現在の大相撲では、原則としてどちらかの力士に勝ち負けがつくまで「取り直し」を行う制度が定着していますが、江戸時代にはあえて決着をつけない判定がいくつもありました。
今回は、そんな江戸時代の勝負判定をまとめた総称である「あらし」という言葉について解説します。
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この記事の目次
あらし とは
大相撲における歴史的な用語である「あらし」とは、江戸時代に行われていた勝負判定のうち、「預かり」「引き分け」「無勝負」という3つの判定を総称した呼び方です。
これら3つの判定は、いずれも「どちらか一方に勝ち負けを決めない(白黒をつけない)」という共通点を持っていたため、まとめてこのように呼ばれていました。
また、別の呼び方として「割れ(われ)」と言われることもありました。
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「あらし」に含まれる3つの判定
- 預かり: 物言いがついて勝負判定が紛糾し、どちらの勝ちとも決しかねた場合に「勝負を預かる」とした判定。(預かりの詳しい解説はこちら)
- 引き分け: 水入り(長時間の相撲で疲労したため一時中断すること)の後、さらに相撲が長引いて勝負がつかないと判断された場合の判定。
- 無勝負: 勝負の途中で何らかの理由により取組が成立しなくなった場合などの判定。
現在の本場所では原則として「取り直し」を行って決着をつけるのが基本となっており、「あらし」という総称や「預かり」「無勝負」といった判定は廃止されて大相撲の歴史の中に消えていきました。(※「引き分け」については、現在でも極めて稀なケースでのみ規定として残されています)
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