相撲はいつ立ち合うの?タイミングを見極めるための3つのポイント

相撲初心者の方で「相撲はどのタイミングで立ち合うの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

何度目かの仕切りの後、お客さんがわっと盛り上がっているから次だな!?なんて見当をつけている人もいると思います。それも間違いではないのですが、自分で分かるともっと楽しいと思いませんか?

そこで、今回は相撲の仕切りと立ち合いまでのポイントをご紹介します。相撲玄人にとっては当たり前のことでも、当サイトでは詳しくおさえていきます。

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相撲は力士同士の呼吸で立つ

まずは、そもそも相撲はどうやって開始されるのかを説明します。

例えば、プロレスやボクシングだったらゴングを合図に開始されますよね。柔道でも「始め!」の掛け声とともに始まります。

でも、相撲にはこういう合図はありません。相撲は両力士の呼吸が合ったとき、お互いが動き出して始まるのです。行司が掛け声をかけているように見えますが、あれは両力士が立ち上がった後に「ハッキョイ」と声を掛けているんですね。

ちなみに、この「ハッキョイ」は「発気揚々」を意味しており、両力士が動かない場合に用いると『審判規則』で定められています。つまり、動くように促す意味があるので、立ち合い直前に「ハッキョイ」の言葉が掛かっていたら、それは立ち合いが成立していることになります。

「相撲の勝負は立ち合いで決まる」と言われるぐらい力士はこの一瞬にむけて集中力を高めていきます。気力を充実させ、お互いの呼吸を合わせていくために相撲では「仕切り」という一連の動作を繰り返します。

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相撲の仕切りとは

「仕切り」とは、対戦する両力士が向かい合い、両手を土俵について腰を割り、立ち合いに備えてお互いの呼吸を合わせてゆく構えや姿勢のことを指します。行司はこのとき「見合って」や「構えて」など声をかけ、お互いの呼吸を合わせていきます。

で、はじめの疑問に戻ると、この仕切りはいったい何度繰り返されて、いつ立つのか?ということですよね。

ここからが本題です。次はそこを解説していきましょう。

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仕切り制限時間

まず、仕切りには制限時間が設けられています。これは両力士の呼吸が合って立ち合うまでに仕切り直しを許される時間のことを指します。

時間は各段によって違いがあり、幕内は4分、十両(十枚目)で3分、幕下以下は2分以内と定められています。幕内で言うと、この4分の間に仕切りと塩まきを繰り返すことになるんですね。

では「4分間をはかっていれば立ち合いが分かる!」が答え?

いえいえ、そんなの大変だし、実際は進行状況によって時間は変動しているので、これでは分かりません。ひとつずつポイントを見ていきましょう。

幕下以下での実際の時間は…「幕下以下は2分以内」と規則では決まっていますが、実際の運用は時間ではなく「2回目の仕切りで立つ」というようになっているようです。1度目の仕切りが終わりその場で立ち上がると、そのまま2回目の仕切りに移って立ち合うことになります。
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相撲の立ち合いのタイミングを見極める3つのポイント

1・時計係審判をチェック

先ほどの時間は誰が計っているんでしょうか?土俵上で立ち合わせて取組をさばいている行司のような気がしそうですが、これは行司ではなく時計係の審判が計っています。

時計係審判は赤房下の審判(テレビ中継では左奥、行司の右後ろ)が担当しています。この審判は、呼出がふたりめの力士を呼び上げ終えたところから時間を計り始めます。

で、ここがポイントですが、時間いっぱいになった時にこの審判が行司と呼出に合図を送っているんです。具体的には、手をさりげなく差し出す動作なのであまり目立ちませんが、これに対して行司は頷き、呼出は立ち上がります。

朝日山親方の話によると合図は2度送るそうです。1度目の合図は呼出向けで、2度目は行司に向かって出します。

ただ、この合図を送る動作はあまり目立たず、テレビ観戦では映らないことがほとんどだと思います。どちらかというと審判の合図よりも行司が頷く動作の方が分かりやすいかもしれません。

