大相撲用語解説。今回は、相撲ファンなら誰もが一度は座ってみたいと憧れる特等席「溜り席(たまりせき)」について解説します。
テレビ中継の画面下部に映っている、座布団が敷かれた最前列のエリアのことです。
溜り席(たまりせき)とは
大相撲における「溜り席(たまりせき)」とは、土俵のすぐ周りから、一段高くなっている桝席(ますせき)までの間にある、座布団に座って観戦するエリアのことです。表記としては「溜席」や「溜まり席」と書かれることもあります。
土俵上の力士の息遣いや、体がぶつかり合う鈍い音が直接聞こえる、まさに大迫力の特等席です。
通称は「砂かぶり」
この溜り席は、一般的に「砂かぶり」という通称で呼ばれることが多くあります。
土俵から非常に近いため、力士が激しい取組を行った際に、土俵の砂が客席まで飛んで(かぶって)くることから、このように呼ばれるようになりました。時には砂だけでなく、土俵を割った巨体の力士がそのまま席へ飛び込んでくることもあるため、観戦には常に注意が必要です。
神聖な土俵周りならではの観戦ルール
溜り席は単なる観客席ではなく、大相撲という神事・興行の一部とも言える神聖な場所です。また、力士が転落してくる危険性もあるため、観戦には「当たり前のマナー」として以下のようなルールが設けられています。
- 飲食・喫煙の禁止: お弁当を食べたりお酒を飲んだりできる桝席とは異なり、溜り席での飲食は一切禁じられています。
- 写真や動画撮影の禁止: 携帯電話やカメラなどでの撮影はできません。
- その他、応援タオルを広げて掲げたり、取組中に席を立って移動したりすることもマナー違反とされています。
「維持員席」と一般向けの「溜り席」の違い
実は、この溜り席のエリアにあるすべての座席を一般のファンが買えるわけではありません。正確には以下の2つの席に分けられています。
- 維持員席: 日本相撲協会に多額の寄付(維持費)を納めている「維持員」という後援者のために用意された専用席。
- 一般席(溜り席): 維持員席以外の、一般向けに販売される席。
※溜り席の前方に座っている「維持員」と呼ばれる特別な後援者たちが、どれくらいの寄付金(維持費)を納めているのか、また彼らが持つ「三賞選考」などの強大な権限については、以下のコラム記事で詳しく深掘りしています。
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