関取が多い相撲部屋はどこ?部屋別での力士数と各段構成比を調べてみました

相撲部屋の数は実に多く、令和2年3月場所時点で45部屋もあります。

相撲は横綱から序ノ口まで10段階に分かれていますが、関取と言われる幕内と十両で70人、その下に約680人近くの力士がひしめき合う、裾野の広いピラミッド状になっています。

このピラミッドは実力社会なので、70人の枠の力士を何人も誕生させている部屋もあれば、最高位が三段目だけという部屋も出てくるのですね。

そこで今回は、各部屋にはどの地位にどれだけの力士がいるのか?そして部屋の中での力士の構成比はどうなっているのかを調べてみました。

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相撲の各段ごとの定数

はじめに大相撲の各段ごとの力士の定数を整理しておきましょう。
力士の定数と枚数
  1. 幕内 :42名
  2. 十両 :28名(東西14枚)
  3. 幕下 :120名(東西60枚)
  4. 三段目:200名(東西100枚)
  5. 序二段:定員なし(最近は東西110枚前後でおよそ220名)
  6. 序ノ口:定員なし(最近は東西35枚前後でおよそ70名)

このように幕内から三段目までは定数が決まっており、十両から三段目までは枚数が毎回固定です。ただし、幕下や三段目で付出が発生した場合には定数プラス付出人数となります。

幕内は総数が42名と定まっていますが、横綱・大関そして三役力士の人数は場所によって変動があるため前頭の枚数は固定せずに前頭の人数で幕内定数「42」を調整しています。

例を上げると…平成31年初場所は3横綱・3大関・2関脇・2小結の10人が「役力士」でした。ということは残りは32名となり、東西16枚の前頭で幕内番付は構成されていました。

ところが平成31年3月場所の番付は2横綱・3大関・2関脇・2小結と、稀勢の里が引退したことにより役力士が9人に減ったので残りは33名となり、東西16枚+東の17枚が前頭となっています。幕内の東西が対にならない時があるのはこうした理由があるんですね。

番付の仕組みに関してはこちらのページにまとめていますので、興味のある方はぜひ御覧ください。

⇒ 番付の仕組みと決め方

さて、お待たせしました。次からはいよいよ部屋ごとの力士数などを見ていきましょう

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相撲部屋の力士数一覧

まずは相撲部屋ごとの力士数を一覧表でごらんください。部屋は五十音順になっております。

相撲部屋ごとの所属力士人数一覧表

思った以上に部屋ごとの力士数にばらつきがあることが分かると思います。次からはいろんな項目に絞って並び替えたり色分けをしていきましょう。

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所属力士が多い部屋は?

それではあらためて、まずは所属力士が多い部屋順で一覧表にしてみました。総力士に対する比率もあわせて載せています。

この表は上下左右スクロールします。

所属力士が多い相撲部屋順の一覧表

いちばん多いのは佐渡ヶ嶽部屋、そして木瀬部屋と続きます。佐渡ヶ嶽部屋といえば四股名の「琴」ですが、たしかに番付でよく目にしますよね。

木瀬部屋も徳勝龍、臥牙丸、志摩ノ海、そして宇良など名前の知れた力士が多く在籍しています。

関取が多い相撲部屋は?

次は幕内と十両を合わせた「関取」の人数を見てみましょう。関取総数70人に対する比率と幕内、十両それぞれの力士数も載せています。

所属関取が多い相撲部屋順の一覧表

こうして見ると先ほどの部屋の力士数の順位とはまた違った印象ですね。部屋の力士数が多ければそれだけ上位が多くなるかというと、どうも違うようです。

この中で驚きなのは所属力士数20人の追手風部屋が関取7人を擁していることです。部屋のほぼ半数であり、さらに関取全体の1割を占めていますね!なぜこれほど多いのか?その理由については後ほどご紹介します。

幕下以下が多い相撲部屋はどこ?

次は幕下以下を合わせた「取的」の人数を見てみましょう。幕下以下総数587人に対する比率と各段の人数も載せました。

所属幕下以下が多い相撲部屋順の一覧表

基本的に幕下以下の力士が多い上位の部屋は、総力士数も同様に多いことが分かります。ただ、「幕下以下」と一括りにしても幕下と序ノ口ではレベルが大きく違いますよね。部屋ごとにどのような特徴があるのか?また後ほど見ていきましょう。

