関取が多い相撲部屋はどこ?部屋別での力士数と各段構成比を調べてみました

相撲部屋の数は実に多く、平成30年11月場所時点で46部屋もあります。

相撲は横綱から序ノ口まで10段階に分かれていますが、関取と言われる幕内と十両で70人、その下に約680人近くの力士がひしめき合う、裾野の広いピラミッド状になっています。

このピラミッドは実力社会なので、70人の枠の力士を何人も誕生させている部屋もあれば、最高位が三段目だけという部屋も出てくるのですね。

そこで今回は、各部屋にはどの地位にどれだけの力士がいるのか?そして部屋の中での力士の構成比はどうなっているのかを調べてみました。

表は並べ替えが出来ますので、みなさんも色々と見て楽しんでくださいね!

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相撲の各段ごとの定数

はじめに大相撲の各段ごとの力士の定数を整理しておきましょう。
力士の定数と枚数
  1. 幕内 :42名
  2. 十両 :28名(東西14枚)
  3. 幕下 :120名(東西60枚)
  4. 三段目:200名(東西100枚)
  5. 序二段:定員なし(最近は東西110枚前後でおよそ220名)
  6. 序ノ口:定員なし(最近は東西35枚前後でおよそ70名)

このように幕内から三段目までは定数が決まっており、十両から三段目までは枚数が毎回固定です。ただし、幕下や三段目で付出が発生した場合には定数プラス付出人数となります。

幕内は総数が42名と定まっていますが、横綱・大関そして三役力士の人数は場所によって変動があるため前頭の枚数は固定せずに前頭の人数で幕内定数「42」を調整しています。

例を上げると…平成29年7月場所では4横綱・3大関・2関脇・2小結の11人が「役力士」でした。ということは残りは31名となり、東西15枚+東の16枚で前頭が構成されていました。

これが平成30年初場所では3横綱・2大関・2関脇・2小結と9人に減りましたので残りは33名となり、東西16枚+東の17枚が前頭となっています。幕内の東西が対にならない時があるのはこうした理由があるのです。

番付の仕組みに関してはこちらのページにまとめていますので、興味のある方はぜひ御覧ください。

⇒ 番付の仕組みと決め方

さて、お待たせしました。次からはいよいよ部屋ごとの力士数などを見ていきましょう

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相撲部屋の力士数

「所属力士の数と、各段力士の総数に対する比率」(平成30年11月場所の番付より ※番付外を除く)

一門部屋総計 664人序ノ口 58人序二段 216人三段目 200人幕下 120人十両 28人幕内 42人幕下以下 594人関取 70人

表の数字は、左が部屋の各段ごとの人数、右のパーセンテージがその段の総数に対する比率です。

例えば「浅香山部屋の序二段の人数は3人、その3人は序二段216人に対して1.4%を占める」という見方になります。

表の見出しを押すと並べ替えが出来ます。△は昇順、▽は降順です。

所属力士が多い部屋

まずは所属力士が多い部屋はどこなのかを見てみましょう。右のパーセンテージは9月場所番付の総力士数664人に対する比率です。

所属力士の多い部屋
    1. 佐渡ヶ嶽部屋 41人(6.2%)
    2. 木瀬部屋   37人(5.6%)
    3. 玉ノ井部屋  28人(4.2%)
    4. 八角部屋   26人(3.9%)
    5. 伊勢ヶ濱部屋 25人(3.8%)
    5. 境川部屋   25人(3.8%)
    6. 追手風部屋  20人(3.0%)
    6. 春日野部屋  20人(3.0%)
    6. 高田川部屋  20人(3.0%)
    7. 九重部屋   19人(2.9%)
    7. 式秀部屋   19人(2.9%)
    8. 錣山部屋   18人(2.7%)
    8. 武蔵川部屋  18人(2.7%)
    9. 高砂部屋   17人(2.6%)
    10.尾車部屋   16人(2.4%)
    10.立浪部屋   16人(2.4%)
    10.千賀ノ浦部屋 16人(2.4%)

いちばん多いのは佐渡ヶ嶽部屋、そして木瀬部屋と続きます。確かに佐渡ヶ嶽部屋の証である「琴」が付く力士はたくさん聞きますよね。

木瀬部屋も宇良や徳勝龍、臥牙丸など名前の知れた力士が多く在籍しています。

また、今場所の話題と言えば何と行っても千賀ノ浦部屋でしょう。消滅した貴乃花部屋から8人の力士が移籍して来たことにより中規模部屋へと変貌しました。

11位以下も表の総計を並べ替えることで確認できますので、どうぞ試してみてください。

相撲部屋ごとの関取の力士数(関取総数からの比率)