時間調整も時計係りの仕事

先ほどの取り決めでいくと幕内は4分が制限時間ですが、取組の進行状況によってはこの時計係の審判が仕切りの回数を増やしたり減らしたりして、制限時間をやりくりして調整します。これは、NHKでの相撲中継の絡みもあって18時ちょっと前に「いい感じで」終わらなくてはならないからです。

また、幕下相撲の進行が早い場合にも、時間が決まっている十両・幕内の土俵入りのために時間調整をすることもあります。どうやって調整をするかというと、普段は幕下以下は塩をまかないのですが、呼出に塩を持ってきてもらい、幕下力士が塩をまくことで時間調整をします。

2・呼出がタオルを渡す

2つ目のポイントは呼出の動きです。

時計係の審判が時間がきたことを告げると呼出は立ち上がり、塩を取りに来た力士にタオルを渡します。これも立ち合いを見極めるポイントになりますよ。

力士がタオルを受け取って汗を拭い、様々なルーティンで集中力を高めていく様子も相撲観戦の楽しみのひとつですよね。有名なところでは琴奨菊の「琴バウアー」や高安の息吐き「ごふー」、宇良の「エアー鍵まわし」に琴勇輝の「腕ぐるぐるで彼方に向かっての頷き」などなど、数え上げたら切りがないぐらいです。

このルーティンを見逃さないためにも、制限時間いっぱいを見極めるポイントをおさえておきましょう!

ただし、タオルを使用出来るのは幕内と十両だけなので、幕下以下は時計係審判の合図と、次にご紹介する行司の構えを参考にしてくださいね。

このタオルで汗を拭うというのは対戦相手に対しての礼儀にもあたります。身を清めるという意味でもありますが、汗で濡れた身体は滑りやすいため、お互いが十分な力を発揮できない可能性があります。しっかりと汗を拭うことは、勝ち負けだけにこだわったスポーツではない、儀式の側面も持った相撲独特の礼儀作法なのです。

3・行司の構えている向き

最後の3点目がいちばん分かりやすいです。それは行司が構えている向きです。

行司は軍配を構えて両力士を立ち合わせるわけですが、制限時間前の仕切りの時は、東方(テレビ中継でいう左側)の方に身体を開いて構えているんです。

行司が左足だけを正面に向け、身体は東方に開いて横を向いている時はまだ制限時間前の合図です。この時、行司は横を向いているからこそ時計係審判の合図も見えるんですね。

制限時間がいっぱいになり、いざ立ち合いという時には行司は正面を向いて軍配を返します。そして「時間です」や「待ったありません(待ったなし)」などの掛け声で、両力士に仕切り制限時間がいっぱいになったことを告げます。集中力がぐっと高まる瞬間ですね!

3つ目のポイント、行司の身体の向きがいちばん分かりやすい見方になると思います。

呼吸が合ったら立っても良い

ここまで制限時間の見極め方をみてきましたが、実は相撲は制限時間前に立ってもいいんです。と言うのも、「相撲はお互いの呼吸が合った時に立ち合うもの」つまり、制限時間前でもお互いの気が充実して呼吸が合ったとなれば、立ってもいいわけなんですね。ここ最近では時間前の立ち合いはほとんどありませんが、見てみたいですよね。

不成立にはなりましたが、平成29年九州場所の5日目に白鵬が栃煌山相手に時間前に立ちました。残念ながら栃煌山は立ち合わず、立ち合い不成立になりましたが会場もどよめいていました。白鵬は以前にも栃煌山相手に猫だましをしていますが、栃煌山のことを警戒してるのでしょうか?

時間前に立ちそうな力士としては、気合いの入っている時の豪栄道でしょうか。優勝争いに絡んでくれば見れそうな気がするので期待したいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ポイントをまとめましょう。

立ち合いを見逃さない為のポイント
  • 時計係審判の合図を見逃さない
  • 呼出がタオルを渡したらいよいよ!
  • 行司の身体の向きに注目
  • お互いの呼吸が合えば時間前に立ってもよい

このポイントを押さえておけば、友達に「次、立ち合うよ」なんて教えてあげれそうですね。実際、私も教えたら喜ばれました(笑)

以上、相撲の立ち合いを見極める方法のご紹介でした。

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