愛知出身の過去から現在までの主な力士をご紹介する愛知県の大相撲力士まとめ!この記事では愛知出身の関取を中心に、愛知の郷土力士をご紹介していきます。
過去の力士については最高位や改名歴、初土俵や各段の昇進時期と最終場所、さらに生涯戦歴と生涯勝率、成績等を中心にご紹介していきます。また、現役力士については最高位と昇進時期、主な成績などを載せています。
なお、年寄名跡欄のマークは、その代で師匠(部屋持ち親方)になったことがあるという意味です。
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愛知出身の優勝力士一覧
優勝制度が制定された明治42年(1909)6月場所以降、愛知出身の幕内最高優勝力士は2人が誕生しており、総優勝回数は7回になります。
愛知出身初優勝はいつで誰?
愛知出身力士で初の優勝は、昭和43年(1968)5月場所で大関だった玉乃島(最高位・横綱)でした。玉乃島は横綱に昇進すると玉の海と四股名を改めて、横綱・北の富士との「北玉時代」を築きはじめていましたが、いよいよ円熟味が増してこれからというときに、虫垂炎の術後の肺血栓により27歳という若さで急逝してしまいました。
愛知県出身の優勝力士一覧
では愛知県出身の幕内優勝力士を年月順で一覧表にして見てみましょう。
愛知県出身の優勝力士ランキング
次は愛知県出身力士の優勝回数と成績のランキングです。
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該当力士:28 名
第28代横綱 大錦 大五郎
大阪相撲の3人目の横綱で公認された第28代横綱
- 四股名 :大錦 大五郎(おおにしき だいごろう)
- 最高位 :第28代横綱
- 年寄名跡:12代朝日山⇒一代頭取・大錦
- 出身地 :愛知県海部郡鍋田村
- 本 名 :渡邊⇒山田 吉三郎⇒鳥井 吉三郎
- 生年月日:明治16年(1883)3月20日
- 没年月日:昭和18年(1943)5月16日(享年60歳)
- 所属部屋:伊呂波(京都)⇒北陣(大阪)⇒朝日山部屋(大阪)
- 改名歴 :大錦⇒朝日山⇒大錦
- 初土俵 :明治36年(1903)1月・三段目付出(19歳10ヶ月)
- 新十両 :明治38年(1905)6月(22歳3ヵ月)
- 新入幕 :明治39年(1906)2月(22歳11ヵ月)
- 新三役 :明治40年(1907)6月(24歳3ヵ月)
- 新大関 :明治43年(1910)6月(27歳3ヵ月)
- 横綱昇進:大正7年(1918)4月(35歳1ヵ月)
- 最終場所:大正11年(1922)1月(38歳10ヵ月)
- 幕内戦歴:156勝48敗14分10預
- 勝率 :76.5%
- 優勝等 :優勝6回(大阪)
第51代横綱 玉の海 正洋
玉の海 正洋(たまのうみ まさひろ)は愛知県蒲郡市出身、二所ノ関 → 片男波部屋の元力士で、最高位は第51代横綱。
昭和34年(1959)3月場所に15歳1ヶ月で初土俵を踏み、昭和46年(1971)9月場所後に現役のまま逝去(享年27歳)。
通算成績は619勝305敗0休924出場。生涯勝率.670。通算76場所中、64場所を勝ち越した(勝ち越し率.853)。
主な成績は幕内優勝6回(同点2,次点10),序二段優勝1回。殊勲賞4回,敢闘賞2回,金星4個(栃ノ海2個、佐田の山2個)。
本名は谷口 正夫。昭和19年(1944)2月5日生まれ。昭和46年(1971)10月11日逝去(享年27歳)。
のちに12代片男波となる玉乃海 太三郎(元関脇)に誘われて二所ノ関部屋へと入門。12代が独立した時に片男波部屋へと移籍した。
大鵬の胸を借りて稽古に励み、大関で2度の優勝。昭和45年(1970)1月場所後に「盟友」北の富士と共に横綱へと昇進。昭和46年(1971)7月場所では自身6度目となる優勝を全勝で飾るが、その頃に急性虫垂炎を発症。しかし横綱の責任感から痛み止めを用いて9月場所も強行出場。大鵬の引退相撲でも横綱土俵入りで太刀持ちを務めるなど無理を重ねたことがたたり10月11日に肺血栓のため現役のまま27歳で急逝。