次は幕内と十両を合わせた「関取」の人数を見てみましょう。右のパーセンテージは関取総数は70人に対する比率です。

関取が多い部屋順
    1.追手風部屋  7人(10.0%)
    2.九重部屋   6人(8.6%)
    2.木瀬部屋   5人(7.1%)
    3.尾車部屋   4人(5.7%)
    3.千賀ノ浦部屋 4人(5.7%)
    4.伊勢ヶ濱部屋 3人(4.3%)
    4.春日野部屋  3人(4.3%)
    4.境川部屋   3人(4.3%)
    4.佐渡ヶ嶽部屋 3人(4.3%)
    4.高田川部屋  3人(4.3%)
    4.時津風部屋  3人(4.3%)
    4.友綱部屋   3人(4.3%)
    4.宮城野部屋  3人(4.3%)
    5.伊勢ノ海部屋 2人(2.9%)
    5.田子ノ浦部屋 2人(2.9%)
    5.錦戸部屋   2人(2.9%)
    5.八角部屋   2人(2.9%)
    6.荒汐部屋   1人(1.4%)
    6.井筒部屋   1人(1.4%)
    6.阿武松部屋  1人(1.4%)
    6.片男波部屋  1人(1.4%)
    6.錣山部屋   1人(1.4%)
    6.高砂部屋   1人(1.4%)
    6.立浪部屋   1人(1.4%)
    6.玉ノ井部屋  1人(1.4%)
    6.出羽海部屋  1人(1.4%)
    6.二所ノ関部屋 1人(1.4%)
    6.湊部屋    1人(1.4%)
    6.峰崎部屋   1人(1.4%)

こうして見ると先ほどの部屋の力士数の順位とはまた違った印象ですね。部屋の力士数が多ければそれだけ上位が多くなるかというと、どうも違うようです。

この中で驚きなのは所属力士数が20人の追手風部屋の7人という関取人数です。部屋のほぼ半数であり、さらに関取全体の1割を占めているのです!これほど多い理由については後ほどご紹介します。

また、やはり注目は千賀ノ浦部屋です。先場所までは隆の勝一人だけだった部屋の関取が、貴乃花部屋からの移籍によって一気に4人にまで増えています。千賀ノ浦部屋は単純に力士数が増えただけではなく「関取」という各界の看板が増えたことで、より注目を集めるようになりました。

部屋ごとの幕下以下力士数(幕下以下総数からの比率)

次は幕下以下を合わせた「取的」の人数を見てみましょう。右のパーセンテージは幕下以下総数603人に対する比率です。

幕下力士が多い部屋
    1. 佐渡ヶ嶽部屋 38人(6.4%)
    2. 木瀬部屋   32人(5.4%)
    3. 玉ノ井部屋  27人(4.5%)
    4. 八角部屋   24人(4.0%)
    5. 伊勢ヶ濱部屋 22人(3.7%)
    5. 境川部屋   22人(3.7%)
    6. 式秀部屋   19人(3.2%)
    7. 武蔵川部屋  18人(3.0%)
    8. 春日野部屋  17人(2.9%)
    8. 錣山部屋   17人(2.9%)
    8. 高田部屋   17人(2.9%)
    9. 高砂部屋   16人(2.7%)
    10.尾上部屋   15人(2.5%)
    10.立浪部屋   15人(2.5%)

こうしてみると総力士数が多い部屋は総じて幕下以下の力士も多いことが分かりますね。この中で関取がいない部屋は式秀部屋と武蔵川部屋、そして尾上部屋です。

関取と幕下以下を分けて見てみると、所属力士が多ければ上位陣もそれだけ多くなるのか?と言うとそういう訳でもなさそうですね。

そこで次は、それぞれの部屋はどの段の力士が多いのか、その構成比を調べてみましょう。

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部屋の力士の構成比

「部屋の力士数に対する各段ごとの比率」(平成30年11月場所の番付より ※番付外を除く)

一門部屋総計 664人序ノ口 8.7% (58人)序二段 32.5% (216人)三段目 30.1% (200人)幕下 18.1% (120人)十両 4.2% (28人)幕内 6.3% (42人)幕下以下 89.5% (594人)関取 10.5% (70人)

