安美錦 竜児
安美錦 竜児 (あみにしき りゅうじ)は青森県西津軽郡深浦町出身、安治川~伊勢ヶ濱部屋の元力士で、最高位は関脇。
平成9年(1997)1月場所に18歳3ヶ月で初土俵を踏み、令和元年(2019)7月場所を最後に引退(40歳9ヶ月)。
通算成績は907勝908敗55休1805出場。生涯勝率.502。通算135場所中、73場所を勝ち越した(勝ち越し率.545)。
主な成績は幕内(次点2)、十両(同点1)、序ノ口(同点1)、殊勲賞4回、敢闘賞2回、技能賞6回、金星8個(貴乃花1個、武蔵丸1個、朝青龍4個、白鵬1個、鶴竜1個)。
昭和53年(1978)10月3日生まれ。本名は杉野森 竜児。
「業師」「くせ者」と称され、多彩な技と頭脳的な取り口でファンを魅了した元関脇・安美錦。幾度もの大怪我に見舞われながらも不屈の闘志で土俵に立ち続け、金星8個、三賞12回という輝かしい実績を残した。40歳まで現役を貫き、長く愛された昭和生まれの名力士である。
兄を追っての角界入りと、スピード出世
青森県深浦町に生まれ、幼少期から相撲に打ち込む。父の従兄弟には元横綱・旭富士(4代安治川~9代伊勢ヶ濱)がいるという、相撲に縁の深い家系であった。高校卒業後は、先に角界入りしていた兄(のちの幕内・安壮富士)を追うように、平成9年(1997年)1月場所に4代安治川の安治川部屋(現在の伊勢ヶ濱部屋)から本名の「杉野森」で初土俵を踏んだ。
順調に番付を駆け上がり、平成12年(2000年)1月場所で新十両昇進。これを機に四股名を「安美錦」へと改名し、同年7月場所では新入幕を果たして10勝を挙げ、敢闘賞を受賞する鮮烈な幕開けを飾った。
多彩な技で上位を脅かす「業師」
決して大柄ではない体格を補うため、相手の動きを瞬時に読み取る相撲勘と、多彩な技に磨きをかけた。出し投げや引き技、時には意表を突く立ち合いなどを駆使し、横綱や大関を幾度も苦しめる存在へと成長する。
その卓越した相撲巧者ぶりは「くせ者」「業師」と称され、獲得した金星は実に8個を数える。さらに、三賞も技能賞6回、殊勲賞4回、敢闘賞2回の計12回に上り、最高位は関脇に到達した。第一線で長く活躍し、土俵を大いに盛り上げた。
満身創痍の土俵と、アキレス腱断裂からの復活
しかし、その土俵人生は常に怪我との闘いでもあった。両膝の半月板や靱帯を幾度も負傷し、分厚いテーピングが欠かせない満身創痍の状態が続く。さらに平成28年(2016年)5月場所では、取組中に左アキレス腱断裂という力士生命を脅かす大怪我を負い、長年守り続けた幕内の座から十両への陥落を余儀なくされる。
周囲から引退の囁きも聞こえる中、安美錦の心は折れていなかった。過酷な手術とリハビリを乗り越えて土俵へ復帰すると、平成29年(2017年)11月場所において、昭和以降で最も遅い「39歳0ヶ月」での再入幕という偉業を果たす。この場所で8勝を挙げて見事に敢闘賞を受賞し、不屈の闘志は館内を大いに沸かせた。
40歳での引退と、後進育成への道
その後も気力で相撲を取り続けたが、令和元年(2019年)7月場所、右膝の限界を悟り現役引退を決意する。歴代トップクラスとなる「通算出場1,805回」という大記録を残し、22年半に及ぶ土俵人生に幕を下ろした。
引退後は年寄「安治川」を襲名し、伊勢ヶ濱部屋で後進の指導にあたっていた。その傍ら、令和3年(2021年)4月からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の修士課程へ進学し、「相撲部屋におけるおかみさんの役割」をテーマに修士論文を書き上げて修了した。
理論と実践の双方を深め、令和4年(2022年)12月1日、内弟子1人を連れて伊勢ヶ濱部屋から独立し、入門時の「部屋」であった安治川部屋を再興した。自らの豊富な経験と技術を弟子たちへ伝授しており、大相撲の歴史に確かな足跡を残している。
- 四股名
- 安美錦 竜児 (あみにしき りゅうじ)
- 最高位
- 関脇
- 年寄名跡
- 8代安治川 竜児(伊勢ヶ濱) → 8代安治川 竜児
- 出身地
- 青森県西津軽郡深浦町
- 本名
- 杉野森 竜児
- 生年月日
- 昭和53年(1978)10月3日(47歳)
- 出身高校
- 鰺ヶ沢高校
- 所属部屋
- 安治川~伊勢ヶ濱部屋
- 改名歴
- 杉野森 竜児 → 安美錦 竜児
- 初土俵
- 平成9年(1997)1月 前相撲(18歳3ヶ月)
- 新十両
- 平成12年(2000)1月(所要18場所)
- 21歳3ヶ月(初土俵から3年0ヶ月)
- 新入幕
- 平成12年(2000)7月(所要21場所)
- 21歳9ヶ月(初土俵から3年6ヶ月)
- 新小結
- 平成18年(2006)11月(所要59場所)
- 28歳1ヶ月(初土俵から9年10ヶ月)
- 新関脇
- 平成19年(2007)9月(所要64場所)
- 28歳11ヶ月(初土俵から10年8ヶ月)
- 最終場所
- 令和元年(2019)7月場所(40歳9ヶ月)
- 大相撲歴
- 135場所(22年6ヶ月)
- 通算成績
- 907勝908敗55休1805出場(勝率.502)
- 通算135場所
- 勝ち越し73場所(勝ち越し率.545)(勝ち越し星209)
- 優勝等