- 四股名
- 玉の海 正洋(たまのうみ まさひろ)
- 最高位
- 第51代横綱
- 出身地
- 愛知県蒲郡市
- 本名
- 善竹 正夫→谷口 正夫→竹内 正夫→谷口 正夫
- 生年月日
- 昭和19年(1944)2月5日
- 没年月日
- 昭和46年(1971)10月11日(享年27歳)
- 所属部屋
- 二所ノ関 → 片男波部屋
- 改名歴
- 玉乃嶋 正夫 → 玉乃島 正夫 → 玉の海 正洋
- 初土俵
- 昭和34年(1959)3月 前相撲(15歳1ヶ月)
- 新十両
- 昭和38年(1963)9月(所要27場所)
- 19歳7ヶ月(初土俵から4年6ヶ月)
- 新入幕
- 昭和39年(1964)3月(所要30場所)
- 20歳1ヶ月(初土俵から5年0ヶ月)
- 新小結
- 昭和40年(1965)1月(所要35場所)
- 20歳11ヶ月(初土俵から5年10ヶ月)
- 新関脇
- 昭和40年(1965)7月(所要38場所)
- 21歳4ヶ月(初土俵から6年3ヶ月)
- 新大関
- 昭和41年(1966)11月(所要46場所)
- 22歳9ヶ月(初土俵から7年8ヶ月)
- 横綱昇進
- 昭和45年(1970)3月(所要66場所)
- 26歳1ヶ月(初土俵から11年0ヶ月)
- 最終場所
- 昭和46年(1971)9月(27歳7ヶ月)
- 大相撲歴
- 76場所(12年6ヶ月)
- 通算成績
- 619勝305敗0休924出場(勝率.670)
- 通算76場所
- 勝ち越し64場所(勝ち越し率.853)
- 優勝等
- 幕内優勝6回(同点2,次点10),序二段優勝1回
- 受賞・金星
- 殊勲賞4回,敢闘賞2回,金星4個
- 幕内戦歴
- 469勝221敗0休690出場(勝率.680)
- 在位46場所(在位率.605)
- 勝ち越し41場所(勝ち越し率.891)
- 横綱戦歴
- 130勝20敗0休150出場(勝率.867)
- 在位10場所(在位率.132)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率1.000)
- 大関戦歴
- 206勝94敗0休300出場(勝率.687)
- 在位20場所(在位率.263)
- 勝ち越し19場所(勝ち越し率.950)
- 三役戦歴
- 49勝41敗0休90出場(勝率.544)
- 在位6場所(在位率.079)
- 勝ち越し4場所(勝ち越し率.667)
- 関脇戦歴
- 36勝24敗0休60出場(勝率.600)
- 在位4場所(在位率.053)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率.750)
- 小結戦歴
- 13勝17敗0休30出場(勝率.433)
- 在位2場所(在位率.026)
- 勝ち越し1場所(勝ち越し率.500)
- 前頭戦歴
- 84勝66敗0休150出場(勝率.560)
- 在位10場所(在位率.132)
- 勝ち越し8場所(勝ち越し率.800)
- 十両戦歴
- 30勝15敗0休45出場(勝率.667)
- 在位3場所(在位率.039)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率1.000)
- 関取戦歴
- 499勝236敗0休735出場(勝率.679)
- 在位49場所(在位率.645)
- 勝ち越し44場所(勝ち越し率.898)
- 幕下以下歴
- 120勝69敗0休189出場(勝率.635)
- 在位26場所(在位率.342)
- 勝ち越し20場所(勝ち越し率.769)
大碇 紋太郎
東京相撲から京都相撲へ、京都五条家より横綱免許を授与されるも海外巡業に出かけたまま消息不明に
