大相撲用語解説。今回は、稽古場で使われる独特な言葉「あんま」について解説します。
相撲部屋で「あんま」と言っても、誰かにマッサージをしてもらうわけではありません。相撲界特有の、ある稽古の様子を表す言葉なのです。
あんまとは
大相撲における「あんま」とは、下位の力士が、上位の力士(関取衆など)の稽古相手を務めることを指す言葉です。
主に、上位力士が胸を出して下位力士がぶつかっていく「ぶつかり稽古」や、格下の相手を指名して相撲を取る「申し合い」などの場面で使われます。
なぜ「あんま」と呼ぶのか?(言葉の由来)
この言葉の由来は、まさにマッサージの「按摩(あんま)」から来ています。
上位力士と下位力士では、体格や実力に大きな差があります。そのため、上位の力士にとって格下の力士を相手にする稽古は、全力で取り組むというよりも「軽く体をほぐすマッサージ(按摩)のようなものだ」という意味合いから、この隠語が生まれました。
※なお、「あんま」という言葉は現在、職業差別につながるとして一般的なメディア等では放送禁止用語や差別用語として扱われる場合があります。ここでの「あんま」は、相撲界に古くから伝わる特有の表現(隠語)として使われています。
若手にとっては過酷な稽古
上位の力士にとっては「軽く体をほぐす」程度の稽古であっても、相手をする下位の力士にとってはそうはいきません。
力の差がある上位力士に対して全力でぶつかり、転がされ、泥だらけになりながら立ち向かう非常に過酷な稽古となります。しかし、この「あんま」を数多く務め、上位の重い胸を借り続けることこそが、若手力士が強くなるための最短の道でもあるのです。
「あんま」が行われる相撲部屋の稽古の全体像については、以下の総合解説記事で詳しく紹介しています。
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