大相撲の「三番稽古」とは?3回じゃない?意味や目的を解説

大相撲用語解説。今回は、相撲の解説や本などで耳にしたり目にしたりすることがある「三番稽古(さんばんげいこ)」について解説します。

「三番」と聞くと「3回相撲を取るだけ?」と思ってしまいがちですが、実はもっと過酷な稽古なのです。

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三番稽古(さんばんげいこ)とは

三番稽古(さんばんげいこ)とは、相撲の稽古方法の一つで、実力の接近した特定の力士同士が、続けて何番も相撲を取る稽古のことです。

他の力士と交代することなく、二人だけで同じ相手と連続して対戦します。多いときには20番、30番と数十番に及ぶことも珍しくない、非常に過酷なメニューです。

なぜ「三番」と呼ぶのか?

「三番」という言葉からは「3回だけ相撲を取る」と想像してしまいますが、そうではありません。

この場合の「三」は、具体的な回数ではなく「数多く」「何度も」という意味合いで使われています。何度も何度も同じ相手と繰り返すことから、このように呼ばれるようになりました。

力士同士では単に「三番」と呼ぶことが多く、「三番いこう」という合図で稽古が始まるのが一般的です。

三番稽古の目的と効果

何十番も連続で取るため、一番一番を本場所のように全力で取り切ることは難しいですが、必然的に稽古の絶対量が増えます。

また、自分と同程度の実力を持つ力士と繰り返し取ることで、お互いの弱点や癖を研究し合うことができます。相手の攻めを凌いだり、逆に相手の弱点を突いたりする攻防を連続して行うことで、相撲の地力(基礎体力や粘り強さ)を養うのに非常に適した稽古と言われています。

さらに、三番稽古は土俵に上がっている二人だけのものではありません。土俵下で見守る親方から技術的なアドバイスや厳しいゲキが飛ぶこともあり、その声に応えてお互いに「しっかり稽古しよう」と限界を引き出し合います。

そして、周囲で土俵を囲んでいる他の力士たちにとっても、実力が拮抗した二人の攻防を真剣に見つめ、親方の指導を聞いて自分の相撲に活かすことは立派な稽古になります。相撲界ではこれを「見稽古(みげいこ)」と呼び、実際に体を動かすのと同じくらい重要な時間とされています。

三番稽古の他にも、相撲部屋で行われている様々な稽古の種類や流れを知りたい方は、以下の総合解説記事もぜひご覧ください。

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カテゴリー : 大相撲用語

公開日:2020-07-19
投稿者:レイ

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