- 四股名 :大碇 紋太郎(おおいかり もんたろう)
- 最高位 :大関
- 出身地 :愛知県知多郡
- 本 名 :吉田 (竹内?) 紋太郎⇒日比 紋太郎
- 生年月日:明治2年(1869)2月22日
- 所属部屋:山分⇒伊勢ノ海⇒草風部屋(京都)
- 初土俵 :明治18年(1885)5月・序ノ口(16歳3ヵ月)
- 新十両 :明治22年(1889)5月(20歳3ヵ月)
- 新入幕 :明治26年(1893)1月(23歳11ヵ月)
- 新三役 :明治27年(1894)5月(25歳3ヵ月)
- 新大関 :明治28年(1895)6月(26歳4ヵ月)
- 最終場所:明治31年(1898)1月(28歳11ヵ月)
- 生涯戦歴:69勝48敗16休5分5預/127出場(15場所)
- 生涯勝率:59.0%
- 優勝等 :なし
- 幕内戦歴:42勝25敗16休3分4預(9場所)勝率:62.7%
- 大関:9勝4敗6休1分(2場所)勝率:69.2%
- 関脇:9勝8敗2休1分(2場所)勝率:52.9%
- 小結:7勝0敗1休1分1預(1場所)勝率:100.0%
- 前頭:17勝13敗7休3預(4場所)勝率:56.7%
- 十両戦歴:27勝23敗2分1預(6場所)勝率:54.0%
琴光喜 啓司
愛知県岡崎市出身、佐渡ヶ嶽部屋の元力士で最高位は大関。不本意な形で角界を去ることになり、解雇の無効を訴えて髷を残していたが平成27年(2015)2月7日に断髪式を行った。
- 四股名 :琴光喜 啓司(ことみつき けいじ)
- 最高位 :大関
- 出身地 :愛知県岡崎市
- 本 名 :田宮 啓司
- 生年月日:昭和51年(1976)4月11日
- 出身高校:鳥取城北高校
- 出身大学:日本大学
- 所属部屋:佐渡ヶ嶽部屋
- 改名歴 :琴田宮⇒琴光喜
- 初土俵 :平成11年(1999)3月・幕下60付出(22歳11ヵ月)
- 新十両 :平成11年(1999)11月(23歳7ヵ月)
- 新入幕 :平成12年(2000)5月(24歳1ヵ月)
- 新三役 :平成13年(2001)1月(24歳9ヵ月)
- 新大関 :平成19年(2007)9月(31歳5ヵ月)
- 最終場所:平成22年(2010)7月(34歳3ヵ月)
- 生涯戦歴:571勝367敗50休/934出場(68場所)
- 生涯勝率:60.9%
- 優勝等 :幕内優勝1回(次点8),十両優勝1回(同点1),幕下優勝1回
- 成 績 :殊勲賞2回,敢闘賞4回,技能賞7回,金星3個
- 幕内戦歴:492勝343敗50休(59場所)勝率:58.9%
- 大関:141勝104敗10休(17場所)勝率:57.6%
- 関脇:176勝139敗15休(22場所)勝率:55.9%
- 小結:72勝48敗(8場所)勝率:60.0%
- 前頭:103勝52敗25休(12場所)勝率:66.5%
- 十両戦歴:56勝19敗(5場所)勝率:74.7%
若前田 英二郎
新関脇から2場所続けて10勝を上げ大関昇進を期待されるも怪我により果たせず
- 四股名 :若前田 英二郎(わかまえだ えいじろう)
- 最高位 :関脇
- 年寄名跡:12代尾上
- 出身地 :愛知県西春日井郡西枇杷島町
- 本 名 :由井 秀夫
- 生年月日:昭和5年(1930)11月24日
- 没年月日:平成19年(2007)6月3日(享年76歳)
- 所属部屋:高砂部屋
- 改名歴 :由井⇒若前田
- 初土俵 :昭和25年(1950)1月(19歳2ヵ月)
- 新十両 :昭和28年(1953)3月(22歳4ヵ月)
- 新入幕 :昭和29年(1954)5月(23歳6ヵ月)
- 新三役 :昭和33年(1958)1月(27歳2ヵ月)
- 最終場所:昭和39年(1964)1月(33歳2ヵ月)
- 生涯戦歴:484勝475敗9休/959出場(67場所)
- 生涯勝率:50.5%
- 優勝等 :三段目優勝1回,序ノ口優勝1回
- 成 績 :敢闘賞3回,技能賞1回,金星3個