表の見方としては、左のパーセンテージが部屋の力士数に対しての比率、右は各段ごとの人数です。

例えば「荒汐部屋の幕下力士は4人、これは所属力士12人のなかの33.3%を占める」という見方です。

表の見出しを押すと並べ替えが出来ます。△は昇順、▽は降順です。

関取の比率が高い部屋

では、上の表を使って関取の比率が高い部屋を調べてみましょう。
部屋の中で関取が占める割合が多い部屋
    1. 追手風部屋   35.0%(7人)20人中
    2. 錦戸部屋    33.3%(2人)6人中
    3. 井筒部屋    33.3%(1人)3人中
    3. 片男波部屋   33.3%(1人)3人中
    4. 九重部屋    31.6%(6人)19人中
    5. 友綱部屋    30.0%(3人)10人中
    6. 尾車部屋    25.0%(4人)16人中
    6. 千賀ノ浦部屋  25.0%(4人)16人中
    7. 時津風部屋   23.1%(3人)13人中
    8. 宮城野部屋   21.4%(3人)14人中
    9. 伊勢ノ海部屋  16.7%(2人)12人中
    9. 田子ノ浦部屋  16.7%(2人)12人中
    10.春日野部屋   15.0%(3人)20人中
    10.高田川部屋   15.0%(3人)20人中
    11.木瀬部屋    13.5%(5人)37人中
    12.湊部屋     12.5%(1人)8人中
    13.伊勢ヶ濱部屋  12.0%(3人)25人中
    13.境川部屋    12.0%(3人)25人中
    14.二所ノ関部屋   9.1%(1人)11人中
    15.荒汐部屋     8.3%(1人)12人中
    15.峰崎部屋     8.3%(1人)12人中
    16.八角部屋     7.7%(2人)26人中
    16.阿武松部屋    7.7%(1人)13人中
    17.佐渡ヶ嶽部屋   7.3%(3人)41人中
    18.出羽海部屋    7.1%(1人)14人中
    19.立浪部屋     6.3%(1人)16人中
    20.高砂部屋     5.9%(1人)17人中
    21.錣山部屋     5.6%(1人)18人中
    22.玉ノ井部屋    3.6%(1人)28人中

まずは1位の追手風部屋から見ていきましょう。追手風部屋は所属力士が20人で中規模部屋になりますが、この規模で約35%が関取というのは特筆に値するでしょう。何故これほど追手風部屋には関取が多いのかというと、7人中5人が大学相撲出身者で「入門時からある程度完成されていた力士」という理由があるのではないでしょうか。追手風部屋には、師匠の元幕内・大翔山の出身校である日本大学出身者が多く在籍しているのです。

次は、極芯道の新十両昇進によって2位に躍進した錦戸部屋です。錦戸部屋は所属力士が6人と少ないですが、ここ数場所の成績をみると勝ち越し力士が多く出ており部屋としての好調さが伺えます。部屋初の関取は学生相撲とモンゴル 出身の水戸龍に譲りましたが、叩き上げである極芯道の関取昇進は部屋のこれまでの指導が大きく実った証ではないでしょうか。

そして注目の千賀ノ浦部屋です。先場所までは貴乃花部屋が8人中3人の関取を擁しており、関取率37.5%という驚異的な数字でした。その貴乃花部屋から力士が移籍してきたことで千賀ノ浦部屋の関取は一挙に4人に増え関取率も25%となりました。これは、以前は出稽古によって鍛えていた千賀ノ浦生え抜きの力士たちにとっても、稽古相手に事欠かない理想的な環境になったのではないでしょうか。

最後に視点を3位の井筒部屋や片男波部屋に移してみましょう。共に所属力士が3人の小部屋ですが、このような小部屋から関取を出すことは容易なことではありません。というのは力士にとって一番大切なことは日々の稽古だからです。四股やすり足などの基礎的なことは一人でも出来ますが、やはりぶつかり稽古や申し合い、三番稽古など、相手との実践を重ねることが大切です。しかし、所属力士が少ないと部屋内だけでは稽古が十分に行えず、出稽古などを頻繁に行わなければいけなくなります。こうした環境の中から関取になるのは並大抵の努力ではないはずです。こう考えると片男波部屋や井筒部屋の「1人」でこの比率の凄さが見えてきますね。

幕下以下の比率が高い部屋

次は幕下以下の比率が高い部屋です。と、言っても所属力士すべてが幕下以下の「比率100%の部屋」は多いので、今回は10人以上所属している部屋をピックアップします。詳細は表を直接見てみてくださいね。

幕下以下が占める割合が多い部屋
     1.式秀部屋  100%(19人)
     2.武蔵川部屋 100%(18人)
     3.尾上部屋  100%(15人)
     4.陸奥部屋  100%(14人)
     5.大嶽部屋  100%(13人)
     6.山響部屋  100%(12人)
     6.藤島部屋  100%(12人)
     7.浅香山部屋 100%(11人)

