対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

東方:伯乃富士 哲也 (伊勢ヶ濱部屋・鳥取県倉吉市)

伯乃富士 哲也(はくのふじ てつや)は鳥取県 倉吉市出身、伊勢ヶ濱部屋の力士で最高位は前頭筆頭。令和8年5月場所の番付は西 前頭10枚目。

横綱・琴櫻の母校でもある鳥取県倉吉市の成徳小学校に通い、小学4年生のときに出場した同郷の横綱を称える相撲大会「桜ずもう」で優勝したことを機に、因幡相撲道場で本格的にまわしを締めた。早くから才能を開花させ、小学4年次には白鵬杯団体優勝、小学5年次にはわんぱく相撲全国大会で2位、全国小学生優勝大会で3位に輝く。鳥取市立西中学校へ進学後も、3年次に全国都道府県中学生相撲選手権大会で団体優勝、全国中学校相撲選手権大会で個人3位、白鵬杯・中学の部で優勝するなど、輝かしい実績を積み重ねた。

史上初の記録と実業団横綱

高校は強豪・鳥取城北高校へ進学し、令和2年(2020年)、令和3年(2021年)と2年連続で高校横綱のタイトルを獲得する。さらに3年次には全日本相撲選手権大会でベスト8に進出し、高校生として史上初めて三段目最下位格付出資格を取得する歴史的記録を打ち立てた。当初は高校卒業と同時に角界入りする意向を示していたが、右肩の負傷と手術が重なり、資格を行使しての入門は見送られた。

高校卒業後は、父が経営する野田組に所属しながら母校の道場で後輩を相手に稽古を重ねた。令和4年(2022年)9月、全日本実業団相撲選手権大会に出場して個人優勝を果たし、19歳にして実業団横綱に輝く。これにより、新たに幕下15枚目格付出の資格を獲得した。

宮城野部屋への入門と数々の最速記録

13代宮城野(元横綱・白鵬)の熱心な勧誘を受け、宮城野部屋へ入門。令和5年(2023年)1月場所において、幕下15枚目格付出で初陣の土俵に上がる。この場所を7戦全勝の幕下優勝で飾ると、翌3月場所での新十両昇進が正式に発表された。所要1場所での十両昇進は、幕下付出制度ができて以来の史上最速記録となった。

続く5月場所では、場所前に左肩を痛めて手術も検討される状態であったが、大きなテーピングを施して出場する。西十両8枚目で14勝1敗という驚異的な成績を残し、豪ノ山と十両史上初となる14勝1敗同士の優勝決定戦を演じた。決定戦には敗れ十両優勝こそ逃したものの、新十両から2場所連続の二桁勝利を記録し、遠藤以来、昭和以降2例目となる初土俵から所要3場所での新入幕を確実なものとした。

同年7月場所には新入幕を果たし、四股名を本名の「落合」から「伯桜鵬」へと改める。この四股名は、出身地である旧国名・伯耆国の「伯」と、相撲を始めるきっかけとなった「桜ずもう」の「桜」、そして師匠の現役名から「鵬」の字をいただいたものである。新入幕の場所では14日目を終えて優勝争いの首位に並走し、千秋楽で豊昇龍に敗れ109年ぶりの新入幕優勝は逃したものの、11勝4敗の好成績で技能賞と敢闘賞をダブル受賞した。初土俵から所要4場所での三賞獲得も、史上最速の記録であった。

試練と伊勢ヶ濱部屋預かり

順風満帆な歩みに見えたが、中学時代からの古傷である左肩関節の亜脱臼が悪化してしまう。令和5年(2023年)8月末に手術へと踏み切り、同年9月場所から2場所連続で全休したため、番付を幕下まで落とした。復帰後は着実に白星を重ねて関取の座へ返り咲いたが、令和6年(2024年)4月、宮城野部屋が無期限の閉鎖処分となり、師匠や所属力士とともに伊勢ヶ濱部屋の預かりとなる。

環境の激変を乗り越え、令和7年(2025年)1月場所で幕内の土俵へ復帰する。同年7月場所では新横綱・大の里を破って初の金星を獲得。続く9月場所でも大の里を突き落としで破り、2場所連続の金星獲得と初の殊勲賞を受賞した。同年11月場所では横綱・豊昇龍から3個目の金星を挙げたが、この場所は6勝9敗に終わり、初土俵以来初めての皆勤負け越しを喫した。

