対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

東方:湘南乃海 桃太郎 (高田川部屋・神奈川県中郡大磯町)

湘南乃海 桃太郎(しょうなんのうみ ももたろう)は神奈川県 中郡大磯町出身、高田川部屋の力士で最高位は前頭5枚目。令和8年5月場所の番付は東 十両8枚目。

神奈川県中郡大磯町に生まれ育つ。父親が野球の指導者を務めるスポーツ一家であり、自身も小学生の頃からクラブチームで野球に打ち込んだ。小学6年次で既に身長189センチに達しており、高校生と間違われるほどの恵まれた体格で投手として活躍を見せていた。

しかし、中学生時代は怪我により大会を欠場することが多く、「自分には野球の縁がない」と感じるようになっていた。そんな折、その恵まれた体格を見込んだ父親から相撲を勧められ、テレビドラマの『千代の富士物語』を視聴したことで、昭和の大横綱に対する強い憧れを抱く。

見学のため最初に訪れた高田川部屋で、9代高田川(元関脇・安芸乃島)からその素質を見込まれる。「日本人の強い横綱が必要だ。君がヒーローになれ」という熱烈な口説き文句に胸を打たれ、相撲未経験ながら角界へ飛び込む決意を固めた。

四股名の由来と長い下積み

平成26年(2014年)3月場所に初土俵を踏む。故郷の海にちなんだ「湘南乃海」の四股名と、「強い相手を鬼と見立てて退治する」という意味を込めた「桃太郎」を初土俵の時から名乗り、基礎から徹底的に相撲を叩き込まれる日々を送った。

序ノ口を1場所で通過し、序二段も順調に突破したが、三段目ではなかなか勝ち越せずに序二段との往復が続いた。追い込まれると安易な叩きに頼ってしまう悪い癖が抜けきらずにもどかしい時期を経験したが、平成28年(2016年)1月場所で初めて三段目で勝ち越すと、そこから5場所連続の勝ち越しで同年11月場所に初めて幕下へ昇進した。

しかし幕下に昇進して以降も、プロの分厚い壁にぶつかり中位から下位での長い足踏みを経験する。それでも高田川部屋の厳しい稽古で長身に筋肉の鎧をまとわせ、攻めの相撲を身につけて少しずつ力強さを増していった。西幕下筆頭で迎えた令和4年(2022年)11月場所で勝ち越し、初土俵から所要52場所という苦労の末に念願の新十両昇進を決定付ける。

有言実行の敢闘賞と取り口

新十両の会見では「どんどん上を目指していきたい。横綱になりたい」と大器の片鱗を感じさせる宣言を行った。一方で父親からは「俺はおめでとうとは言わない。遅いくらいだ。遅い分を取り返せ」と愛のある厳しい発破を掛けられ、関取としての歩みを開始する。

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父親からの檄に応えるように、十両の土俵では12勝、9勝、11勝と圧倒的な成績を残し、令和5年(2023年)7月場所で見事に新入幕を果たす。長い下積みを経て才能を開花させた期待の星として、大きな注目を集めて最高峰の土俵へ上がった。

新入幕の同場所では周囲の期待に違わぬ活躍を見せた。「千秋楽で勝てば」という条件付きで敢闘賞の候補に挙がる重圧のなか、見事に白星を掴み取って10勝5敗の二桁勝利を挙げ、場所前に自ら掲げた目標を有言実行の三賞受賞で締めくくった。

幕内の壁とスケールの大きな相撲

幕内上位へと番付を上げると上位陣の壁に跳ね返され、好不調の波を経験することになる。負け越しが込んで番付を落とし、令和7年(2025年)7月場所では十両への陥落も味わったが、同場所ですぐに二桁勝利を挙げて幕内へ復帰するなど、高い地力を示している。

その後も幕内下位と十両の往復を経験する苦しい時期が続いているが、決して腐ることなく日々の稽古に邁進している。相撲未経験から這い上がってきた不屈の精神と、着実に積み上げてきた経験が現在の土俵を支えている。

取り口は突き押しと左四つからの攻めを主体とし、野球で培った横の動きを生かした叩き込みも武器とする。特に右からの上手投げは強烈で、年間に幕内で挙げた投げによる白星がトップクラスの数を記録するなど、スケールの大きな相撲でさらなる飛躍と幕内定着が期待されている。

