対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

時不動 虹 (時津風部屋・静岡県焼津市)

時不動 虹(よしい こう)は静岡県 焼津市出身、時津風部屋の力士。令和8年9月場所の番付は最高位更新となる西 十両13枚目。

静岡県焼津市に生まれ、幼い頃から柔道を習っていたが、小学4年の時にやいづ相撲クラブで相撲を始める。たちまち相撲でも頭角を現し、小学6年次には全日本小学生相撲優勝大会で2位に輝いた。焼津市立港中学校へ進学後も活躍を続け、3年次には全国中学校相撲選手権大会で優勝を果たして「中学横綱」のタイトルを獲得。小学5年の時点ですでに中学卒業後の角界入りを決意しており、以前から気にかけてくれていた15代中川(元前頭14枚目・旭里)を頼り、中川部屋の門を叩いた。なお、本名の「虹(こう)」は、母親が福山雅治の楽曲『虹』から命名したものである。

最年少昇進記録と激動の幕下デビュー

平成31年(2019年)3月場所で初土俵を踏むと、序ノ口、序二段を1場所で通過するスピード出世を見せ、令和2年(2020年)5月場所において平成以降最年少記録となる16歳8か月で新幕下昇進を果たした。しかし、同場所は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となり、幕下としての初土俵は翌7月場所に持ち越された。さらにその直前、中川部屋の閉鎖に伴い時津風部屋への移籍を経験するなど、激動の環境変化に見舞われたが、同場所では貴花田(のちの第65代横綱・貴乃花)以来となる16歳での幕下勝ち越しを決めている。

試練と幕下優勝

順調な歩みを見せていたが、令和3年(2021年)3月場所で入門後初となる負け越しを喫する。さらに同年9月場所前に右手親指の靭帯を負傷し、強行出場で勝ち越したものの、手術に踏み切った影響で翌11月場所を全休した。これにより三段目へと降格するが、復帰直後の場所を6勝1敗でまとめ、1場所で幕下に返り咲く。そして令和4年(2022年)7月場所では、持ち味を発揮して7戦全勝の好成績を収め、見事に幕下優勝を飾った。

幕下上位の壁

幕下優勝の翌9月場所では東幕下3枚目へと躍進したが、ここで幕下上位の壁に跳ね返され2勝5敗と大きく負け越す。その後は幕下中位から上位の実力者として定着するものの、令和6年(2024年)7月場所でも西幕下4枚目で負け越すなど、関取昇進の目安となる一桁台の番付で足踏みする状況が続いた。

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改名2場所で掴んだ関取の座

現状打破を図るべく、令和8年(2026年)5月場所より四股名を長年名乗った本名から「時不動(ときふどう)」へと改名。これは中学横綱へと育ててくれた故郷・焼津の兼平道場の恩師、兼平秀明から提案されたもので、道場のモットーにちなむ。東幕下5枚目で臨んだこの5月場所では3勝3敗で迎えた12日目に十両の土俵へ上がり、元小結の錦木を破って4勝3敗で勝ち越しを決めた。幕下5枚目以内での勝ち越しは、これが初めてである。

西幕下2枚目で迎えた7月場所では、11日目に東幕下筆頭の丹治を肩すかしで転がして勝ち越しを決め、4勝3敗で場所を終える。場所後の番付編成会議では、その丹治とともに新十両昇進が決まった。静岡県出身の関取誕生は熱海富士以来で、改名からわずか2場所での昇進決定であった。

初土俵からおよそ7年半、幕下での足踏みは約6年に及んだ。会見では、後から入門した同級生に追い抜かれる悔しさを味わったことも明かしている。四股名の「不動」の字のとおり不動心で前に出て、番付を落とさないどっしりとした相撲を取りたいと決意を語った。

