【大相撲用語】足切り制度(あしきりせいど)とはどんな制度?

大相撲用語解説。相撲にまつわる言葉をご紹介!

過去に大相撲の世界にあった制度「足切り制度(あしきりせいど)」について解説していきます。

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足切り制度(あしきりせいど)とは?

足切り制度(あしきりせいど)とは、相撲協会が昭和32年(1957)5月場所より実施した人員削減制度の別称であり、主に報道の際に用いられていました。

制度の内容は、入門より20場所を経ても幕下に昇進できなかった場合、力士養成費(養成員養成費等)などの支給を停止するというものでした。

基本的に「クビ」がない大相撲の世界ですが、それでもある程度の人員整理は必要になってきます。力士養成費の支給を停止することで「見込みのない力士」に暗に引退を促す意図があり、芽の出ない力士にとっては非常に厳しい制度だったようです。

足切り制度で即「クビ」になる?

力士養成費の支給が停止される=即「クビ」というわけではありません。

まだ見込みがあるなど何らかの理由で師匠が経費を自己負担してくれるケースもあり、この場合には「自費養成力士(じこようせいりきし)」として力士を続けることも出来たようです。

足切り制度のその後

昭和33年1月場所より年6場所と開催場所が増えたことを受け、実施当初は「入門から20場所」だった基準場所数は30場所に変更されました。

こうして人員整理のために始まった足切り制度ですが、昭和42年(1967)3月場所限りで廃止されました。

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