東関(あずまぜき)部屋の過去から現在までの主な所属力士をご紹介する東関部屋の大相撲力士まとめ!
この記事では東関部屋の主な関取を中心に紹介していきます。過去の力士については最高位や改名歴、初土俵や各段の昇進時期と最終場所、さらに生涯戦歴と生涯勝率、成績等を中心にご紹介していきます。また、現役力士については最高位と昇進時期、主な成績などを載せています。
なお、年寄名跡欄の
現役の東関部屋力士の最新番付や成績、詳細なデータをご覧になりたい方はこちら
相撲部屋や出身地ごとの場所の成績からランキングを作成しております。初場所、好調な相撲部屋や力士の出身地はどこ?
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- 一門 :高砂一門
- 創設 :昭和61年(1986)2月2日
- 創設者:12代・東関 大五郎(元関脇・高見山)(高砂)
- 師 匠:14代・東関 大五郎(元小結・高見盛)(東関)
- 閉鎖 :令和3年(2021)4月1日
この記事の目次
東関部屋の概略
昭和59年(1984)5月場所を最後に現役を引退し、高砂部屋の部屋付き親方を務めていた12代・東関(元関脇・高見山)が、昭和61年(1986)2月に内弟子を連れて分家独立を果たし、東関部屋を創設しました。これは、外国出身者が興した史上初の相撲部屋です。
その後、同じ高砂一門である中村部屋が親方の停年を迎えるにあたって閉鎖される事が決まり、平成24年(2012)12月19日に同部屋から力士と床山を受け入れています。
12代東関の停年にともない平成21年(2009)5月場所を最後に現役を引退して13代東関を襲名した潮丸(元幕内)は、東関部屋のために精力的に活動、平成30年(2018)1月29日には、これまで墨田区だった部屋を葛飾区柴又へと移して新たなスタートとなりました。
ところが、その直後から体調を崩していた東関は令和元年(2019)12月13日、血管肉腫という非常に稀な癌のために夭逝されました。残された部屋の力士たちは八角部屋預かりとして直後の初場所に臨み、その後の処遇が懸念されていましたが場所後の1月30日、部屋付親方だった16代振分(元小結・高見盛)が14代東関を襲名し、部屋を継承することが発表されました。
しかし、そこから約1年。当初から柄ではないと断っていた14代東関に「師匠」という立場は重くのしかかり、最終的には部屋の力士にとって何が最良かを考えた結果、部屋の閉鎖を決断。親方と力士全員は八角部屋へ移籍となりました。
東関部屋の優勝力士
優勝制度が制定された明治42年(1909)6月場所以降、東関部屋からは1人の幕内最高優勝力士が誕生しました。
東関部屋の初優勝はいつで誰?
東関部屋の初優勝力士は、平成4年(1992)5月場所で西関脇だった曙です。
東関部屋の優勝力士一覧
では、歴代の東関部屋の幕内優勝力士を年月順で一覧表にして見てみましょう。
№ | 四股名 | 優勝場所 | 回数 | 優勝時の番付 | 出身 | 部屋 | 最高位 | 成績 | 四股名 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 曙 | 平成4年5月 | 初 | 西関脇 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | 曙、初の優勝 |
2 | 曙 | 平成4年11月 | 2回目 | 西大関 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 14勝1敗 | 曙 | |
3 | 曙 | 平成5年1月 | 3回目 | 東大関 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | 場所後に横綱へと昇進 |
4 | 曙 | 平成5年7月 | 4回目 | 東横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | |
5 | 曙 | 平成5年9月 | 5回目 | 東横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 14勝1敗 | 曙 | |
6 | 曙 | 平成5年11月 | 6回目 | 東横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | 3連覇を達成 |
7 | 曙 | 平成6年3月 | 7回目 | 東横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 12勝3敗 | 曙 | |
8 | 曙 | 平成7年3月 | 8回目 | 西横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 14勝1敗 | 曙 | |
9 | 曙 | 平成9年5月 | 9回目 | 西横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | |
10 | 曙 | 平成12年7月 | 10回目 | 東横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 13勝2敗 | 曙 | 曙、10回目の優勝 |
11 | 曙 | 平成12年11月 | 11回目 | 西横綱 | ハワイ | 東関 2021 |
64代横綱 | 14勝1敗 | 曙 | 曙、現役最後となる11回目の優勝 |
東関部屋の優勝力士ランキング
次は東関部屋力士の優勝回数と成績のランキングです。
順位 | 四股名 | 優勝 | 最高位 | 出身地 | 勝数 | 敗数 | 横綱 | 大関 | 関脇 | 小結 | 前頭 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 曙 | 11回 | 64代横綱 | ハワイ | 146勝 | 19敗 | 8回 | 2回 | 1回 | 0回 | 0回 |
東関部屋の横綱
曙 太郎
曙 太郎(あけぼの たろう)はアメリカ・ハワイ・オアフ島出身、東関部屋の元力士で、最高位は第64代横綱。
昭和63年(1988)3月場所に18歳10ヶ月で初土俵を踏み、平成13年(2001)1月場所を最後に引退(31歳8ヶ月)。
通算成績は654勝232敗181休882出場。生涯勝率.738。通算78場所中、62場所を勝ち越した(勝ち越し率.805)。
主な成績は幕内優勝11回(同点3,次点10)。殊勲賞4回,敢闘賞2回,金星4個(旭富士2個、大乃国1個、北勝海1個)。
昭和44年(1969)5月8日生まれ。本名は曙 太郎(ハワイ名はチャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン)。
外国人初となる横綱。謙虚で礼儀正しく「日本人以上に日本人らしい」と評された。長いリーチを活かした突っ張りが武器で、平成初期の大相撲ブームの一翼を担った
- 四股名
- 曙 太郎(あけぼの たろう)
- 最高位
- 第64代横綱
- 年寄名跡
- 五年年寄 曙 太郎
- 出身地
- アメリカ・ハワイ・オアフ島
- 本名
- チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン→曙 太郎
- 生年月日
- 昭和44年(1969)5月8日
- 所属部屋
- 東関部屋
- 改名歴
- 大海 → 曙 太郎
- 初土俵
- 昭和63年(1988)3月 前相撲(18歳10ヶ月)
- 新十両
- 平成2年(1990)3月(所要12場所)
- 20歳10ヶ月(初土俵から2年0ヶ月)
- 新入幕
- 平成2年(1990)9月(所要15場所)
- 21歳4ヶ月(初土俵から2年6ヶ月)
- 新小結
- 平成3年(1991)3月(所要18場所)
- 21歳10ヶ月(初土俵から3年0ヶ月)
- 新関脇
- 平成3年(1991)5月(所要19場所)
- 22歳0ヶ月(初土俵から3年2ヶ月)
- 新大関
- 平成4年(1992)7月(所要26場所)
- 23歳1ヶ月(初土俵から4年4ヶ月)
- 横綱昇進
- 平成5年(1993)3月(所要30場所)