このような結果になりました。幕下以下しかいない部屋ということではどの部屋も同じですが、よく見るとこのなかで式秀部屋には幕下力士もゼロであり、最高位で三段目となっています。。

幕下以下の比率が高い部屋(100%以外)

先ほどのランキングでは所属力士すべてが幕下以下の「100%部屋」が多かった為、いまいち特徴が見えてきませんでした。そこで、すべて幕下以下の部屋は除外して改めて調べてみましょう。
幕下以下が占める割合が多い部屋(その2)
    1. 玉ノ井部屋  96.4%(27人)28人中
    2. 錣山部屋   94.4%(17人)18人中
    3. 高砂部屋   94.1%(16人)17人中
    4. 立浪部屋   93.8%(15人)16人中
    5. 出羽海部屋  92.9%(13人)14人中
    6. 佐渡ヶ嶽部屋 92.7%(38人)41人中
    7. 八角部屋   92.3%(24人)26人中
    7. 阿武松部屋  92.3%(12人)13人中
    8. 荒汐部屋   91.7%(11人)12人中
    8. 峰崎部屋   91.7%(11人)12人中
    9. 二所ノ関部屋 90.9%(10人)11人中
    10.伊勢ヶ濱部屋 88.0%(22人)25人中
    10.境川部屋   88.0%(22人)25人中
    11.湊部屋    87.5%(7人)8人中
    12.木瀬部屋   86.5%(32人)37人中
    13.春日野部屋  85.0%(17人)20人中
    13.高田川部屋  85.0%(17人)20人中
    14.田子ノ浦部屋 84.6%(11人)13人中
    15.伊勢ノ海部屋 83.3%(10人)12人中
    16.宮城野部屋  78.6%(11人)14人中
    17.時津風部屋  76.9%(13人)13人中
    18.尾車部屋   75.0%(12人)16人中
    18.千賀ノ浦部屋 75.0%(12人)16人中
    19.友綱部屋   70.0%(7人)10人中
    20.九重部屋   68.4%(13人)19人中
    21.錦戸部屋   66.7%(4人)6人中
    21.井筒部屋   66.7%(2人)3人中
    21.片男波部屋  66.7%(2人)3人中
    22.追手風部屋  65.0%(13人)20人中

どうでしょうか。なかなか興味深い結果になりましたね。関取の定員は決まっている為、相撲部屋のほとんどは幕下以下で構成されているのがよく分かります。こういった状況のなかで複数の関取を輩出している部屋の凄さも見えて来る気がしませんか?

そして、上位の部屋ほど名前をよく聞く気がしますが、こうしてみて見るとひとりの力士の活躍によって部屋の名声は大きく上がるようです。「関取」を輩出する事が如何に部屋にとって重要なのか、この結果から見えてくる気がしませんか?
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先場所からの部屋の力士の増減数

「部屋の力士数に対する各段ごとの比率」(平成30年11月場所の番付より ※番付外を除く)

一門部屋総計 664人序ノ口 58人序二段 216人三段目 200人幕下 120人十両 28人幕内 42人幕下以下 594人関取 70人

最後におまけとして先場所からの力士の増減数を載せてみました。左はその段の人数で括弧内は増が△で、減は▼にしています。

やはり目立つのは千賀ノ浦部屋でしょうか。部屋の統合により力士数が増えたというだけではなく、関取が3人増えて4人になったというのはインパクトが大きいですね。

所属力士数調べのまとめ

いかがだったでしょうか。こうして部屋ごとの力士数や構成比を見てみると、たくさんの力士を抱えた部屋での豊富な稽古も大切ですが、少数精鋭ながらも頑張っている部屋が見えてきます。

そして、今は関取がいなくても未来の関取を誕生させるべく、親方をはじめ、所属力士たちが頑張っている部屋があることも分かりました。

今回、調べてみてとても面白かったので、また他のことも調べて記事にしてみますね。

ところで、それぞれの部屋にはどんな力士がいるのか興味を持たれた方はいませんか?そんな部屋ごとの力士の番付や成績をご覧になりたい方はこちら!目的の部屋を探してみてくださいね。

また、最新の番付表もご用意しています。この番付表は今場所だけではなく先場所の成績とともに昇進の動きや枚数の増減も分かります。さらに過去6場所分の推移や初土俵はいつか?など様々な情報をすぐ確認できますので、どうぞ御覧ください。

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