- 幕内(次点2),十両(同点1),序ノ口(同点1)
- 受賞・金星
- 殊勲賞4回,敢闘賞2回,技能賞6回,金星8個(貴乃花1個、武蔵丸1個、朝青龍4個、白鵬1個、鶴竜1個)
- 持給金
- 204円(勝ち越し星209個 金星8個)
- 幕内戦歴
- 678勝730敗47休1399出場(勝率.485)
- 在位97場所(在位率.719)
- 勝ち越し44場所(勝ち越し率.454)
- 三役戦歴
- 99勝120敗6休218出場(勝率.454)
- 在位15場所(在位率.111)
- 勝ち越し5場所(勝ち越し率.333)
- 関脇戦歴
- 38勝46敗6休83出場(勝率.458)
- 在位6場所(在位率.044)
- 勝ち越し2場所(勝ち越し率.333)
- 小結戦歴
- 61勝74敗0休135出場(勝率.452)
- 在位9場所(在位率.067)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率.333)
- 前頭戦歴
- 579勝610敗41休1181出場(勝率.490)
- 在位82場所(在位率.607)
- 勝ち越し39場所(勝ち越し率.476)
- 十両戦歴
- 151勝137敗8休287出場(勝率.526)
- 在位20場所(在位率.148)
- 勝ち越し14場所(勝ち越し率.700)
- 関取戦歴
- 829勝867敗55休1686出場(勝率.492)
- 在位117場所(在位率.867)
- 勝ち越し58場所(勝ち越し率.496)
- 幕下以下歴
- 78勝41敗0休119出場(勝率.655)
- 在位17場所(在位率.126)
- 勝ち越し15場所(勝ち越し率.882)
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- ✅ 勝った決まり手1位:寄り切り(158回 / 17.4%)
- ✅ 負けた決まり手1位:押し出し(265回 / 29.1%)
- ✅ 得意な相手:朝赤龍(16勝5敗 / 勝率.762)
- ✅ 苦手な相手:白鵬(4勝37敗 / 勝率.098)
武雄山 喬義
武雄山 喬義 (ぶゆうざん たけよし)は愛知県豊橋市出身、武蔵川部屋の元力士で、最高位は前頭筆頭。
平成9年(1997)3月場所に22歳7ヶ月で初土俵を踏み、平成19年(2007)11月場所を最後に引退(33歳3ヶ月)。
通算成績は353勝370敗12休722出場。生涯勝率.489。通算65場所中、31場所を勝ち越した(勝ち越し率.477)。
主な成績は十両優勝1回(同点1)、敢闘賞2回。
昭和49年(1974)7月29日生まれ。本名は富永 丈喜。
イチローと同じ愛工大名電高出身。平成13年(2001)7月場所では8人で争われた十両の優勝決定戦を制した。
- 四股名
- 武雄山 喬義 (ぶゆうざん たけよし)
- 最高位
- 前頭筆頭
- 年寄名跡
- 14代大鳴戸 喬義(武蔵川) → 17代関ノ戸 丈義(武蔵川) → 14代山分 喬喜(武蔵川) → 14代山分 喬喜(藤島)
- 出身地
- 愛知県豊橋市
- 本名
- 富永 丈喜
- 生年月日
- 昭和49年(1974)7月29日(51歳)
- 出身高校
- 愛知工業大学名電高校
- 出身大学
- 明治大学
- 所属部屋
- 武蔵川部屋
- 改名歴
- 富永山 丈喜 → 武雄山 喬義
- 初土俵
- 平成9年(1997)3月 幕下60枚目付出(22歳7ヶ月)
- 新十両
- 平成12年(2000)5月(所要19場所)
- 25歳9ヶ月(初土俵から3年2ヶ月)
- 新入幕
- 平成13年(2001)11月(所要28場所)
- 27歳3ヶ月(初土俵から4年8ヶ月)
- 最終場所
- 平成19年(2007)11月場所(33歳3ヶ月)
- 大相撲歴
- 65場所(10年8ヶ月)
- 通算成績
- 353勝370敗12休722出場(勝率.489)
- 通算65場所
- 勝ち越し31場所(勝ち越し率.477)(勝ち越し星97)
- 優勝等
- 十両優勝1回(同点1)
- 受賞・金星
- 敢闘賞2回
- 持給金
- 51円50銭(勝ち越し星97個)
- 幕内戦歴
- 167勝196敗12休362出場(勝率.461)
- 在位25場所(在位率.385)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.400)
- 前頭戦歴
- 167勝196敗12休362出場(勝率.461)
- 在位25場所(在位率.385)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.400)
- 十両戦歴
- 72勝78敗0休150出場(勝率.480)
- 在位10場所(在位率.154)
- 勝ち越し4場所(勝ち越し率.400)
- 関取戦歴
- 239勝274敗12休512出場(勝率.467)
- 在位35場所(在位率.538)
- 勝ち越し14場所(勝ち越し率.400)
- 幕下以下歴
- 114勝96敗0休210出場(勝率.543)
- 在位30場所(在位率.462)
- 勝ち越し17場所(勝ち越し率.567)
武雄山 喬義の更に詳細なデータは力士名鑑で!