- 23歳10ヶ月(初土俵から5年0ヶ月)
- 最終場所
- 平成13年(2001)1月(31歳8ヶ月)
- 大相撲歴
- 78場所(12年10ヶ月)
- 通算成績
- 654勝232敗181休882出場(勝率.738)
- 通算78場所
- 勝ち越し62場所(勝ち越し率.805)
- 優勝等
- 幕内優勝11回(同点3,次点10)
- 受賞・金星
- 殊勲賞4回,敢闘賞2回,金星4個
- 幕内戦歴
- 566勝198敗181休760出場(勝率.741)
- 在位63場所(在位率.808)
- 勝ち越し48場所(勝ち越し率.762)
- 横綱戦歴
- 432勝122敗166休550出場(勝率.780)
- 在位48場所(在位率.615)
- 勝ち越し36場所(勝ち越し率.750)
- 大関戦歴
- 36勝9敗15休45出場(勝率.800)
- 在位4場所(在位率.051)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率.750)
- 三役戦歴
- 56勝34敗0休90出場(勝率.622)
- 在位6場所(在位率.077)
- 勝ち越し4場所(勝ち越し率.667)
- 関脇戦歴
- 28勝17敗0休45出場(勝率.622)
- 在位3場所(在位率.038)
- 勝ち越し2場所(勝ち越し率.667)
- 小結戦歴
- 28勝17敗0休45出場(勝率.622)
- 在位3場所(在位率.038)
- 勝ち越し2場所(勝ち越し率.667)
- 前頭戦歴
- 42勝33敗0休75出場(勝率.560)
- 在位5場所(在位率.064)
- 勝ち越し5場所(勝ち越し率1.000)
- 十両戦歴
- 30勝15敗0休45出場(勝率.667)
- 在位3場所(在位率.038)
- 勝ち越し3場所(勝ち越し率1.000)
- 関取戦歴
- 596勝213敗181休805出場(勝率.737)
- 在位66場所(在位率.846)
- 勝ち越し51場所(勝ち越し率.773)
- 幕下以下歴
- 58勝19敗0休77出場(勝率.753)
- 在位11場所(在位率.141)
- 勝ち越し11場所(勝ち越し率1.000)
東関部屋の小結
高見盛 精彦
高見盛 精彦(たかみさかり せいけん)は青森県北津軽郡板柳町出身、東関部屋の元力士で、最高位は小結。
平成11年(1999)3月場所に22歳10ヶ月で初土俵を踏み、平成25年(2013)1月場所を最後に引退(36歳8ヶ月)。
通算成績は563勝564敗46休1125出場。生涯勝率.500。通算83場所中、39場所を勝ち越した(勝ち越し率.470)。
主な成績は十両優勝1回。殊勲賞1回,敢闘賞2回,技能賞2回,金星2個(武蔵丸1個、朝青龍1個)。
昭和51年(1976)5月12日生まれ。本名は加藤 精彦。
独特の仕切りで「角界のロボコップ」と呼ばれた人気者。花道を退く際の姿でダイレクトに伝わってくるストレートな感情表現も魅力だった。
現役引退後は16代振分を襲名し、兄弟子でもあった13代東関(元幕内・潮丸)を支え続けていたが令和元年(2019)12月13日に13代が夭折。自身に「師匠」が務まるのか悩んだが、熟考の末に部屋を継承することを決意、14代東関を襲名し先代の意思を受け継ぐこととなった。
しかし師匠としての重責は大きく、令和3年(2021)4月1日付で東関部屋を閉鎖、所属力士らと共に八角部屋へ移籍した。
- 年寄
14代東関 精彦(八角部屋) - 四股名
- 高見盛 精彦(たかみさかり せいけん)
- 最高位
- 小結
- 年寄名跡
- 16代振分 精彦 →
14代東関 大五郎 →14代東関 大五郎 → 14代東関 精彦 - 出身地
- 青森県北津軽郡板柳町
- 本名
- 加藤 精彦
- 生年月日
- 昭和51年(1976)5月12日(48歳)
- 出身高校
- 青森県立弘前実業高校
- 出身大学
- 日本大学
- 所属部屋
- 東関部屋
- 改名歴
- 加藤 精彦 → 高見盛 精彦
- 初土俵
- 平成11年(1999)3月 幕下60枚目格付出(22歳10ヶ月)
- 新十両
