大相撲用語解説。相撲にまつわる言葉をご紹介!
大相撲の道具「明け荷(あけに)」という言葉について解説していきます。
令和7年1月場所
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明け荷/開け荷(あけに)とは
明け荷(あけに)とは、力士の締込や化粧廻しなどを入れるための葛篭(つづら)のことをいいます。
明け荷は竹で編まれており、表面には和紙を貼って渋と漆により固められておりとても丈夫です。
サイズは長手側(長さ)が80㎝、短手側(幅)が45㎝、深さは30㎝となっており、中身を入れておよそ10㎏ほどの重さになります。
明け荷?開け荷?
明け荷は「開け荷」と書くこともありますが、縁起が良さそうなことから「明」の字を用いることが多いようです。
明け荷は関取の証
この明け荷は誰でも使えるものではなく、関取(十両以上の力士)だけが持つことを許されています。力士が関取に昇進したときに同期生や後援者から贈られることが多く、表面には四股名が鮮やかに記されています。
昇進のお祝いとして贈られる明け荷は「関取の証」として、力士にとって憧れの道具のひとつといえるでしょう。
明け荷は本場所初日までに付け人によって仕度部屋に運び込まれます。
横綱は道具が多い
ちなみに横綱は土俵入りがありますので、自分と露払いと太刀持ちの分の三つ揃いや、横綱の証である「綱」など道具が多いため、3個ほどの明け荷を用いています。
行司も明け荷を使う
また力士以外にも十枚目格以上の行司も明け荷を持っています。ただし力士用のものよりは小ぶりな明け荷となっています。