大相撲用語解説。今回は、現在ではあまり耳にすることがない相撲の古い言葉「相中(あいちゅう)」について解説します。
江戸時代に使われていた古い地位の名前ですが、実は現在の番付表にもその痕跡がしっかりと残されている、歴史を感じる用語です。
相中/間中/合中(あいちゅう)とは
相中(あいちゅう)とは、江戸時代頃の番付に存在した地位の名称です。「間中」や「合中」と表記されることもあります。
当時の力士たちは「前相撲」からスタートし、この「相中」、さらに上の「本中」へと昇進を重ね、ようやく現在の序ノ口に相当する幕下五段という地位へ辿り着いていました。
つまり、現在の番付で一番下の地位である序ノ口よりも、さらに下の階級があったということになります。
現在の番付表にも残る「相中」の痕跡
当時は、相中と本中を合わせて「中相相撲(ちゅうあいずもう)」と呼んでいました。実はこの言葉の痕跡が、現代の私たちが目にする番付表にも密かに残されています。
大相撲の番付表の左下をよーく見てみると、小さな文字で「此外中前相撲東西ニ御座候(このほかちゅうまえずもうとうざいにござそうろう)」と書かれています。
これは「この番付表に四股名が載っている者以外にも、中前相撲を取る力士が東西にいますよ」という意味の定型文なのですが、この「中前相撲」の『中』という字こそが、相中や本中といった地位の力士たちを指しているのです。
「相中」のまとめ
「相中」とは、江戸時代の番付にあった現在の序ノ口(幕下五段)よりも下位の地位のことです。地位自体はなくなりましたが、現在の番付表の左下に書かれている「此外中前相撲東西ニ御座候」という言葉の中に、今もその歴史の痕跡をとどめています。
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