💡 神奈川県出身一覧💡 高田川部屋の力士

四股名
湘南乃海 桃太郎(しょうなんのうみ ももたろう)
最高位
前頭5枚目
最新番付
東 十両8枚目
出身地
神奈川県 中郡大磯町
本名
谷松 将人
生年月日
平成10年(1998)4月8日(28歳)
身長・体重
194cm・186kg
所属部屋
高田川部屋
初土俵
平成26年(2014)3月(15歳11ヵ月)
新十両
令和5年(2023)1月(24歳9ヵ月)
新入幕
令和5年(2023)7月(25歳3ヵ月)
優勝
無し
受賞・金星
敢闘賞1回
通算成績
347勝316敗0休/663出場(勝率:52.3%)
直近7場所
26勝25敗(幕内:15勝30敗)
7場所勝率
42.7%
得意技
左四つ・寄り・押し
決まり手傾向(直近7場所)
湘南乃海が勝ちの決まり手(38勝)
叩き込み10
押し出し9
上手投げ5
寄り切り3
突き落とし3
送り出し3
その他5
湘南乃海が負けの決まり手(52敗)
寄り切り23
押し出し9
叩き込み4
突き出し3
突き落とし3
押し倒し2
その他8
令8年5月
東 十両8枚目(変動なし)
3勝3敗
●●○●○|○    |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
東 十両8枚目(3枚半降下)
8勝7敗
●○○●○|●○○○●|○○●●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 十両4枚目(6枚降下)
5勝10敗
●●●●●|○●○●○|○●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令7年11
西 前頭15枚目(変動なし)
3勝12敗
●●○○●|●●●●○|●●●●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
西 前頭15枚目(4枚上昇)
7勝8敗
●●○○○|●○○●●|○●●○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 十両2枚目(3枚半降下)
10勝5敗
●○○○○|○○●●●|○○○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
西 前頭15枚目
5勝10敗
●●○●●|●○○●●|●●○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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西方:翠富士 一成 (伊勢ヶ濱部屋・静岡県焼津市)

翠富士 一成(みどりふじ かずなり)は静岡県 焼津市出身、伊勢ヶ濱部屋の力士で最高位は前頭筆頭。令和8年5月場所の番付は西 十両10枚目。

静岡県焼津市に生まれ、小学生の頃から相撲を始めてわんぱく相撲全国大会に出場した。中学時代に一時相撲から離れた時期もあったが、3年次に再開すると全国中学校相撲選手権大会の団体戦でベスト8に進出する。飛龍高校へ進学し、2年次の全国高等学校総合体育大会の団体戦では、佐藤貴信(のちの大関・貴景勝)を擁する埼玉栄高校の4連覇を阻む活躍を見せ、同校初の団体3位に大きく貢献した。個人戦でも全日本ジュニア体重別選手権80キロ未満級や全国選抜100キロ未満級で優勝するなど、確かな実績を積んだ。

伊勢ヶ濱部屋への入門と錦富士とのライバル関係

高校卒業後は近畿大学へ進学し、1年次に全国学生相撲個人体重別選手権大会100キロ未満級で優勝を果たした。しかし「いずれプロになろうと思っていたので早い方がいい」と決意し、大学を中退して伊勢ヶ濱部屋へと入門した。時を同じくして大学を中退し、同部屋へ入門した同級生の小笠原(現・錦富士)とは、互いに切磋琢磨する良きライバル関係となる。

平成28年(2016年)9月場所において本名の「庵原」で初土俵を踏む。初めて番付に名前が載った翌11月場所の序ノ口、そして四股名を「翠富士」へ改名して臨んだ続く平成29年(2017年)1月場所の序二段において、二場所連続で錦富士との同部屋・同期生による優勝決定戦となり、そのいずれも敗れて優勝を逃すという悔しい経験をしている。

十両昇進と十両優勝

その後も幕下上位で地力を蓄え、東幕下2枚目で迎えた令和2年(2020年)1月場所を5勝2敗で勝ち越し、翌3月場所での新十両昇進を決めた。静岡県出身力士としては栃飛龍(元十両7枚目)以来7年ぶり、焼津市出身としては片山(元前頭13枚目)以来16年ぶりとなる関取誕生であった。