令和8年(2026年)1月場所からは、旧宮城野部屋出身力士の一斉改名に伴い、所属する伊勢ヶ濱部屋の系譜に連なる「富士」を冠し、四股名を「伯乃富士」へと改名している。左四つからの力強い寄りや投げを絶対的な武器とし、若年ながら卓越した相撲勘と、土俵上での揺るぎない落ち着きを備え、確かな技術と強靭な精神力で土俵を務めている。

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💡 鳥取県出身一覧💡 伊勢ヶ濱部屋の力士

四股名
伯乃富士 哲也(はくのふじ てつや)
最高位
前頭筆頭
最新番付
西 前頭10枚目
出身地
鳥取県 倉吉市
本名
落合 哲也
生年月日
平成15年(2003)8月22日(22歳)
身長・体重
181cm・161kg
出身高校
鳥取城北高校
所属部屋
宮城野 → 伊勢ヶ濱部屋
改名歴
落合⇒伯桜鵬 → 伯乃富士
初土俵
令和5年(2023)1月・幕下15付出(19歳5ヵ月)
新十両
令和5年(2023)3月(19歳7ヵ月)
新入幕
令和5年(2023)7月(19歳11ヵ月)
優勝
幕下優勝1回
受賞・金星
殊勲賞1回,敢闘賞1回,技能賞1回,金星4個
通算成績
149勝95敗40休/241出場(勝率:61.8%)
直近7場所
40勝44敗6休
7場所勝率
48.8%
得意技
突き・押し・左四つ・寄り
決まり手傾向(直近7場所)
伯乃富士が勝ちの決まり手(40勝)
寄り切り16
押し出し12
寄り倒し3
突き落とし2
上手投げ2
上手捻り1
その他4
伯乃富士が負けの決まり手(44敗)※不戦敗2含む
寄り切り11
叩き込み5
突き出し5
突き落とし3
押し出し3
上手投げ2
その他13
令8年5月
西 前頭10枚目(3枚降下)
0勝0敗
令8年3月
西 前頭7枚目(4枚降下)
5勝6敗4休
●■ややや|や○●○○|●●●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 前頭3枚目(2枚半降下)
5勝8敗2休(金星)
○○●●○|○●○●●|●●■やや
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令7年11
東 前頭筆頭(1枚上昇・最高位更新)
6勝9敗(金星)
○●●●○|●○●●●|●○●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 前頭2枚目(2枚上昇・最高位更新)
8勝7敗(殊勲賞・金星)
○●●○●|○○○○●|●●○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 前頭4枚目(3枚上昇・最高位更新)
8勝7敗(金星)
●○○●●|○●○○○|●○●○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
東 前頭7枚目
8勝7敗
○○○○○|○○●○●|●●●●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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西方:阿武剋 一弘 (阿武松部屋・モンゴルオブス県)

阿武剋 一弘(おうのかつ かずひろ)はモンゴル オブス県出身、阿武松部屋の力士で最高位は前頭3枚目。令和8年5月場所の番付は東 十両筆頭。

モンゴルのオブス県に生まれ、幼少期から中学時代にかけてはサッカーに親しんだ。数学オリンピックのオブス県大会で優勝するほどの頭脳明晰な一面を持っていたが、15歳で来日し、新名学園旭丘高校(神奈川県)の相撲部留学生1期生として本格的に相撲を始めた。語学も堪能で、高校2年次には日本語のノートをつける必要がなくなるほど習熟していたという。

学生横綱のタイトルと幕下付出

相撲においても高校3年次に全国高校総体(インターハイ)の個人戦で優勝力士に次ぐ成績を収めた。高校卒業後は日本体育大学へ進学し、中村(横綱・大の里)ら強力な同期たちと切磋琢磨した。4年次に全国学生相撲選手権大会で優勝して「学生横綱」のタイトルを獲得し、これにより幕下15枚目格付出の資格を取得した。大学3年時に大相撲の土俵へ進むことを決心しており、卒業後は阿武松部屋の門を叩いた。

