対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

炎鵬 友哉 (伊勢ヶ濱部屋・石川県金沢市)

炎鵬 友哉(えんほう ゆうや)は石川県 金沢市出身、伊勢ヶ濱部屋の力士で最高位は前頭4枚目。令和8年9月場所の番付は東 十両9枚目。

相撲との出会いは5歳の頃、地元の「押野相撲スポーツ少年団」で稽古を始めたことに遡る。金沢市立西南部中学校時代には、後に高田川部屋の幕内力士となる輝(達綾哉)と同級生であり、全国都道府県中学生相撲選手権大会ではチームメイトとして団体優勝の栄冠に輝いた。その後、金沢学院東高校3年次に世界ジュニア相撲選手権大会の軽量級で優勝。金沢学院大学時代には合計10個ものタイトルを獲得するなど、小柄な体躯ながら「金沢の天才」としてその名を轟かせた。

大学卒業後、第69代横綱・白鵬の内弟子として宮城野部屋へと入門した。白鵬から授かった「炎鵬」という四股名には「炎のような相撲と取れ」という期待が込められている。平成29年(2017年)3月場所に初土俵を踏むと、序ノ口から21連勝で一気に幕下まで番付を駆け上がった。その幕下も2場所で通過し、平成30年(2018年)3月場所での新十両昇進となった。初土俵から所要わずか6場所での十両昇進は史上最速タイの記録であり、1年足らずで関取の地位を掴み取ったことになる。

「ひねり王子」は幕内の人気力士に

十両の土俵でも順調に勝ち越しを積み上げ、令和元年(2019年)5月場所、西前頭14枚目で新入幕を果たした。身長170センチに満たない小柄な体で大型力士を翻弄する姿は、かつての業師・「技のデパート」舞の海を彷彿とさせ、多くのファンを魅了した。令和元年(2019年)7月場所には、体重100キロ未満の力士としては平成9年(1997年)9月場所の舞の海以来、22年ぶりとなる幕内での勝ち越しを決め、自身初となる技能賞を受賞した。

その変幻自在な取り口から「ひねり王子」の愛称で親しまれる一方、安易な変化はせずに圧力をかけながら前に出る正攻法の相撲で、大いに幕内の場を沸かせた。

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度重なる怪我と不幸

令和2年(2020年)3月場所には東前頭4枚目まで番付を上げたが6勝9敗と負け越し、その後も3場所連続で負け越して十両へと番付を下げた。さらに令和3年(2021年)1月場所では、白鵬をはじめ同部屋の力士に新型コロナウイルス感染が確認されたことにより炎鵬も全休を余儀なくされた。その後も眼窩底骨折による全休など苦しい土俵が続き、西十両3枚目で迎えた令和5年(2023年)5月場所は初日から9連敗。頸部椎間板ヘルニアにより10日目から休場、これにより翌場所は幕下へと陥落することが決定的となった。

420日ぶり、不屈の復活へ

西幕下筆頭で迎えた令和5年(2023年)1月場所を全休。そこからさらに5場所連続全休で、番付は落ちるところまで落ちた。これは「頸部椎間板ヘルニアおよび脊髄損傷」によるものであり、医師からは「日常生活に戻るため相撲はあきらめてください」と宣告を受けるほどだった。13代宮城野(元横綱・白鵬)からも「今までよくやった」と声をかけられたが、炎鵬は諦めなかった。

現役続行を決意した炎鵬は、令和6年(2024年)7月場所、西序ノ口13枚目で420日ぶりの本場所の土俵に立った。結果、敗れはしたものの炎鵬は辛い日々を思い返して涙ぐみながら「言葉にならない。感謝しかない」とコメントを残した。初日こそ敗れはしたものの2番相撲で478日ぶりの白星を挙げる。終わってみればこの場所を6勝1敗。炎鵬は再出発を切った。

その後も序二段、三段目、そして幕下へと着実に番付を上げていく。令和8年(2026年)1月場所、東幕下11枚目で6勝1敗。関取復帰を射程圏内に捉える位置にまで這い上がってきた。

信念を貫く「鵬」の誇り

令和6年(2024年)4月、宮城野部屋の閉鎖に伴い伊勢ヶ濱部屋へと転籍。令和8年(2026年)1月場所では旧宮城野部屋力士が一斉に改名したが、炎鵬は「この四股名で自分という存在がある。四股名に恥じないよう自分の名前を大切にしていきたい」と「炎鵬」への想いを語った。相撲スタイルは、低い姿勢から潜り込み、止まらずに動き続けることが特徴である。私生活では食が細く白米が苦手という一面もあるが、サプリメントなどを活用しながら理想の体作りを追求している。