- 平成12年(2000)1月(所要5場所)
- 23歳7ヶ月(初土俵から0年10ヶ月)
- 新入幕
- 平成12年(2000)7月(所要8場所)
- 24歳1ヶ月(初土俵から1年4ヶ月)
- 新小結
- 平成14年(2002)9月(所要21場所)
- 26歳3ヶ月(初土俵から3年6ヶ月)
- 最終場所
- 平成25年(2013)1月(36歳8ヶ月)
- 大相撲歴
- 83場所(13年10ヶ月)
- 通算成績
- 563勝564敗46休1125出場(勝率.500)
- 通算83場所
- 勝ち越し39場所(勝ち越し率.470)
- 優勝等
- 十両優勝1回
- 受賞・金星
- 殊勲賞1回,敢闘賞2回,技能賞2回,金星2個
- 幕内戦歴
- 408勝446敗16休852出場(勝率.478)
- 在位58場所(在位率.699)
- 勝ち越し25場所(勝ち越し率.431)
- 小結戦歴
- 9勝21敗0休30出場(勝率.300)
- 在位2場所(在位率.024)
- 勝ち越し0場所(勝ち越し率.000)
- 前頭戦歴
- 399勝425敗16休822出場(勝率.484)
- 在位56場所(在位率.675)
- 勝ち越し25場所(勝ち越し率.446)
- 十両戦歴
- 111勝99敗30休210出場(勝率.529)
- 在位16場所(在位率.193)
- 勝ち越し6場所(勝ち越し率.375)
- 関取戦歴
- 519勝545敗46休1062出場(勝率.488)
- 在位74場所(在位率.892)
- 勝ち越し31場所(勝ち越し率.419)
- 幕下以下歴
- 44勝19敗0休63出場(勝率.698)
- 在位9場所(在位率.108)
- 勝ち越し8場所(勝ち越し率.889)
東関部屋の前頭
潮丸 元康
静岡県静岡市出身、東関部屋の元力士で最高位は前頭10枚目。相撲経験はなかったが中学を卒業とともに東関部屋へと入門、堅実な努力により平成14年1月場所で新十両、9月場所で新入幕となった。これは東関部屋として曙、高見盛に次ぐ3人目の幕内力士。また静岡出身として昭和以降、天竜、天城山、駿河海、和錦に次ぐ5人目の幕内力士。
あんこ型の典型を活かした突き押し相撲が得意で、また差し身も良く、もろ差しからの寄りにも定評があった。相撲人形のような体型と童顔も愛された人気力士。
師匠の停年にあわせて引退し東関部屋を継承。頭脳明晰な13代東関は平成24年には平年寄から一気に勝負審判に抜擢された。原則としては現役時代の最高位が前頭2枚目以上の委員の年寄が勝負審判を務めるといわれていた為、これは異例のこと。ここからもその秀才ぶりが窺える。勝負審判としての土俵下の鋭い眼光は印象的だった。
血管肉腫という血管の内皮細胞から発生する極めて稀な癌の為、令和元年12月13日に永眠。亡くなる前日には平成30年1月場所後に移転したばかりだった柴又の東関部屋に戻り、弟子たちひとりひとりの手を握りながら名前を呼んで別れを惜しんだ。
- 四股名 :潮丸 元康(うしおまる もとやす)
- 最高位 :前頭10枚目
- 年寄名跡:24代小野川⇒
13代東関 - 出身地 :静岡県静岡市
- 本 名 :佐野 元泰
- 生年月日:昭和53年(1978)5月11日
- 没年月日:令和元年(2019)12月13日(享年41歳)
- 所属部屋:東関部屋
- 改名歴 :高見佐野⇒天福⇒潮丸
- 初土俵 :平成6年(1994)3月(15歳10ヵ月)
- 新十両 :平成14年(2002)1月(23歳8ヵ月)
- 新入幕 :平成14年(2002)9月(24歳4ヵ月)
- 最終場所:平成21年(2009)5月(31歳0ヵ月)
- 生涯戦歴:482勝448敗51休/927出場(92場所)
- 生涯勝率:51.8%
- 優勝等 :十両優勝1回,幕下優勝1回
- 幕内戦歴:68勝92敗20休(12場所)勝率:42.5%
- 十両戦歴:222勝212敗31休(31場所)勝率:51.2%
東関部屋の十両
華王錦 武志
華王錦 武志(かおうにしき たけし)は秋田県 仙北郡美郷町出身、東関部屋の力士で最高位は十両6枚目。令和3年3月場所の番付は東 三段目75枚目。