関取となってからも着実に実力を発揮し、東十両2枚目で迎えた同年11月場所では、千秋楽に旭秀鵬との優勝決定戦を制して自身初となる十両優勝を飾った。

新入幕と立ちはだかる壁

翌令和3年(2021年)1月場所において新入幕を果たすと、9勝6敗の好成績を収め、静岡県出身力士として史上初となる三賞(技能賞)を受賞した。しかし、場所後の稽古中にヘルニアを発症して歩行困難となり、同年5月場所を全休して十両へ陥落する苦労も味わった。

その後、幕内へ定着して迎えた令和5年(2023年)3月場所では、初日から10連勝を飾って優勝争いを牽引したが、そこから4連敗を喫し、最終的に10勝5敗で惜しくも三賞を逃す。さらに翌場所での新三役の枠にも恵まれないなど、上位の壁に跳ね返される悔しさも経験している。また、令和7年(2025年)5月場所では、初日から9連敗した後に6連勝するという極めて珍しい星取を残すなど、記憶に残る歩みを見せている。

「肩透かし王子」と多彩な技

幕内の中では小柄な部類に入るが、それを補って余りある俊敏な動きと多彩な技、そして驚異的な粘り強さを最大の武器としている。特に代名詞とも言える強烈な「肩透かし」は左右どちらからでも打つことができ、一場所で白星の半数以上を肩透かしで挙げることもあるほどで、「肩透かし王子」の愛称で親しまれている。

多彩な決まり手も持ち味で、十両の土俵で24年ぶりとなる「頭捻り」や、幕内で11年ぶりとなる「割り出し」を決めて館内を大いに沸かせた。さらに、自分より一回りも二回りも大きな力士を相手に粘り強く相撲を取るため平均取組時間が長く、令和5年(2023年)11月場所では北青鵬を相手に、令和に入って初、8年半ぶりとなる「水入り」の大熱戦(7分近くの死闘)を演じた。

令和8年(2026年)3月場所では、心不全の治療により初日から全休を余儀なくされるという試練に見舞われた。

💡 静岡県出身一覧💡 伊勢ヶ濱部屋の力士

四股名
翠富士 一成(みどりふじ かずなり)
最高位
前頭筆頭
最新番付
西 十両10枚目
出身地
静岡県 焼津市
本名
庵原 一成
生年月日
平成8年(1996)8月30日(29歳)
身長・体重
174cm・116kg
出身高校
飛龍高校
出身大学
近畿大学・中退
所属部屋
伊勢ヶ濱部屋
改名歴
庵原 → 翠富士
初土俵
平成28年(2016)9月(20歳1ヵ月)
新十両
令和2年(2020)3月(23歳7ヵ月)
新入幕
令和3年(2021)1月(24歳5ヵ月)
優勝
十両優勝1回
受賞・金星
技能賞1回
通算成績
351勝305敗30休/656出場(勝率:53.5%)
直近7場所
4勝2敗(幕内:34勝41敗15休)
7場所勝率
46.9%
得意技
押し・肩透かし
決まり手傾向(直近7場所)
翠富士が勝ちの決まり手(34勝)※不戦勝1含む
寄り切り8
肩透かし4
下手投げ3
叩き込み3
上手出し投げ2
送り出し2
その他11
翠富士が負けの決まり手(41敗)
叩き込み8
寄り切り8
寄り倒し6
押し出し6
上手投げ5
送り出し2
その他6
令8年5月
西 十両10枚目(12枚降下)
4勝2敗
●○●○○|○    |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
東 前頭15枚目(3枚降下)
0勝0敗15休
休場
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
東 前頭12枚目(3枚降下)
6勝9敗
●●●○○|●●○●○|○●●○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令7年11
東 前頭9枚目(変動なし)
6勝9敗
●●○●○|●●○○○|○●●●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 前頭9枚目(3枚上昇)
7勝8敗
○●●○●|●●●○○|●○○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 前頭12枚目(2枚半降下)
9勝6敗
○○●●●|○○○●○|○○●□●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年5月
西 前頭9枚目
6勝9敗
●●●●●|●●●●○|○○○○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)