💡 静岡県出身一覧💡 時津風部屋の力士

四股名
時不動 虹(よしい こう)
最高位
十両13枚目
最新番付
西 十両13枚目
出身地
静岡県 焼津市
本名
吉井 虹
生年月日
平成15年(2003)8月1日(23歳)
身長・体重
179cm・177kg
所属部屋
中川 → 時津風部屋
改名歴
吉井 → 時不動
初土俵
平成31年(2019)3月(15歳7ヵ月)
新十両
令和8年(2026)9月(23歳1ヵ月)
優勝
幕下優勝1回
通算成績
171勝133敗7休/304出場(勝率:56.3%)
直近7場所
5勝5敗(幕下以下:23勝19敗)
7場所勝率
53.8%
得意技
押し・左四つ・寄り
決まり手傾向(直近7場所)
時不動が勝ちの決まり手(28勝)
寄り切り17
押し出し3
寄り倒し3
肩透かし1
小手投げ1
押し倒し1
その他2
時不動が負けの決まり手(24敗)
寄り切り5
押し出し5
叩き込み4
小手投げ2
突き落とし2
掬い投げ2
その他4
令8年9月
西 十両13枚目(3枚上昇・最高位更新)
5勝5敗
○●○○○|●●●●○|     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年7月
西 幕下2枚目(2枚半上昇・最高位更新)
4勝3敗
-●○-●|-○-○-|○-●--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
東 幕下5枚目(3枚上昇)
4勝3敗
●--○○|-●-○-|●○---
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年3月
東 幕下8枚目(3枚降下)
4勝3敗
●-○-○|--○-●|-○●--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
東 幕下5枚目(1枚半上昇)
3勝4敗
-●○--|○-●●-|●-○--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11
西 幕下6枚目(2枚上昇)
4勝3敗
○--●●|-○--●|○-○--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
西 幕下8枚目
4勝3敗
●-●--|○-○-○|●--○-
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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輝 大士 (高田川部屋・石川県七尾市)

輝 大士(かがやき たいし)は石川県 七尾市出身、高田川部屋の力士で最高位は前頭3枚目。令和8年9月場所の番付は東 十両11枚目。

石川県金沢市に生まれ、小学1年次から穴水少年相撲教室で相撲の基礎を学び始めた。西南中学校の3年次には全国都道府県中学生選手権に出場して団体と個人の双方で優勝を飾る。なお、この時の団体戦で共に戦ったチームメイトの中村は、のちに宮城野部屋へ入門する炎鵬(現・伊勢ヶ濱部屋)であった。

足のサイズが32センチに達するほどの規格外の体格を持ち、入門前から「1日も早く横綱になりたい」と力強く公言していた。新弟子検査前には三段目と互角に渡り合い、9代高田川(元関脇・安芸乃島)から「しこやてっぽうの音が違う。骨から出している」と絶賛される鳴り物入りで、平成22年(2010年)3月場所に本名の「達(たつ)」で初土俵を踏んだ。

幕下での挫折と若の里との絆

初土俵から所要8場所で幕下へ昇進する順調な滑り出しを見せたが、そこから上位の壁に阻まれ、3年もの長きにわたり足踏みを経験する。「このまま一生勝ち越せないのではないか」と自暴自棄になりかけた時期もあったが、師匠からの「初心に戻れ」という助言で立ち直り、基本運動を徹底して苦境を乗り越えていった。

この苦しい時期を支えたのが、二所ノ関一門の同門であった関脇・若の里(のちの12代西岩)の存在であった。若の里の付け人を務める中で相撲のイロハや力士としての心構えを学び取っていたが、ある日、若の里から「付け人が関取になって巡業で飯を奢ってもらうのが夢」と聞かされた達は、「自分が関取になったら必ずご馳走しよう」と心に強く誓い、それを厳しい稽古のモチベーションの一つとした。

努力が実を結び、平成26年(2014年)11月場所で念願の新十両昇進を果たす。そして翌年夏の巡業中、かつての約束を果たすべく若の里を食事に誘い、自ら支払いをしようとした。実際には若の里が「昔言ったことを覚えていて、声を掛けてくれただけで嬉しいんだよ。本気で金を出してもらおうなんて思ってないから」と語って自ら支払いを済ませたが、関取として成長した姿で立派な恩返しとなった。また、若の里の現役最後の巡業では自ら志願して最後の締込を締めるなど、偉大な先輩との間には深い絆が結ばれていた。