仙南中学相撲部では全国大会で個人団体ともにベスト8。東洋大では4年次に主将を務め、全国学生相撲選手権大会で団体優勝を果たした。平成23年7月には入門以来約10年、32歳での十両昇進も遂げた大ベテラン
- 四股名
- 華王錦 武志(かおうにしき たけし)
- 最高位
- 十両6枚目
- 最新番付
- 東 三段目75枚目
- 出身地
- 秋田県 仙北郡美郷町
- 本名
- 村田 武志
- 生年月日
- 昭和53年(1978)9月14日(46歳)
- 出身高校
- 大曲農業高校
- 出身大学
- 東洋大学
- 所属部屋
- 東関部屋
- 改名歴
- 村田⇒華王錦
- 初土俵
- 平成13年(2001)5月(22歳8ヵ月)
- 新十両
- 平成23年(2011)7月(32歳10ヵ月)
- 優勝等
- 序ノ口優勝1回
- 通算成績
- 404勝384敗54休/782出場(勝率:51.7%)
- 直近7場所
- 20勝18敗11休
- 7場所勝率
- 55.6%
- 令3年3月
- 東 三段目75枚目(13枚降下)
- 1勝1敗5休
- -■ややや|ややややや|やや○--
- 令3年1月
- 東 三段目62枚目(64枚上昇)
- 3勝4敗
- ○--●○|--○●-|●--■-
- 令2年11月
- 東 序二段26枚目(50枚半降下)
- 6勝1敗
- ○--●-|○○--○|-○-○-
- 令2年9月
- 西 三段目75枚目(14枚降下)
- 0勝1敗6休
- ●-ややや|ややややや|ややややや
- 令2年7月
- 西 三段目61枚目(28枚半降下)
- 2勝5敗
- -●-●●|-○--○|-●--●
- 令2年3月
- 東 三段目33枚目(59枚半上昇)
- 2勝5敗
- ●--○●|--●-○|-●--●
- 令2年1月
- 西 三段目92枚目
- 6勝1敗
- -●-○○|-○--○|○---○
大喜 進
曙に刺激を受けて来日も深刻なホームシックで若くして引退。帰国後、知人との金銭トラブルから刺殺される悲劇が
- 四股名 :大喜 進(だいき すすむ)
- 最高位 :十両10枚目
- 出身地 :アメリカ ハワイ州オアフ島
- 本 名 :キパパ・パアシィー・ポマイカイ
- 生年月日:昭和48年(1973)7月16日
- 没年月日:平成17年(2005)5月16日(享年31歳)
- 所属部屋:東関部屋
- 改名歴 :若大成⇒大喜
- 初土俵 :平成3年(1991)11月(18歳4ヵ月)
- 新十両 :平成7年(1995)9月(22歳2ヵ月)
- 最終場所:平成10年(1998)1月(24歳6ヵ月)
- 生涯戦歴:153勝119敗19休/271出場(38場所)
- 生涯勝率:56.3%
- 優勝等 :幕下優勝2回
- 十両戦歴:26勝34敗(4場所)勝率:43.3%
高見藤 英希
学生横綱で付出デビューも、ギャンブルで多額の借金を抱えて師匠との口論の末、部屋を飛び出す
- 四股名 :高見藤 英希(たかみふじ ひでき)
- 最高位 :十両13枚目
- 出身地 :岡山県和気郡和気町
- 本 名 :横山 英希
- 生年月日:昭和55年(1980)5月15日
- 出身大学:東洋大学
- 所属部屋:東関部屋
- 初土俵 :平成16年(2004)3月・幕下15付出(23歳10ヵ月)
- 新十両 :平成19年(2007)3月(26歳10ヵ月)
- 最終場所:平成19年(2007)7月(27歳2ヵ月)
- 生涯戦歴:81勝66敗1休/146出場(20場所)
- 生涯勝率:55.1%
- 優勝等 :なし
- 十両戦歴:6勝9敗(1場所)勝率:40.0%
東関部屋の幕下
関取にはあと一歩届きませんでしたが、代表的な幕下力士もご紹介しておきましょう。高三郷 勝義
長野県安曇野市出身、東関部屋の元力士で最高位は幕下16枚目。平成17年(2005)3月場所での初土俵から4年がかりでようやく三段目へと昇進、これを機に本名の和木から高三郷へと改名した。その後、閉鎖した中村部屋から同期入門の飛翔富士や白虎たちが移籍してくると「負けたくない」気持ちで稽古に集中することができ、序ノ口に番付が載ってからちょうど8年目となる平成25年(2013)5月場所での新幕下昇進となった。
