大相撲中継で、際どい勝負の直後に審判が手を挙げる「物言い(ものいい)」。
今回は、相撲の勝負判定において非常に重要なこのルールの意味について、簡潔に解説します。
スポンサーリンク
物言い(ものいい)とは
大相撲における「物言い(ものいい)」とは、取組が終わった直後に、行司が下した勝負判定(軍配)に対して疑問や異議を申し立てることです。
相撲のルールでは、行司は必ず東西どちらかの力士に軍配を上げなければならず、自ら「同体(引き分け)」と判定することはできません。そのため、行司の判定に対して「本当に今の力士が勝っていたか?」「同体ではなかったか?」という疑義が生じた場合、この「物言い」がつけられます。
誰が「物言い」をつけることができる?
物言いをつける権利を持っているのは、以下の人々です。
- 土俵下の審判委員(5名): 土俵の四方と向正面に座っている勝負審判。1人でも手を挙げれば成立します。
- 控え力士: 土俵の下で出番を待っている力士にも、異議を唱えて手を挙げる権利があります。(※ただし、その後の土俵上での協議には参加できません)
スポンサーリンク
物言いがついた後の流れ
物言いがつくと、5名の審判委員が土俵の中央に集まり、行司も交えて協議を行います。
その結果、「行司軍配通り」「同体、取り直し」「行司差し違え」などの最終的な判定が下され、審判長からマイクを使って場内に説明が行われます。
※「物言い」の際に行われるビデオ判定の裏側や、「行司差し違え」になってしまった際の行司の覚悟と歴史的な事件など、さらに奥深い裏話については以下のコラム記事で詳しく解説しています。
他にも気になる相撲言葉が調べたいときは、大相撲用語事典へぜひどうぞ。
また、当サイトでは出身地別、力士別、初土俵別など様々な方法で力士データをまとめています。
決まり手の解説記事へのリンクは、以下の一覧ページをご覧ください。
当サイトのいろんな記事へのリンクをまとめたナビゲーションページです。
この記事を読まれた方は、こちらの記事にも興味があるようです。
- 大相撲の「決まり手係」とは?ビデオ室で勝負を見極める親方の役割
- 大相撲の「ビデオ室」とは?ビデオ判定導入の歴史とルールを解説
- 大相撲の「物言い」とは?誰がつける?ビデオ判定などルールを解説
- 大相撲の「取り直し」とは?同体判定と二番後取り直しのルール
- 大相撲の「かばい手・つき手」とは?死に体と生き体の判定
- 大相撲の「生き体」「死に体」「生き足」とは?土俵際の判定基準
- 大相撲の「立ち合い」とは?手つきルールの歴史・阿吽の呼吸・後の先を解説
- 大相撲の「引き分け」とは?現在でも起こり得る2つの条件と痛み分け
- 大相撲の「差し違え」とは?行司への罰則や進退伺い、反則時の判定ルールを解説
- 相撲はいつ立ち合うの?制限時間のタイミングを見極める3つの方法