新幹線由来の四股名と幕内定着

関取昇進を機に、四股名を「輝 大士」へと改名する。「輝」は翌春に地元・石川県まで延伸開業する北陸新幹線の最速列車「かがやき」に因み、「大士」は親戚にあたる第54代横綱・輪島大士にあやかったものである。

改名にあたり、師匠の9代高田川は輪島の下の名を「たいし」と勘違いして命名の許可を申し入れた。輪島からは「いいよ。でも、これはひろしって読むんだぞ」とやんわり指摘されつつも快諾を得ており、輪島が現役時代に愛用した金色の廻しも受け継ぐなど、周囲の絶大な期待を背負って関取の土俵に上がった。

十両の土俵で着実に勝ち星を重ね、平成28年(2016年)1月場所において新入幕を果たす。最高位は東前頭3枚目を記録し、長身と長いリーチを存分に生かした突っ張りと、左のおっつけから相手を土俵外へ出す正攻法の相撲で長く幕内の土俵に定着した。一方で、腰の高さから相手に潜り込まれての寄り切りや、叩きにばったりと落ちる脆さも課題として指摘されている。

稽古熱心な素顔と不屈の闘志

角界屈指の稽古熱心な力士として知られている。場所中であっても、夜のちゃんこを食べ終えると自発的に稽古場へ足を運び、四股やすり足、鉄砲、さらにはその日の取組の反省を繰り返すというストイックな習慣を持ち、その真摯な姿勢は他の力士たちにも大きな影響を与えている。

上位陣とも激しい取組を重ねていたが、令和3年(2021年)には年6場所すべてで負け越しを喫するという極度の不振に陥った。この結果、平成28年(2016年)7月場所から32場所連続で務めてきた幕内の地位から陥落し、大きな試練を迎えることとなった。

それでも決して相撲への情熱を失うことなく、十両へ陥落した後も地道に白星を積み重ねて幾度となく幕内への復帰を果たした。令和6年(2024年)7月場所では、得意の突き押しだけでなく土俵際での逆転技なども見せて10場所ぶりの幕内勝ち越しを決めるなど、ベテランらしいしぶとさも発揮している。

近年は番付の昇降を繰り返す苦しい土俵が続いているが、大相撲の伝統と基本を大切にする姿勢は入門時から変わらない。偉大な先輩や横綱から受け継いだ魂と、故郷からの大きな期待を胸に秘め、愚直なまでに真っ直ぐな突き押し相撲で今なお奮闘を続けている。

💡 石川県出身一覧💡 高田川部屋の力士

四股名
輝 大士(かがやき たいし)
最高位
前頭3枚目
最新番付
東 十両11枚目
出身地
石川県 七尾市
本名
達 綾哉
生年月日
平成6年(1994)6月1日(32歳)
身長・体重
192cm・169kg
所属部屋
高田川部屋
改名歴
達 → 輝
初土俵
平成22年(2010)3月(15歳9ヵ月)
新十両
平成26年(2014)11月(20歳5ヵ月)
新入幕
平成28年(2016)1月(21歳7ヵ月)
優勝
無し
通算成績
619勝623敗0休/1242出場(勝率:49.8%)
直近7場所
52勝48敗
7場所勝率
52.0%
得意技
突き・押し
決まり手傾向(直近7場所)
輝が勝ちの決まり手(52勝)
押し出し24
突き落とし6
引き落とし4
寄り切り4
押し倒し3
叩き込み2
その他9
輝が負けの決まり手(48敗)
押し出し16
叩き込み10
寄り切り8
突き落とし5
引き落とし4
掬い投げ1
その他4
令8年9月
東 十両11枚目(変動なし)
10勝0敗
○○○○○|○○○○○|     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年7月
東 十両11枚目(4枚降下)
7勝8敗
●○○●●|○●○●○|●●○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
東 十両7枚目(2枚降下)
5勝10敗
●○●●○|●●○●○|●●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年3月
東 十両5枚目(2枚半降下)
7勝8敗
○●○●●|●●●●○|○○●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年1月
西 十両2枚目(1枚半上昇)
6勝9敗
●○●●○|●●○●○|○●●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11
東 十両4枚目(変動なし)
9勝6敗
●○○○●|○○○●○|●○●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 十両4枚目
8勝7敗
●○○○●|●●●●○|○○○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)