昔の大相撲の記事などで「廃業(はいぎょう)」という言葉を目にすることはありませんか?
ここでは「廃業」について解説していきます。
この記事の目次
廃業とは
「廃業(はいぎょう)」とは大相撲の世界で長年用いられていた言葉で、力士が現役を退き相撲協会を離れることを意味していました。
これだけ聞くと現在の「引退」と同じことのように思えますが若干違います。
昔は「廃業」と「引退」を使い分けていた
実は昔は「廃業」と「引退」という言葉をある条件によって使い分けていました。それは年寄名跡です。
力士が現役を退くときに、年寄名跡を襲名し協会に残る場合を「引退」。名跡を襲名せずにそのまま相撲協会を離れる場合には「廃業」としていたのです。
引退 | 年寄名跡を襲名継承して相撲協会に残る場合 |
---|---|
廃業 | 年寄名跡を襲名せずに協会を去る場合 |
協会員が停年前に辞めるときも廃業
また協会員、つまり年寄や行司、呼出、そして床山などが停年前に辞めるときにも廃業という言葉を使っていました。ちなみに相撲協会を離れるときには退職届ではなく「廃業届」を提出していました。
現在は引退、および退職で統一
角界で昔から用いられていた「廃業」という言葉ですが、平成8年(1996)11月の理事会で「廃業」という言葉は印象が悪いという理由により、すべての力士に対して「引退」という言葉を使うことに決まったのです。
これが議題に上がったのにはひとつのきっかけがあります。
廃業という言葉をやめた理由
それは、当時幕内の土俵で活躍していた大島部屋の旭道山が平成8年(1996)10月に突如廃業届を出して衆議院議員選挙に立候補したことでした。
立候補の段階では出羽海部屋理事長(元横綱・佐田の山)によりいったん保留扱いとなった廃業届ですが、のちに当選したことを受けて正式に受理されます。この突然の立候補と当選が話題になることで「廃業」という言葉にも注目が集まりました。
最後の廃業力士
このように注目が集まった経緯もあり、翌月に開かれた理事会で「代議士が廃業では印象が悪い」ということになりました。こうして当時の理事長、出羽海理事長により全ての力士が現役を退くときには引退を用いることに決定したのです。
ということで、これ以降「廃業」という呼称が廃止になりました。つまり、きっかけをつくった旭道山は「最後の廃業力士」でもあるわけですね。
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