- 幕内戦歴:355勝389敗6休(50場所)勝率:47.7%
- 関脇:22勝23敗(3場所)勝率:48.9%
- 小結:31勝29敗(4場所)勝率:51.7%
- 前頭:302勝337敗6休(43場所)勝率:47.3%
- 十両戦歴:40勝35敗(6場所)勝率:53.3%
鳳凰 倶往
玉の海に憧れて角界入り、左四つからの上手投げが得意
- 四股名 :鳳凰 倶往(ほうおう ともみち)
- 最高位 :関脇
- 出身地 :愛知県蒲郡市
- 本 名 :壁谷 友道
- 生年月日:昭和31年(1956)12月7日
- 所属部屋:二所ノ関部屋
- 改名歴 :壁谷⇒鳳凰
- 初土俵 :昭和46年(1971)9月(14歳9ヵ月)
- 新十両 :昭和53年(1978)5月(21歳5ヵ月)
- 新入幕 :昭和54年(1979)7月(22歳7ヵ月)
- 新三役 :昭和55年(1980)11月(23歳11ヵ月)
- 最終場所:平成2年(1990)5月(33歳5ヵ月)
- 生涯戦歴:617勝631敗26休/1248出場(113場所)
- 生涯勝率:49.4%
- 優勝等 :十両優勝4回(同点1),幕下優勝1回
- 成 績 :金星3個
- 幕内戦歴:218勝277敗15休(34場所)勝率:44.0%
- 関脇:4勝11敗(1場所)勝率:26.7%
- 小結:4勝11敗(1場所)勝率:26.7%
- 前頭:210勝255敗15休(32場所)勝率:45.2%
- 十両戦歴:221勝214敗(29場所)勝率:50.8%
栃司 哲史
愛知県名古屋市中川区出身、春日野部屋の元力士で最高位は関脇。稽古熱心で初土俵から16場所目で新入幕、突き押し相撲に徹して関脇も1場所務めた。引退後は春日野部屋での部屋付親方を経て入間川部屋を創設。
停年を控えた令和5年(2023年)2月1日付で部屋を17代雷(元小結・垣添)に譲り、雷部屋の部屋付き親方となった。
- 16代・入間川 哲雄(雷部屋)
- 四股名 :栃司 哲史(とちつかさ てつお)
- 最高位 :関脇
- 年寄名跡:16代入間川
- 出身地 :愛知県名古屋市中川区
- 本 名 :後藤 哲雄
- 生年月日:昭和33年(1958)4月25日(68歳)
- 出身大学:日本大学
- 所属部屋:春日野部屋
- 初土俵 :昭和56年(1981)3月・幕下60付出(22歳11ヵ月)
- 新十両 :昭和57年(1982)1月(23歳9ヵ月)
- 新入幕 :昭和58年(1983)9月(25歳5ヵ月)
- 新三役 :昭和61年(1986)7月(28歳3ヵ月)
- 最終場所:平成4年(1992)5月(34歳1ヵ月)
- 生涯戦歴:465勝448敗27休/910出場(68場所)
- 生涯勝率:50.9%
- 優勝等 :十両優勝2回(同点1)
- 成 績 :敢闘賞1回,技能賞1回,金星3個
- 幕内戦歴:206勝249敗25休(32場所)勝率:45.3%
- 関脇:7勝8敗(1場所)勝率:46.7%
- 小結:16勝29敗(3場所)勝率:35.6%
- 前頭:183勝212敗25休(28場所)勝率:46.3%
- 十両戦歴:215勝173敗2休(26場所)勝率:55.4%
若二瀬 唯之
先代の急死で朝日山部屋を引き継ぐも継承問題でトンガ出身力士たちとの揉める
- 四股名 :若二瀬 唯之(わかふたせ ただゆき)
- 最高位 :小結
- 年寄名跡:14代浦風⇒14代北陣⇒17代朝日山
- 出身地 :愛知県名古屋市南区
- 本 名 :戸嶋 忠輝
- 生年月日:昭和17年(1942)2月20日
- 没年月日:平成9年(1997)5月20日(享年55歳)
- 所属部屋:大鳴戸⇒朝日山部屋
- 改名歴 :戸嶋⇒戸島⇒若二瀬
- 初土俵 :昭和35年(1960)9月(18歳7ヵ月)
- 新十両 :昭和39年(1964)3月(22歳1ヵ月)
- 新入幕 :昭和41年(1966)3月(24歳1ヵ月)
