大相撲の「生き体」「死に体」「生き足」とは?土俵際の判定基準

大相撲中継で、土俵際のきわどい勝負になった際、解説者が「今のは相手が死に体(しにたい)でしたね」と語っているのを聞いたことはありませんか?

今回は、相撲の勝負判定における極めて重要な基準である「生き体(いきたい)」「死に体(しにたい)」の意味と、その違いについて解説します。

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「生き体」「死に体」とは勝負判定の大原則

相撲の勝負は原則として「足の裏以外が土俵につく」か「土俵の外に出る」ことで決着します。

しかし、両者がもつれ合って同時に倒れ込んだり、土俵際で際どい攻防になったりした場合、どちらの体がどういう状態にあったかが勝敗を分ける重要なポイントになります。その状態を表す言葉が「生き体」「死に体」です。

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死に体(しにたい)とは

大相撲における「死に体(しにたい)」とは、相手の攻めなどによって体の重心を失ったり、体勢を立て直す復元力がなくなったりして、「逆転が不可能である(それ以上相撲が取れない)」と判断される体勢に陥った状態のことです。

「体が後方へ大きく傾き、つま先が上を向いてしまったような状態」などが、死に体とみなされます。

相手がこの「死に体」に陥っていれば、結果として自分の方が先に土俵へ手をついたり足が出たりしたとしても、自分の負けにはならずに勝ち、または取り直しと判断されることが多いです。

生き体(いきたい)とは

「死に体」の対義語が「生き体(いきたい)」です。

勝負がほとんど決まりかけた(体が大きく崩れた)ように見えても、まだ相手に対して抵抗することができ、逆転の可能性が残っていると判断される体勢のことを指します。

たとえば「うっちゃり」や「寄り倒し」などの土俵際のきわどい勝負では、この「生き体」か「死に体」かの見極めが常に問題となります。体が大きく反り返っていても、土俵に足がしっかりと残って踏ん張りが効いている状態であれば、「生き体」として相撲が続いていると判定されます。

生き足(いきあし)とは

土俵際の攻防がもつれた際によく用いられる「生き足(いきあし)」という言葉には、大きく分けて2つの意味合いがあります。

①「生き体」を支える足

1つ目は、体は土俵外へ飛び出しているように見えても、足裏の一部や足の指が土俵内に残っていたり俵にかかっていたりする状態を指します。残っている足にしっかりと力が入って踏ん張りが効いていれば「生き体」とみなされ、この残った足を「生き足」と呼びます。生き足が残っている力士の勝ちとなるケースがあります。

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②相手が「死に体」のときに出た足

2つ目は、相手が逆転不可能な「死に体」になったとき、自分の足の一部が土俵の外に出てしまったケースです。相手がすでに勝負あった状態(死に体)であるため、自分が外に出してしまった足のことも「生き足」と呼び、これも負けにはなりません。

「生き体・死に体・生き足」のまとめ

土俵際の攻防において、逆転不可能な状態に陥ることを「死に体」、まだ逆転の望みがあり相撲が継続している状態を「生き体」、そしてその生き体を支える力強い足の残し方を「生き足」と呼びます。これらの概念は、相撲特有の「かばい手」や「つき手」といった判定を理解する上で、絶対に欠かせない大原則となっています。

※この「生き体」と「死に体」の概念が勝敗を分ける、相撲特有の判定「かばい手・つき手」については、以下の記事で詳しく解説しています。


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