対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

若元春 港 (荒汐部屋・福島県福島市)

若元春 港(わかもとはる みなと)は福島県 福島市出身、荒汐部屋の力士で最高位は関脇。令和8年5月場所の番付は東 前頭5枚目。

祖父は「足取り名人」と謳われた元小結・若葉山、父は元幕下・若信夫という相撲一家に生まれ、兄(若隆元)・弟(若隆景)とともに大波3兄弟として幼少期から土俵に親しんだ。稽古熱心な兄弟の隣ですぐに泣きごとを言う少年であったが、相撲のセンスは3兄弟の中で最も高く、大会では最も良い成績を残した。学法福島高校時代には3年連続でインターハイ個人戦に出場し、卒業後に荒汐部屋の門を叩き、平成23年(2011年)11月場所で初土俵を踏んだ。

四股名の変遷と「毛利三兄弟」

前相撲では本名を交えた「荒大波」を名乗ったが、翌場所すぐに「剛士」へと改名した。これは金剛力士像にあやかって、後援者がつけてくれた四股名であった。長らく幕下の土俵で研鑽を積んでいたが、平成29年(2017年)5月場所、弟の入門に合わせて現在の「若元春」へと改名した。この四股名は、戦国武将・毛利元就の次男である吉川元春に由来するもので、毛利3兄弟に「大波3兄弟」をなぞらえてつけられたものであった。「若」の字は、祖父と父の四股名から受け継いだ。

弟に先を越され、幕下で8年

入門から8年近く、若元春は幕下の土俵を踏み続けた。その間、平成30年(2018年)1月場所に弟の若隆景が新十両へと昇進。3兄弟で最も相撲センスが高いと言われながら、角界では弟に先を越される格好となった。

それでも腐らず白星を積み上げ、西幕下3枚目で迎えた平成31年(2019年)1月場所では幕下全勝優勝をあげ新十両昇進を決めた。同年3月場所での新十両昇進は、若隆景とともに史上20組目の兄弟関取となった。しかし新十両場所は5勝10敗と大きく負け越し、1場所での幕下陥落となった。

十両再昇進から新入幕、兄弟で幕内の土俵へ

幕下での再出発となった若元春は令和元年(2019年)11月場所に十両復帰を果たす。その復帰場所でも負け越して再度跳ね返されたが、令和2年(2020年)3月場所で三度十両へと昇進。ここから地道に勝ち越しを重ねていき令和4年(2022年)1月場所で待望の新入幕。これにより若隆景とともに史上12組目の兄弟幕内力士となった。かつて弟に先を越された若元春が、今度は兄として同じ舞台に並び立った。

三役定着と三賞

幕内では左四つからの寄りを武器に着実に番付を上げ、令和5年(2023年)1月場所で新小結、同年5月場所で新関脇へと昇進した。新関脇の場所では10勝5敗を挙げ、初の技能賞を獲得。令和6年(2024年)1月場所には横綱・大関陣から白星を挙げ、初の金星と殊勲賞も手にした。三役の地位で上位陣と渡り合いながら、着実に実績を重ねている。

左四つの型と課題

得意は左差し右おっつけからの寄り。左を差して自分の型に持ち込んだときの威力は際立ち、引きつけの力の強さとまわしを切るうまさは相撲関係者からも高く評価されている。近年では珍しいうっちゃりも武器の一つ。一方、三役定着後は得意の左四つに組んだ状態で押し込まれる相撲も目立ち始め、令和6年(2024年)には年間決まり手で押し出しが寄り切りを上回るなど、型と実戦のはざまで新たな相撲を模索し続けている。