- 新三役 :昭和43年(1968)9月(26歳7ヵ月)
- 最終場所:昭和50年(1975)3月(33歳1ヵ月)
- 生涯戦歴:571勝566敗/1137出場(88場所)
- 生涯勝率:50.2%
- 優勝等 :幕内次点1回,十両優勝2回,幕下同点1回,序ノ口優勝1回
- 成 績 :殊勲賞1回,金星1個
- 幕内戦歴:238勝302敗(36場所)勝率:44.1%
- 小結:15勝30敗(3場所)勝率:33.3%
- 前頭:223勝272敗(33場所)勝率:45.1%
- 十両戦歴:238勝212敗(30場所)勝率:52.9%
旭豊 勝照
旭豊 勝照 (あさひゆたか かつてる)は愛知県春日井市出身、大島部屋の元力士で、最高位は小結。
昭和62年(1987)3月場所に18歳6ヶ月で初土俵を踏み、平成11年(1999)1月場所を最後に引退(30歳4ヶ月)。
通算成績は364勝341敗26休704出場。生涯勝率.517。通算71場所中、37場所を勝ち越した(勝ち越し率.544)。
主な成績は十両優勝1回、幕下優勝2回、殊勲賞1回、敢闘賞1回、金星4個(貴乃花2個、曙2個)。
昭和43年(1968)9月10日生まれ。本名は市川 耐治→安念 耐治。
愛知県春日井市出身の旭豊は、端正な顔立ちと長身を生かした左四つからの力強い相撲で人気を集め、最高位は小結まで昇進した力士である。30歳という若さで余力を残して引退し、名門・立浪部屋を継承。引退後は先代との異例の法廷闘争や一門の移籍など、角界の激動を経験しながらも、横綱を育て上げるなど名伯楽として活躍している。
入門と度重なる休場からの再起
幼少期から空手に打ち込み、中学時代や東邦高等学校では水泳部で大会に入賞するなどの活躍を見せた。高校卒業と同時に父親の知人であった元大関・旭國が率いる大島部屋へ入門し、昭和62年(1987年)3月場所で初土俵を踏む。
しかし、リウマチ熱や左足の故障に悩まされて2度も番付外への陥落を経験し、一時は実家へ帰って廃業を考えるほどの苦難を味わう。当時は再出世の際にも出世披露を受ける規定であったため、初土俵時を含めて計3回の出世披露を受けた苦労人である。
十両昇進の壁と幕内での飛躍
着実に体格も大きくなり、幕下上位へと番付を上げる。平成4年(1992年)11月場所では西幕下16枚目で7戦全勝の幕下優勝を飾るが、「幕下15枚目以内の全勝者は翌場所十両昇進」という規定にわずか1枚届かず、昇進は見送りとなった。翌場所は東幕下筆頭で大きく負け越す悔しさを味わうも、平成5年(1993年)9月場所で再び全勝優勝を果たして待望の新十両昇進を決める。
平成7年(1995年)3月場所には新入幕を果たし、春日井市出身として初の関取および幕内力士となった。持ち前の左四つ・右上手からの相撲で上位を脅かし、平成8年(1996年)3月場所では横綱・貴乃花から金星を挙げて殊勲賞を獲得。翌5月場所では春日井市出身初の三役となる新小結へ昇進して勝ち越しを決めた。
翌7月場所も東小結に留まり負け越しを喫して平幕へ降下したが、直後の9月場所では横綱・曙から金星を挙げて敢闘賞を受賞するなど、地力の高さを見せつけた。
名門継承と異例の法廷闘争
現役中であった平成7年(1995年)に、自身が所属する立浪一門の宗家であった6代立浪(元関脇・安念山)の長女と結婚して養子縁組を結び、名門・立浪部屋の後継者となる。その後も幕内力士として土俵を務めていたが、養父である6代立浪の停年が迫ったことに伴い、平成11年(1999年)1月場所を最後に現役を引退した。
準年寄・旭豊を経て同年2月に7代立浪を襲名し部屋の師匠となったものの、引退相撲の直後から先代と部屋経営などを巡る対立が表面化する。1年も経たずに別居状態となり、のちに離婚と養子縁組の解消、さらには巨額の年寄名跡譲渡代金の支払いを求められるなど泥沼の法廷闘争へと発展した。
この裁判は最高裁までもつれ込んだが、名跡の価値と対価の妥当性などが争われた結果、完全勝訴という形で決着を見ている。
