大相撲の土俵に下がる「四房」とは?色と方角の意味、配置を徹底解説

大相撲中継で土俵全体が映った際、屋根の四隅から巨大な色のついた「房(ふさ)」がぶら下がっているのを見たことはありませんか?

今回は、土俵を彩る「青房(あおぶさ)」「赤房(あかぶさ)」「黒房(くろぶさ)」「白房(しろぶさ)」の4つの房について、その配置や意味、歴史的背景を解説します。

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吊り屋根の四隅を彩る「四房(しぶさ)」とは

大相撲の土俵の上には「吊り屋根」がありますが、その四隅からはそれぞれ異なる色の巨大な房が下げられており、これらを総称して四房(しぶさ)と呼びます。

絹糸を寄り合わせて作られたこの房は、なんと長さ2.3m、太さ70cm、重さ25kgにもなる立派な装飾です。

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もともとは屋根を支える「柱」だった

なぜこのような大きな房が下げられているのでしょうか。

実は、昔の相撲場では土俵の四隅に「4本の柱(四本柱)」を立てて屋根を支えていました。しかし、太い柱があると観客から土俵上の取組が見えにくいため、1952年(昭和27年)の秋場所(九月場所)から柱を撤去し、現在のような天井からの「吊り屋根」に変更されたのです。

その際、柱が立っていた名残(代わり)として、現在の位置に巨大な四房が吊るされるようになりました。

テレビ中継で見える「四房」の配置と意味

一般的なテレビ中継は、土俵の「正面」側から、向こう側である「向正面(むこうじょうめん)」を映すアングルになっています。

このテレビ画面(正面からの視点)を基準にすると、4つの房は次のように配置されています。それぞれの方位を守護する中国の伝説上の神獣(四神)と「春夏秋冬」の季節を表しており、土俵を神聖な場所として守る意味が込められています。

  • 青房(あおぶさ): 画面の左手前(東北隅)。東方を守護する青龍(せいりゅう)と「春」を象徴しています。(※実際の色は緑色をしています)
  • 黒房(くろぶさ): 画面の右手前(西北隅)。北方を守護する玄武(げんぶ)と「冬」を象徴しています。
  • 赤房(あかぶさ): 画面の左奥(東南隅)。南方を守護する朱雀(すざく)と「夏」を象徴しています。
  • 白房(しろぶさ): 画面の右奥(西南隅)。西方を守護する白虎(びゃっこ)と「秋」を象徴しています。

大相撲を観戦する際は、土俵上の熱戦だけでなく、頭上から力士たちを見守るこの四色の房にもぜひ注目してみてください。


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