部屋の力士の構成比

次は、それぞれの部屋はどの段の力士が多いのか、その構成比を詳しくみていきましょう。

関取の比率が高い部屋

まずは関取の比率が高い部屋順をみてみましょう。一覧表を作成しました。
関取比率が高い相撲部屋順の一覧表

2位の追手風部屋から見ていきます。追手風部屋は所属力士が20人で、力士数ランクでは7位と中規模部屋ですが、この規模で約35%が関取というのは特筆に値するでしょう。何故これほど追手風部屋には関取が多いのか?実は追手風部屋の所属力士には大学相撲出身者が多く「入門時からある程度完成されていた力士」だということが理由のひとつにあります。追手風部屋は、師匠の元幕内・大翔山の出身校である日本大学出身者が多く在籍しているのです。

12位の木瀬部屋は6人の、そして16位の佐渡ヶ嶽部屋は5人の関取を擁していますが、部屋に所属する力士自体が多いため比率では13.2~17.1%という水準になっています。

最後に視点を1位の片男波部屋に移してみましょう。「所属力士が少ないから比率が高い」とも言えますが、このような小部屋から関取を出すことは、実は容易なことではありません。というのは力士にとって一番大切なことは日々の稽古だからです。四股やすり足などの基礎的なことは1人でも出来ますが、やはりぶつかり稽古や申し合い、三番稽古など、相手との実践を重ねることが大切です。

しかし所属力士が少ないと、部屋のなかだけでは十分な稽古が行えず、出稽古に頻繁に出かける必要があります。こうした環境の中から関取になるのは並大抵の努力ではないはずです。こう考えると片男波部屋の「1人」でこの比率の凄さが見えてきます。

幕下以下の比率が高い部屋

次は幕下以下の比率が高い部屋です。

幕下以下比率が高い相撲部屋順の一覧表

このような結果になりました。「幕下以下しかいない部屋」つまり、比率100%の部屋が17部屋もあるので、さらに各段ごとの人数も考慮した順番になっています。

各段の人数構成をみると、例えば朝日山部屋と二子山部屋、そして入間川部屋は所属力士数が9人で同じですが、入間川部屋と二子山部屋には幕下力士がいるのに対して朝日山部屋には1人もいないことが分かります。

このように、部屋の力士数だけでみるとよく分からない特徴も、各段ごとに見ていくとどの部屋が勢いがあるのか?またはこれから伸びていきそうなのかが分かる気がしませんか?

上位力士がより多い部屋はどこか?

これまでみてきたことの集大成として、より上位力士が多い部屋順でリストを作りました。 幕内力士が多い部屋、十両が多い部屋、幕下力士……というように、上位力士が多い部屋順で並べ替えています。

上位力士が多い相撲部屋順の一覧表

相撲部屋ごとの力士構成グラフ

最後に各部屋の力士数をグラフでご用意いたしました。視覚的に捉えやすいのではないでしょうか。どうぞご覧ください。

相撲部屋別・各段力士人数構成グラフ

所属力士数調べのまとめ

こうして部屋ごとの力士数や構成比を見てみると、たくさんの力士を抱えた部屋での豊富な稽古も大切ですが、少数精鋭ながらも頑張っている部屋が見えてきます。

そして、今は関取がいなくても未来の関取を誕生させるべく、親方をはじめ、所属力士たちが頑張っている部屋があることも分かりました。

今回、調べてみてとても面白かったので、また他のことも調べて記事にしてみますね。

ところで、それぞれの部屋にはどんな力士がいるのか興味を持たれた方はいませんか?そんな部屋ごとの力士の番付や成績をご覧になりたい方はこちら!目的の部屋を探してみてくださいね。

また、最新の番付表もご用意しています。この番付表は今場所だけではなく先場所の成績とともに昇進の動きや枚数の増減も分かります。さらに過去6場所分の推移や初土俵はいつか?など様々な情報をすぐ確認できますので、どうぞ御覧ください。

過去に作成した表をご覧になりたい方はこちらのアーカイブをどうぞ。

カテゴリー : 相撲データ

公開日:2017-11-17
投稿者:レイ

3 thoughts on “関取が多い相撲部屋はどこ?部屋別での力士数と各段構成比を調べてみました

  1. 石垣惠二(93歳)

    横綱は気楽に休場するが、大関以下に比べ規制が緩いと思う、稀勢の里がその例である。 横綱はスーパーチャンピオンであるから
    10勝以下は「負け越し」と見るべきである。また「連続5回の負け越し(休場を含む)}は「引退」か「降格」の何れかを選べることにすべきであろう。横綱の規制について一言

    返信
  2. イシイサツキ

    グラフの文字が小さくてちょっと見にくいと思いました。

    返信
    1. レイ 投稿作成者

      イシイサツキ様、コメントをありがとうございます。

      グラフの文字が小さいとのご指摘、申し訳ありませんでした。
      情報を詰め込んだ為、見にくくなっていましたね。

      微調整をしながら最適解を探っていきますので、少々お待ちください。
      また何かお気づきの点がございましたらご指摘を頂けたらと思います。

      ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

      返信

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