平成26年(2014)頃から大山親方(元幕内・大飛)の勧めで巡業での初っ切りを担当することになった高三郷は、高田川部屋の勝武士(令和2年5月13日永眠)とコンビを組み、各地の会場を大いに沸かせる人気力士となった。
- 四股名 :高三郷 勝義(たかみさと かつよし)
- 最高位 :幕下16枚目
- 出身地 :長野県安曇野市
- 本 名 :和木 勝義
- 生年月日:平成2年(1990)3月30日
- 所属部屋:東関部屋
- 改名歴 :和木⇒高三郷
- 初土俵 :平成17年(2005)3月(15歳0ヵ月)
- 最終場所:平成30年(2018)5月(28歳2ヵ月)
- 生涯戦歴:275勝271敗/546出場(79場所)
- 生涯勝率:50.4%
- 優勝等 :なし
東関部屋の歴代師匠
東関部屋の歴代師匠をご紹介いたします。
12代・東関 大五郎
外国出身力士として史上初の幕内優勝を果たした人気力士
- 四股名 :髙見山 大五郎(たかみやま だいごろう)
- 最高位 :関脇
- 年寄名跡:
12代東関 - 出身地 :アメリカ ハワイ州
- 本 名 :ジェシー・ジェームス・ワイラニ・クハウルア⇒渡辺 大五郎
- 生年月日:昭和19年(1944)6月16日
- 所属部屋:高砂部屋
- 改名歴 :ジェシー⇒高見山
- 初土俵 :昭和39年(1964)3月(19歳9ヵ月)
- 新十両 :昭和42年(1967)3月(22歳9ヵ月)
- 新入幕 :昭和43年(1968)1月(23歳7ヵ月)
- 新三役 :昭和44年(1969)11月(25歳5ヵ月)
- 最終場所:昭和59年(1984)5月(39歳11ヵ月)
- 生涯戦歴:812勝845敗22休/1654出場(122場所)
- 生涯勝率:49.0%
- 優勝等 :幕内優勝1回,序二段優勝1回,序ノ口優勝1回
- 成 績 :殊勲賞6回,敢闘賞5回,金星12個
- 幕内戦歴:683勝750敗22休(97場所)勝率:47.7%
- 関脇:52勝68敗(8場所)勝率:43.3%
- 小結:118勝167敗(19場所)勝率:41.4%
- 前頭:513勝515敗22休(70場所)勝率:49.9%
- 十両戦歴:53勝52敗(7場所)勝率:50.5%
13代・東関 大五郎
静岡県静岡市出身、東関部屋の元力士で最高位は前頭10枚目。相撲経験はなかったが中学を卒業とともに東関部屋へと入門、堅実な努力により平成14年1月場所で新十両、9月場所で新入幕となった。これは東関部屋として曙、高見盛に次ぐ3人目の幕内力士。また静岡出身として昭和以降、天竜、天城山、駿河海、和錦に次ぐ5人目の幕内力士。
あんこ型の典型を活かした突き押し相撲が得意で、また差し身も良く、もろ差しからの寄りにも定評があった。相撲人形のような体型と童顔も愛された人気力士。
師匠の停年にあわせて引退し東関部屋を継承。頭脳明晰な13代東関は平成24年には平年寄から一気に勝負審判に抜擢された。原則としては現役時代の最高位が前頭2枚目以上の委員の年寄が勝負審判を務めるといわれていた為、これは異例のこと。ここからもその秀才ぶりが窺える。勝負審判としての土俵下の鋭い眼光は印象的だった。
血管肉腫という血管の内皮細胞から発生する極めて稀な癌の為、令和元年12月13日に永眠。亡くなる前日には平成30年1月場所後に移転したばかりだった柴又の東関部屋に戻り、弟子たちひとりひとりの手を握りながら名前を呼んで別れを惜しんだ。
- 四股名 :潮丸 元康(うしおまる もとやす)
- 最高位 :前頭10枚目
- 年寄名跡:24代小野川⇒
13代東関 - 出身地 :静岡県静岡市
- 本 名 :佐野 元泰
- 生年月日:昭和53年(1978)5月11日
- 没年月日:令和元年(2019)12月13日(享年41歳)
- 所属部屋:東関部屋
- 改名歴 :高見佐野⇒天福⇒潮丸
- 初土俵 :平成6年(1994)3月(15歳10ヵ月)
- 新十両 :平成14年(2002)1月(23歳8ヵ月)
- 新入幕 :平成14年(2002)9月(24歳4ヵ月)