恩師の名を刻んだ四股名とスピード出世

令和5年(2023年)9月場所に新弟子検査に合格し、興行ビザの取得を経て同年11月場所に幕下15枚目格付出で初土俵を踏んだ。同年9月の理事会で付出資格が改定され、幕下付出が最下位(60枚目)格に一本化されたことに伴い、旧制度である「幕下15枚目格付出」として初土俵を踏む最後の力士となった。四股名は「自分に打ち勝つ」という意味を込めて下剋上の「剋」の字を入れ、下の名前である「一弘」は、日体大相撲部の齊藤一雄監督の「一」と、旭丘高校相撲部の岸田光弘監督の「弘」からそれぞれ一字を頂戴したものであり、自身を育ててくれた二人の恩師への感謝が込められていた。

初土俵の場所を5勝2敗で勝ち越すと、続く令和6年(2024年)1月場所は東幕下8枚目で6勝1敗の成績を収めた。同年3月場所を西幕下2枚目で5勝2敗とし、所要3場所での新十両昇進を確定させた。

十両通過と幕内の土俵での戦い

同年5月場所、東十両12枚目で迎えた新十両の土俵では13勝2敗という優勝力士に次ぐ成績を挙げた。続く7月場所も西十両筆頭で9勝6敗と勝ち越し、十両をわずか2場所で通過して同年9月場所において西前頭14枚目で新入幕を果たした。新入幕の場所は7勝8敗と負け越したものの、続く11月場所で9勝6敗と勝ち越すなど、右四つからの力強い寄りや突き押しを武器に前頭の地位に定着した。

令和7年(2025年)3月場所から2場所連続で10勝5敗の2桁勝利を挙げ、上位陣との対戦圏内へと番付を伸ばした。令和8年(2026年)3月場所では左足を負傷し、途中休場と再出場を挟んで再び休場するという初土俵以来初の休場を経験した。

入幕間もない頃、13代二所ノ関(元横綱・稀勢の里)からは、左の使い方の巧さを高く評価される一方で、「圧力のない日馬富士関」とかつてのライバルに例えてパワー不足を指摘されたこともあった。この課題を克服し、自身の四股名に込めた「自分に打ち勝つ」という信念を胸に、日々の激しい稽古に励みながら厳しい勝負の世界で踏ん張り続けている。

大相撲の歴史や教養を学ぶ相撲教習所を「優等賞」で卒業するなど、数学オリンピックの県大会で優勝した経歴に違わぬ知性を角界でも発揮している。昇進会見では流暢な日本語で受け答えを行い、好きな日本の歌に河島英五の『時代おくれ』を挙げるなど、日本の文化にも深く馴染んでおり、今後のさらなる飛躍が期待されている。

💡 モンゴル出身一覧💡 阿武松部屋の力士

四股名
阿武剋 一弘(おうのかつ かずひろ)
最高位
前頭3枚目
最新番付
東 十両筆頭
出身地
モンゴル オブス県
本名
バトジャルガル・チョイジルスレン
生年月日
平成12年(2000)5月5日(25歳)
身長・体重
185cm・171kg
出身高校
新名学園旭丘高校
出身大学
日本体育大学
所属部屋
阿武松部屋
初土俵
令和5年(2023)11月・幕下15付出(23歳6ヵ月)
新十両
令和6年(2024)5月(24歳0ヵ月)
新入幕
令和6年(2024)9月(24歳4ヵ月)
優勝
無し
通算成績
109勝84敗8休/191出場(勝率:57.1%)
直近7場所
(幕内:38勝44敗8休)
7場所勝率
47.5%
得意技
右四つ・寄り
決まり手傾向(直近7場所)
阿武剋が勝ちの決まり手(38勝)※不戦勝2含む
寄り切り25
押し出し4
寄り倒し2
突き落とし1
反則1
上手出し投げ1
その他2
阿武剋が負けの決まり手(44敗)※不戦敗2含む
寄り切り17
押し出し10
叩き込み3
送り出し3
寄り倒し2
突き落とし2
その他5
令8年5月
東 十両筆頭(11枚降下)
0勝0敗
令8年3月
西 前頭6枚目(変動なし)
1勝6敗8休
●■やや●|○●●■や|ややややや
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 前頭6枚目(変動なし)
7勝8敗
●●○●○|○●●●○|○□□●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令7年11
西 前頭6枚目(半枚降下)
7勝8敗
●○●●○|●○●○●|○●●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 前頭6枚目(3枚降下)
7勝8敗
○○●○●|●○○●●|●●●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 前頭3枚目(5枚上昇・最高位更新)
6勝9敗
●●○●●|●○●○○|○●●○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
東 前頭8枚目
10勝5敗
○○●●○|●●○○○|○○○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)