名鑑ページでは、以下のような詳細な分析データをはじめ、豊富な表やグラフをご覧いただけます。
- ✅ 勝った決まり手1位:押し出し(209回 / 58.7%)
- ✅ 負けた決まり手1位:叩き込み(72回 / 19.4%)
- ✅ 得意な相手:若兎馬(9勝0敗 / 勝率1.000)
- ✅ 苦手な相手:玉乃島(1勝10敗 / 勝率.091)
玉力道 栄来
玉力道 栄来(たまりきどう ひでき)は東京都江戸川区出身、片男波部屋の元力士で、最高位は前頭8枚目。
平成9年(1997)3月場所に22歳10ヶ月で初土俵を踏み、平成22年(2010)1月場所を最後に引退(35歳9ヶ月)。
通算成績は376勝354敗120休725出場。生涯勝率.515。通算78場所中、37場所を勝ち越した(勝ち越し率.474)。
主な成績は十両優勝1回(同点2),幕下同点1回,三段目優勝1回。
昭和49年(1974)4月19日生まれ。本名は安本 栄来。韓国名は趙 榮來(チョ・ヨンレ)。
在日韓国人(3世)で四股名は同胞の先人である力道山と玉の海から。平成21年(2009)に日本国籍を取得。
- 年寄
- 10代松ヶ根 栄来(二所ノ関部屋)
- 四股名
- 玉力道 栄来(たまりきどう ひでき)
- 最高位
- 前頭8枚目
- 年寄名跡
- 14代荒磯 栄来 → 11代二所ノ関 栄来 → 10代松ヶ根 栄来
- 出身地
- 東京都江戸川区
- 本名
- 安本 栄来
- 生年月日
- 昭和49年(1974)4月19日(52歳)
- 出身高校
- 明治大学付属中野高校
- 出身大学
- 明治大学
- 所属部屋
- 片男波部屋
- 改名歴
- 玉力道 栄来
- 初土俵
- 平成9年(1997)3月 幕下60枚目格付出(22歳10ヶ月)
- 新十両
- 平成11年(1999)9月(所要15場所)
- 25歳4ヶ月(初土俵から2年6ヶ月)
- 新入幕
- 平成13年(2001)1月(所要23場所)
- 26歳8ヶ月(初土俵から3年10ヶ月)
- 最終場所
- 平成22年(2010)1月(35歳9ヶ月)
- 大相撲歴
- 78場所(12年10ヶ月)
- 通算成績
- 376勝354敗120休725出場(勝率.515)
- 通算78場所
- 勝ち越し37場所(勝ち越し率.474)(勝ち越し星111)
- 優勝等
- 十両優勝1回(同点2),幕下同点1回,三段目優勝1回
- 持給金
- 58円50銭(勝ち越し星111個)
- 前頭戦歴
- 65勝93敗7休157出場(勝率.411)
- 在位11場所(在位率.141)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率.273)
- 十両戦歴
- 163勝154敗88休313出場(勝率.514)
- 在位27場所(在位率.346)
- 勝ち越し12場所(勝ち越し率.444)
- 関取戦歴
- 228勝247敗95休470出場(勝率.480)
- 在位38場所(在位率.487)
- 勝ち越し15場所(勝ち越し率.395)
- 幕下以下歴
- 148勝107敗25休255出場(勝率.580)
- 在位40場所(在位率.513)
- 勝ち越し22場所(勝ち越し率.550)