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💡 石川県出身一覧💡 伊勢ヶ濱部屋の力士

伊勢ヶ濱部屋 炎鵬 | 直近7場所の歩み

今場所は東十両9枚目で、13日目も白星で3連勝、7勝6敗としています。先場所までの6場所はすべて勝ち越しており、今場所も勝ち越しに王手をかけています。幕内を務めたこともある炎鵬ですが、5月場所に十両へ復帰してから、ここ3場所は十両の土俵が続いています。直近7場所の通算は44勝27敗で、白星が大きく先行しています。

四股名
炎鵬 友哉(えんほう ゆうや)
最高位
前頭4枚目
最新番付
東 十両9枚目
出身地
石川県 金沢市
本名
中村 友哉
生年月日
平成6年(1994)10月18日(31歳)
身長・体重
167cm・107kg
出身高校
金沢学院東高校
出身大学
金沢学院大学
所属部屋
宮城野 → 伊勢ヶ濱部屋
初土俵
平成29年(2017)3月(22歳5ヵ月)
新十両
平成30年(2018)3月(23歳5ヵ月)
新入幕
令和1年(2019)5月(24歳7ヵ月)
優勝
三段目優勝1回,序二段優勝1回,序ノ口優勝1回
受賞・金星
技能賞1回
通算成績
307勝259敗80休/564出場(勝率:54.4%)
直近7場所
23勝20敗(幕下以下:21勝7敗)
7場所勝率
62.0%
得意技
左四つ・下手投げ
決まり手傾向(直近7場所)
炎鵬が勝ちの決まり手(44勝)
押し出し15
寄り切り5
下手投げ4
引き落とし3
とったり2
掬い投げ2
その他13
炎鵬が負けの決まり手(27敗)
押し倒し11
叩き込み3
寄り倒し2
小手投げ2
浴せ倒し2
押し出し2
その他5
令8年9月
東 十両9枚目(2枚半上昇)
7勝6敗
○●○●●|○●○●●|○○○  
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年7月
西 十両11枚目(3枚上昇)
8勝7敗
●●○○●|●○○○●|●○●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
西 十両14枚目(3枚半上昇)
8勝7敗
○○○○○|●●○○●|●●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年3月
東 幕下4枚目(7枚上昇)
5勝2敗
○--○●|-○-○-|○--●-
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
東 幕下11枚目(6枚半上昇)
6勝1敗
-○○--|○-○○-|○-●--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11月
西 幕下17枚目(13枚半上昇)
5勝2敗
-○-○●|--○-●|○---○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 幕下31枚目
5勝2敗
○-○-●|-●-○-|○---○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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出羽ノ龍 和希 (出羽海部屋・モンゴルウランバートル市)

出羽ノ龍 和希(でわのりゅう かずき)はモンゴル ウランバートル市出身、出羽海部屋の力士。令和8年9月場所の番付は最高位更新となる東 十両筆頭。

モンゴル ウランバートル市に生まれ、小学生の頃から相撲を始めた。中学生の頃はバスケットボールにも打ち込んでいたが、8歳の頃から春日山部屋に所属した北春日(元三段目18枚目)に相撲の基礎を教わり、朝青龍杯で団体優勝を経験する。中学時代には高田川部屋に所属した前乃雄(元幕下25枚目)から指導を受けて白鵬杯の団体優勝を経験するなど、大相撲を経験したモンゴル出身の力士たちから直接の薫陶を受けて育った。

「いつか日本で相撲取りになりたい」との強い思いから、より高いレベルでの稽古を求めて日本の希望が丘高校へ相撲留学する。同校の相撲部では、2年次に高校総体でベスト16に入り、3年次には金沢大会と十和田大会で団体8強、世界ジュニア相撲選手権大会の重量級で準優勝という優秀な成績を残した。主要なタイトル獲得には一歩届かなかったものの、全国的な実力者として頭角を現した。

高校卒業後は知人の伝手を通じて16代高崎(元前頭2枚目・金開山)を紹介されたことが縁となり、名門・出羽海部屋への入門を決意する。研修期間を経て、令和元年(2019年)11月場所の前相撲で初土俵を踏んで、本格的に角界での歩みを開始した。

四股名の由来と幕下での苦闘

四股名の「出羽ノ龍」は、出羽海部屋の「出羽」と、番付が上に昇っていくようにという思いを込めた「龍」を合わせたものである。下の名の「和希」は、師匠である11代出羽海(元小城乃花)の本名・現役名・年寄名に共通する「昭和」の「和」と、母校・希望が丘高校の「希」に由来している。

初めて番付に名前が載った令和2年(2020年)1月場所は序ノ口で6勝1敗の好成績を収めると、続く同年3月場所では7戦全勝で見事に序二段優勝を飾った。その後も順調に番付を上げて幕下へ昇進したが、令和3年(2021年)1月場所に新幕下で入門以来初の負け越しを喫するなど、上位の厚い壁にぶつかる時期を経験する。