💡 福島県出身一覧💡 荒汐部屋の力士

四股名
若元春 港(わかもとはる みなと)
最高位
関脇
最新番付
東 前頭5枚目
出身地
福島県 福島市
本名
大波 港
生年月日
平成5年(1993)10月5日(32歳)
身長・体重
187cm・144kg
出身高校
学法福島高校
所属部屋
荒汐部屋
改名歴
荒大波⇒剛士 → 若元春
初土俵
平成23年(2011)11月(18歳1ヵ月)
新十両
平成31年(2019)3月(25歳5ヵ月)
新入幕
令和4年(2022)1月(28歳3ヵ月)
新小結
令和5年(2023)1月(29歳3ヵ月)
新関脇
令和5年(2023)5月(29歳7ヵ月)
優勝
幕下優勝2回,序ノ口優勝1回
受賞・金星
殊勲賞1回,技能賞1回,金星3個
通算成績
485勝388敗28休/872出場(勝率:55.6%)
直近7場所
41勝51敗
7場所勝率
44.6%
得意技
左四つ・寄り
決まり手傾向(直近7場所)
若元春が勝ちの決まり手(41勝)
寄り切り15
押し出し5
叩き込み4
上手投げ3
押し倒し2
突き落とし2
その他10
若元春が負けの決まり手(49敗)
寄り切り13
押し出し8
寄り倒し7
叩き込み3
突き落とし3
突き出し3
その他12
令8年5月
東 前頭5枚目(5枚降下)
0勝2敗
●●   |     |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
東 小結(半枚上昇)
3勝12敗
●●●●●|●●○○●|●●●○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 小結(2枚上昇)
8勝7敗
●●●●●|○●○○○|○●○○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令7年11
西 前頭2枚目(2枚上昇)
8勝7敗(金星)
●●○●●|○○○●○|○●○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
西 前頭4枚目(3枚降下)
9勝6敗
○○●○○|○●○●●|●○●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
西 前頭筆頭(半枚降下)
6勝9敗(金星)
●○●●●|○●●●●|○○○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
東 前頭筆頭
7勝8敗
●●●●○|●○○○●|○○●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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正代 直也 (時津風部屋・熊本県宇土市)

正代 直也(しょうだい なおや)は熊本県 宇土市出身、時津風部屋の力士で最高位は大関。令和8年5月場所の番付は西 前頭5枚目。

熊本県宇土市立宇土小学校の1年次に公園で相撲を取って遊んでいたところ、宇土少年相撲クラブの監督にその才能を見出されて道場に通い始めた。5年次にはわんぱく相撲全国大会に出場するなど早くから頭角を現す。宇土市立鶴城中学校3年次に全国中学校相撲選手権大会でベスト8の実績を積むと、熊本農業高校3年次には国体少年の部の個人戦で優勝を果たし、全国的な強豪選手へと成長を遂げた。

学生横綱の栄冠と角界入りへの決意

高校卒業後は東京農業大学へと進学し、2年次に全国学生相撲選手権大会で優勝を飾って学生横綱のタイトルを獲得した。この実績により幕下15枚目格付出の資格を得たものの、学業を優先させるために期限内での行使を見送った。3年次には全日本相撲選手権大会の決勝で遠藤聖大(のちの小結・遠藤)に敗れてアマチュア横綱のタイトルを逃し、4年次も主要タイトルを獲得できなかった。

当初は角界入りを現実的に考えていなかったが、大学4年の夏に赴いた教育実習で重圧から2週間で体重が10キロ落ちるほど苦労を重ね、自身は教師に向いていないと痛感する。その際、毎年春に行われる時津風部屋との合同合宿で縁のあった豊ノ島からプロで通用すると背中を押されたことを思い出し、大学卒業後の平成26年(2014年)3月場所において、時津風部屋から前相撲で初土俵を踏んだ。

驚異のスピード出世とネガティブ関取

付出資格は失効していたため前相撲からの初土俵となったが、持ち前の実力を発揮して初土俵から一度も負け越すことなく、所要9場所で十両へ昇進した。新十両昇進時の記者会見では、対戦したい相手を問われて「誰とも当たりたくない」と答えるなど、悲観的な発言を連発して「超ネガティブ関取」と話題を呼んだ。

しかし土俵上では勢いを見せ、西十両5枚目で迎えた平成27年(2015年)11月場所においては13勝2敗で十両優勝を飾る。翌平成28年(2016年)1月場所には新入幕を果たし、10勝を挙げて敢闘賞を受賞した。初土俵からわずか所要12場所での三賞受賞は、幕下付出を除けば歴代2位のスピード記録であった。