- 最終場所:平成21年(2009)5月(31歳0ヵ月)
- 生涯戦歴:482勝448敗51休/927出場(92場所)
- 生涯勝率:51.8%
- 優勝等 :十両優勝1回,幕下優勝1回
- 幕内戦歴:68勝92敗20休(12場所)勝率:42.5%
- 十両戦歴:222勝212敗31休(31場所)勝率:51.2%
14代・東関 大五郎
高見盛 精彦(たかみさかり せいけん)は青森県北津軽郡板柳町出身、東関部屋の元力士で、最高位は小結。
平成11年(1999)3月場所に22歳10ヶ月で初土俵を踏み、平成25年(2013)1月場所を最後に引退(36歳8ヶ月)。
通算成績は563勝564敗46休1125出場。生涯勝率.500。通算83場所中、39場所を勝ち越した(勝ち越し率.470)。
主な成績は十両優勝1回。殊勲賞1回,敢闘賞2回,技能賞2回,金星2個(武蔵丸1個、朝青龍1個)。
昭和51年(1976)5月12日生まれ。本名は加藤 精彦。
独特の仕切りで「角界のロボコップ」と呼ばれた人気者。花道を退く際の姿でダイレクトに伝わってくるストレートな感情表現も魅力だった。
現役引退後は16代振分を襲名し、兄弟子でもあった13代東関(元幕内・潮丸)を支え続けていたが令和元年(2019)12月13日に13代が夭折。自身に「師匠」が務まるのか悩んだが、熟考の末に部屋を継承することを決意、14代東関を襲名し先代の意思を受け継ぐこととなった。
しかし師匠としての重責は大きく、令和3年(2021)4月1日付で東関部屋を閉鎖、所属力士らと共に八角部屋へ移籍した。
- 年寄
14代東関 精彦(八角部屋) - 四股名
- 高見盛 精彦(たかみさかり せいけん)
- 最高位
- 小結
- 年寄名跡
- 16代振分 精彦 →
14代東関 大五郎 →14代東関 大五郎 → 14代東関 精彦 - 出身地
- 青森県北津軽郡板柳町
- 本名
- 加藤 精彦
- 生年月日
- 昭和51年(1976)5月12日(48歳)
- 出身高校
- 青森県立弘前実業高校
- 出身大学
- 日本大学
- 所属部屋
- 東関部屋
- 改名歴
- 加藤 精彦 → 高見盛 精彦
- 初土俵
- 平成11年(1999)3月 幕下60枚目格付出(22歳10ヶ月)
- 新十両
- 平成12年(2000)1月(所要5場所)
- 23歳7ヶ月(初土俵から0年10ヶ月)
- 新入幕
- 平成12年(2000)7月(所要8場所)
- 24歳1ヶ月(初土俵から1年4ヶ月)
- 新小結
- 平成14年(2002)9月(所要21場所)
- 26歳3ヶ月(初土俵から3年6ヶ月)
- 最終場所
- 平成25年(2013)1月(36歳8ヶ月)
- 大相撲歴
- 83場所(13年10ヶ月)
- 通算成績
- 563勝564敗46休1125出場(勝率.500)
- 通算83場所
- 勝ち越し39場所(勝ち越し率.470)
- 優勝等
- 十両優勝1回
- 受賞・金星
- 殊勲賞1回,敢闘賞2回,技能賞2回,金星2個
- 幕内戦歴
- 408勝446敗16休852出場(勝率.478)
- 在位58場所(在位率.699)
- 勝ち越し25場所(勝ち越し率.431)
- 小結戦歴
- 9勝21敗0休30出場(勝率.300)
- 在位2場所(在位率.024)
- 勝ち越し0場所(勝ち越し率.000)
- 前頭戦歴
- 399勝425敗16休822出場(勝率.484)
- 在位56場所(在位率.675)
- 勝ち越し25場所(勝ち越し率.446)
- 十両戦歴
- 111勝99敗30休210出場(勝率.529)
- 在位16場所(在位率.193)
- 勝ち越し6場所(勝ち越し率.375)
- 関取戦歴
- 519勝545敗46休1062出場(勝率.488)
- 在位74場所(在位率.892)
- 勝ち越し31場所(勝ち越し率.419)
- 幕下以下歴
- 44勝19敗0休63出場(勝率.698)
- 在位9場所(在位率.108)
- 勝ち越し8場所(勝ち越し率.889)
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