三段目への陥落を経て復帰した同年5月場所では、7番相撲で三役経験者の阿炎に敗れて幕下優勝こそ逃したものの、6勝1敗の好成績を残した。しかし、勝ち越せば関取昇進が見える西幕下3枚目まで番付を上げた令和4年(2022年)3月場所では、直前に首を痛めた影響で全休を余儀なくされるなど、一進一退の攻防が続いた。

度重なる壁の突破と関取昇進

その後も幕下上位へ進出しては跳ね返される悔しさを味わう。令和6年(2024年)9月場所では東幕下3枚目で2勝5敗、翌令和7年(2025年)5月場所でも西幕下2枚目で迎えた最後の相撲で十両・大奄美に敗れて負け越すなど、幕下5枚目以内の壁に幾度も阻まれた。

しかし、決して腐ることなく稽古に邁進し、西幕下3枚目で迎えた令和7年(2025年)11月場所についに殻を破る。10日目の取組で十両の日向丸を破って5勝目を挙げ、場所後の番付編成会議にて念願の新十両昇進が決定した。初土俵から約6年をかけて掴み取った関取の座であった。

新十両として迎えた令和8年(2026年)1月場所では8勝7敗と勝ち越しを決めると、続く同年3月場所では東十両10枚目の地位で11勝4敗という好成績を収める。同場所の千秋楽では若ノ勝との優勝決定戦を制し、自身初となる十両優勝を飾った。

御嶽海を慕う押し相撲

取り口については、アマチュア時代は四つ相撲を主体としていたものの、大相撲入門後は同部屋の兄弟子である大関経験者・御嶽海を目標として押し相撲主体へとスタイルを大きく変化させた。

序二段時代にはもろ差しから寄り切る取組を見せるなど四つに組む技術も持ち合わせているが、基本的には恵まれた体格を生かした力強い突き押しを最大の持ち味としている。

長い幕下での下積みと怪我による試練を経て開花した実力を武器に、偉大な兄弟子の背中を追いかけながら、上位の土俵を目指してスケールの大きな相撲を展開している。

💡 モンゴル出身一覧💡 出羽海部屋の力士

出羽海部屋 出羽ノ龍 | 直近7場所の歩み

自己最高位となる東十両筆頭で迎えた今場所は、ここまで8勝5敗としています。13日目に白星を挙げて勝ち越しを決めた出羽ノ龍は、これで2場所続けての勝ち越しとなりました。3月場所には十両優勝を果たしています。1月場所に新十両へ昇進してから、ここ5場所は十両の土俵が続いています。直近7場所の通算は54勝33敗で、白星が大きく先行しています。

四股名
出羽ノ龍 和希(でわのりゅう かずき)
最高位
十両筆頭
最新番付
東 十両筆頭
出身地
モンゴル ウランバートル市
本名
トムルバートル・テムレン
生年月日
平成13年(2001)3月7日(25歳)
身長・体重
181cm・154kg
所属部屋
出羽海部屋
初土俵
令和1年(2019)11月(18歳8ヵ月)
新十両
令和8年(2026)1月(24歳10ヵ月)
優勝
十両優勝1回,序二段優勝1回
通算成績
187勝121敗10休/307出場(勝率:60.9%)
直近7場所
43勝30敗(幕下以下:11勝3敗)
7場所勝率
62.1%
得意技
突き・押し
決まり手傾向(直近7場所)
出羽ノ龍が勝ちの決まり手(54勝)
寄り切り28
押し出し9
送り出し3
下手投げ2
上手投げ2
寄り倒し2
その他8
出羽ノ龍が負けの決まり手(33敗)
寄り切り8
押し出し4
叩き込み4
小手投げ3
上手投げ3
下手出し投げ3
その他8
令8年9月
東 十両筆頭(2枚半上昇・最高位更新)
8勝5敗
○●●○○|●○●○○|○●○  
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年7月
西 十両3枚目(半枚降下)
9勝6敗
●○○○●|●○○○●|○○○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
東 十両3枚目(7枚上昇・最高位更新)
7勝8敗
●●●●○|○●●●○|○●○○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年3月
東 十両10枚目(3枚半上昇・最高位更新)
11勝4敗(十両優勝)
●○●○○|○○○○○|○○○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 十両13枚目(4枚上昇・最高位更新)
8勝7敗
○○○○●|●●○○○|●●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11月
西 幕下3枚目(11枚半上昇)
5勝2敗
-○○-●|-○-○○|----●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 幕下15枚目
6勝1敗
○-●-○|-○--○|-○--○
取組詳細(対戦相手・決まり手)