悲願の幕内最高優勝と大関昇進

幕内でも上位に定着し、平成29年(2017年)1月場所では初土俵から所要17場所というスピードで新関脇に昇進する。東関脇で迎えた令和2年(2020年)9月場所では初日から好調を維持して優勝争いの先頭に立ち、千秋楽の結びの一番で新入幕の翔猿を突き落としで破って、13勝2敗の成績で自身初となる幕内最高優勝を果たした。

これは優勝制度が制定された明治42年(1909年)以降、熊本県出身力士として初めての賜杯であり、時津風部屋にとっても実に57年ぶりの幕内最高優勝であった。直近3場所で合計32勝の好成績が評価され、場所後の番付編成会議ならびに臨時理事会を経て大関への昇進が決定した。伝達式では「至誠一貫の精神で相撲道に邁進して参ります」と口上を述べた。

大関陥落と土俵際での持ち味

大関昇進後は怪我の影響もあり、角番と勝ち越しを繰り返す苦しい土俵が続いた。令和4年(2022年)11月場所を角番で負け越し、在位13場所で大関の地位から陥落する。立合いにおいて顎を上げて相手の当たりを胸で受けてしまい、あっさりと後退する場面や、腰高の姿勢が度々課題として指摘されるが、他にはない独特で柔らかな足腰を備えている。土俵際まで押し込まれた状態から凌いで白星を拾う相撲が多く、劣勢になっても引き技に頼らない点に持ち味がある。令和6年(2024年)1月場所の7日目には横綱・照ノ富士を寄り倒しで破り、自身としては大関昇進前の平成29年(2017年)7月場所以来、約6年半ぶり2個目となる金星を獲得した。

💡 熊本県出身一覧💡 時津風部屋の力士

四股名
正代 直也(しょうだい なおや)
最高位
大関
最新番付
西 前頭5枚目
出身地
熊本県 宇土市
本名
正代 直也
生年月日
平成3年(1991)11月5日(34歳)
身長・体重
184cm・169kg
出身高校
熊本農業高校
出身大学
東京農業大学
所属部屋
時津風部屋
初土俵
平成26年(2014)3月(22歳4ヵ月)
新十両
平成27年(2015)9月(23歳10ヵ月)
新入幕
平成28年(2016)1月(24歳2ヵ月)
新小結
平成29年(2017)3月(25歳4ヵ月)
新関脇
平成29年(2017)1月(25歳2ヵ月)
新大関
令和2年(2020)11月(29歳0ヵ月)
優勝
幕内優勝1回,十両優勝1回,幕下優勝1回,序ノ口優勝1回
受賞・金星
殊勲賞1回,敢闘賞6回,金星2個
通算成績
529勝464敗10休/992出場(勝率:53.3%)
直近7場所
45勝47敗
7場所勝率
48.9%
得意技
右四つ・寄り
決まり手傾向(直近7場所)
正代が勝ちの決まり手(44勝)※不戦勝2含む
突き落とし8
押し出し7
寄り切り5
上手投げ4
寄り倒し4
引き落とし4
その他10
正代が負けの決まり手(46敗)
押し出し20
寄り切り19
突き出し2
突き落とし1
網打ち1
送り投げ1
その他2
令8年5月
西 前頭5枚目(3枚上昇)
1勝1敗
●○   |     |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
西 前頭8枚目(半枚降下)
8勝7敗
●□○○○|○●●□○|●●●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
東 前頭8枚目(2枚半降下)
7勝8敗
○○●○●|●●○●●|○○●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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令7年11
西 前頭5枚目(5枚半上昇)
4勝11敗
●●○●●|○○●●○|●●●●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 前頭11枚目(2枚半上昇)
10勝5敗
○○●○○|○○○○●|○●●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
西 前頭13枚目(3枚降下)
9勝6敗
○○●○●|●○●○○|●○○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
西 前頭10枚目
6勝9敗
●○○●●|●●○●●|●●○○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)