています。

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カテゴリー : 相撲データ

公開日:2018-10-24
投稿者:レイ

相撲中継や土俵入りの時には、所属部屋と共に出身がどこなのかを教えてくれます。そこで同郷の力士を見つけると急に親近感が増すものですよね。では、あなたの郷土力士は何人いるか知っていますか?

十両・幕内では何人か知っていても、それ以下の段にはどれだけいるのか分からなかったりしますよね。また、関取がひとりもいない出身地の方もいると思います。

そこで今回は、出身別でどの地位にどれだけ力士がいるのか?そして出身地ごとでの力士の地位構成比はどうなっているのかを調べてみました。

並べ替え可能な表をご用意しましたので、同郷の力士が何人いるのか探してみてください。最後には視覚的に分かりやすいグラフもご用意していますよ。

また、当サイトでは出身地ごとに番付と成績が確認できるページをご用意しています。郷土の力士の日々の結果もすぐに確認できますよ。これは記事の最後にご紹介いたします。

相撲の各段ごとの定数

はじめに大相撲の各段ごとの力士の定数を整理しておきましょう。
力士の定数と枚数
  1. 幕内 :42名
  2. 十両 :28名(東西14枚)
  3. 幕下 :120名(東西60枚)
  4. 三段目:180名(東西90枚)
  5. 序二段:定員なし(最近は東西120枚前後でおよそ220名)
  6. 序ノ口:定員なし(最近は東西35枚前後でおよそ70名)
大相撲力士の地位10段階

このように幕内から三段目までは定数が決まっており、十両から三段目までは枚数が毎回固定です。ただし、幕下や三段目で付出が発生した場合には定数プラス付出人数となります。

幕内は総数が42名と定まっていますが、横綱・大関そして三役力士の人数は場所によって変動があるため前頭の枚数は固定せずに前頭の人数で幕内定数「42」を調整しています。

例を上げると…平成31年初場所は3横綱・3大関・2関脇・2小結の10人が「役力士」でした。ということは残りは32名となり、東西16枚の前頭で幕内番付は構成されていました。

ところが平成31年3月場所の番付は2横綱・3大関・2関脇・2小結と、稀勢の里が引退したことにより役力士が9人に減ったので残りは33名となり、東西16枚+東の17枚が前頭となっています。幕内の東西が対にならない時があるのはこうした理由があるんですね。

番付の仕組みに関してはこちらのページにまとめていますので、興味のある方はぜひ御覧ください。

⇒ 番付の仕組みと決め方

さて、お待たせしました。次からはいよいよ出身地ごとの力士数などを見ていきましょう

出身地別の力士数

出身地ごとの出身力士人数一覧表

思った以上に出身地ごとの力士数にばらつきがあることが分かると思います。次からはいろんな項目に絞って並び替えたり色分けをしていきましょう。

出身力士が多い出身地はどこ?

それでは詳しくみていきましょう。まずは出身力士が多い地域は何処か?一覧表を作成して順位付けをしました。総力士に対する比率もあわせて載せています。

この表は上下左右スクロールします。

出身力士が多い力士出身地順の一覧表

1位はやはり人口が多いこともあり東京都でした。2位以下も人口の多いところが順当に並んでいる印象があります。モンゴル勢も一時期に比べて減ってはいますが、依然として一大勢力を築いています。

関取が多い出身地はどこ?

次は十両と幕内、いわゆる関取が多い出身地を見てみましょう。関取の総数は70人、つまり力士全体の約1割という狭き門です。

関取が多い力士出身地順の一覧表

やはりと言うべきか、依然モンゴル勢が一位ですね!15.7%という高い数値を示しています。

しかし日本勢も負けていません。2位には東京都、3位には熊本県、鹿児島県がつけています。

並び順について

ここで一覧表の順番について補足しておきます。ランキング対象の数値が同数の場合、同じ順位として扱っていますが、別の項目を考慮して同じ順位のなかで記載する順番をコントロールしています。

例として5位をみてみましょう。

関取3人で5つの出身地が並んでいますが、力士構成には違いがあります。この内訳と総人数を考慮して並び順を決定しております。

関取比率が高い力士の出身地は?

ということでさらに詳しく、関取比率が高い出身地はどこかも一覧表にしております。
関取比率が高い力士出身地順の一覧表

ここでも目に留まるのはやはりモンゴルの52.4%という数字ではないでしょうか。一時期よりは少なくなった印象もありましたが、それでもモンゴル出身力士の半数以上が関取って…凄いですね。

しかし日本勢も負けてはいません。青森、石川、山形など高水準ですね。

関取がいない出身地はどこ?

まずは幕下以下の力士の人数を各出身地別にみてみましょう。

出身地ごとの幕下以下力士人数

幕下以下の出身地別力士数一覧表

幕下以下比率が高い力士の出身地は?

大相撲の世界で関取と呼ばれる力士の定数は70名と定められています。ということは約1割しかいないわけです。関取がいない出身地はどこでどれほどあるのか?つまり「幕下以下比率100%」の出身地ということになりますよね。ここではその比率を一覧表にしてみました。

幕下以下比率が高い力士出身地順の一覧表

100%の出身地は24の地域があることが分かります。これだけでは特徴が掴みにくいので、さらに序ノ口、序二段など下位力士が多い出身地を上段に並べてました。

例えば香川、大分、そして群馬県は力士数がおなじ6人ですが、それぞれに力士構成が違うことが分かります。このなかでは群馬県がより上位力士が多いですね。

「関取がいない」という意味ではどちらも同じですが、その中でも力士構成で差があることが分かります。

上位力士がより多い出身地はどこか?

これまでみてきたことの集大成として、より上位力士が多い出身地順でリストを作りました。 幕内力士が多い出身地、十両が多い出身地、幕下力士……というように、上位力士が多い出身地順で並べ替えています。
上位力士が多い力士出身地順の一覧表

なかなか興味深い感じになりました。関取の人数が重要であることには変わりがありませんが、ここで分かるのはそれに続く幕下力士がより重要だということです。

出身地ごとの力士構成グラフ

ではこれまでの情報を視覚的に振り返るために各出身地別の力士数とその構成をグラフでご用意いたしました。どうぞご覧ください。

出身地別・各段力士人数構成グラフ

このようになっていました。グラフで見ると分かりやすいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。冒頭に書いたように同郷の力士を見つけるとつい応援したくなるのが大相撲。そういった意味では力士数の多い少ないはあるけれど、それでも0人の県がなかったことは嬉しい結果ですね。

誰か応援する力士がいると相撲観戦はより面白くなります。ぜひ、郷土の力士をみつけて応援してみてください。

当サイトでは出身力士を探しやすいように、出身地ごとのページをご用意しています。これは、ただの一覧ではなく最新番付と星取表もついていますので、本場所中には出身力士の日々の成績がすぐに確認できますよ。

また、こちらでは部屋別の力士数などを調べています。興味がある方はぜひどうぞ。

関取が多い相撲部屋はどこ?部屋別での力士数と各段構成比

最新場所での成績でランキングも作成しています。興味のある方はどうぞ。

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