一門の激動と横綱の育成
裁判を乗り越えたのちも、平成24年(2012年)の理事選での引責に端を発して長年所属した立浪一門から事実上の離脱となり、貴乃花グループ(のちの貴乃花一門)へ合流した。その後、同一門の消滅に伴う無所属期間を経て出羽海一門へ合流するなど、激動の道を歩んでいる。
平成19年(2007年)に部屋を茨城県つくばみらい市へ移転し、困難な環境下でも地道に弟子の育成に尽力した。その結実として、令和7年(2025年)1月場所後には愛弟子の豊昇龍が第74代横綱へと昇進する快挙を成し遂げている。
現役時代から女性ファンが多く、現在も変わらぬスマートな体型と若々しさを維持しており、名門部屋の師匠として角界の発展に大きく貢献している。
- 四股名
- 旭豊 勝照 (あさひゆたか かつてる)
- 最高位
- 小結
- 年寄名跡
- 準年寄 旭豊 耐治(立浪) → 7代立浪 耐治
- 出身地
- 愛知県春日井市
- 本名
- 市川 耐治→安念 耐治
- 生年月日
- 昭和43年(1968)9月10日(57歳)
- 出身高校
- 東邦高校
- 所属部屋
- 大島部屋
- 改名歴
- 市川 耐治 → 旭豊 耐治 → 旭豊 勝照
- 初土俵
- 昭和62年(1987)3月 前相撲(18歳6ヶ月)
- 新十両
- 平成5年(1993)11月(所要39場所)
- 25歳2ヶ月(初土俵から6年8ヶ月)
- 新入幕
- 平成7年(1995)3月(所要47場所)
- 26歳6ヶ月(初土俵から8年0ヶ月)
- 新小結
- 平成8年(1996)5月(所要54場所)
- 27歳8ヶ月(初土俵から9年2ヶ月)
- 最終場所
- 平成11年(1999)1月場所(30歳4ヶ月)
- 大相撲歴
- 71場所(11年10ヶ月)
- 通算成績
- 364勝341敗26休704出場(勝率.517)
- 通算71場所
- 勝ち越し37場所(勝ち越し率.544)(勝ち越し星105)
- 優勝等
- 十両優勝1回,幕下優勝2回
- 受賞・金星
- 殊勲賞1回,敢闘賞1回,金星4個(貴乃花2個、曙2個)
- 持給金
- 109円(勝ち越し星105個 金星4個)
- 幕内戦歴
- 160勝198敗0休357出場(勝率.448)
- 在位24場所(在位率.338)
- 勝ち越し10場所(勝ち越し率.417)
- 三役戦歴
- 20勝25敗0休45出場(勝率.444)
- 在位3場所(在位率.042)
- 勝ち越し1場所(勝ち越し率.333)
- 小結戦歴
- 20勝25敗0休45出場(勝率.444)
- 在位3場所(在位率.042)
- 勝ち越し1場所(勝ち越し率.333)
- 前頭戦歴
- 140勝173敗0休312出場(勝率.449)
- 在位21場所(在位率.296)
- 勝ち越し9場所(勝ち越し率.429)
- 十両戦歴
- 67勝53敗0休120出場(勝率.558)
- 在位8場所(在位率.113)
- 勝ち越し5場所(勝ち越し率.625)
- 関取戦歴
- 227勝251敗0休477出場(勝率.476)
- 在位32場所(在位率.451)
- 勝ち越し15場所(勝ち越し率.469)
- 幕下以下歴
- 137勝90敗26休227出場(勝率.604)
- 在位36場所(在位率.507)
- 勝ち越し22場所(勝ち越し率.611)
旭豊 勝照の更に詳細なデータは力士名鑑で!
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- ✅ 勝った決まり手1位:寄り切り(70回 / 24.1%)
- ✅ 負けた決まり手1位:寄り切り(83回 / 28.7%)
- ✅ 得意な相手:栃乃和歌(7勝1敗 / 勝率.875)
- ✅ 苦手な相手:貴ノ浪(1勝11敗 / 勝率.083)
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