対戦力士情報

対戦力士同士の詳細な情報です。

\ この取組の注目ポイント /
  • 平成6年度(1994年度)生まれの同学年対決!
  • 【石川県】出身同士の対決!

東方:輝 大士 (高田川部屋・石川県七尾市)

輝 大士(かがやき たいし)は石川県 七尾市出身、高田川部屋の力士で最高位は前頭3枚目。令和8年7月場所の番付は東 十両11枚目。

石川県金沢市に生まれ、小学1年次から穴水少年相撲教室で相撲の基礎を学び始めた。西南中学校の3年次には全国都道府県中学生選手権に出場して団体と個人の双方で優勝を飾る。なお、この時の団体戦で共に戦ったチームメイトの中村は、のちに宮城野部屋へ入門する炎鵬(現・伊勢ヶ濱部屋)であった。

足のサイズが32センチに達するほどの規格外の体格を持ち、入門前から「1日も早く横綱になりたい」と力強く公言していた。新弟子検査前には三段目と互角に渡り合い、9代高田川(元関脇・安芸乃島)から「しこやてっぽうの音が違う。骨から出している」と絶賛される鳴り物入りで、平成22年(2010年)3月場所に本名の「達(たつ)」で初土俵を踏んだ。

幕下での挫折と若の里との絆

初土俵から所要8場所で幕下へ昇進する順調な滑り出しを見せたが、そこから上位の壁に阻まれ、3年もの長きにわたり足踏みを経験する。「このまま一生勝ち越せないのではないか」と自暴自棄になりかけた時期もあったが、師匠からの「初心に戻れ」という助言で立ち直り、基本運動を徹底して苦境を乗り越えていった。

この苦しい時期を支えたのが、二所ノ関一門の同門であった関脇・若の里(のちの12代西岩)の存在であった。若の里の付け人を務める中で相撲のイロハや力士としての心構えを学び取っていたが、ある日、若の里から「付け人が関取になって巡業で飯を奢ってもらうのが夢」と聞かされた達は、「自分が関取になったら必ずご馳走しよう」と心に強く誓い、それを厳しい稽古のモチベーションの一つとした。

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努力が実を結び、平成26年(2014年)11月場所で念願の新十両昇進を果たす。そして翌年夏の巡業中、かつての約束を果たすべく若の里を食事に誘い、自ら支払いをしようとした。実際には若の里が「昔言ったことを覚えていて、声を掛けてくれただけで嬉しいんだよ。本気で金を出してもらおうなんて思ってないから」と語って自ら支払いを済ませたが、関取として成長した姿で立派な恩返しとなった。また、若の里の現役最後の巡業では自ら志願して最後の締込を締めるなど、偉大な先輩との間には深い絆が結ばれていた。

新幹線由来の四股名と幕内定着

関取昇進を機に、四股名を「輝 大士」へと改名する。「輝」は翌春に地元・石川県まで延伸開業する北陸新幹線の最速列車「かがやき」に因み、「大士」は親戚にあたる第54代横綱・輪島大士にあやかったものである。

改名にあたり、師匠の9代高田川は輪島の下の名を「たいし」と勘違いして命名の許可を申し入れた。輪島からは「いいよ。でも、これはひろしって読むんだぞ」とやんわり指摘されつつも快諾を得ており、輪島が現役時代に愛用した金色の廻しも受け継ぐなど、周囲の絶大な期待を背負って関取の土俵に上がった。

十両の土俵で着実に勝ち星を重ね、平成28年(2016年)1月場所において新入幕を果たす。最高位は東前頭3枚目を記録し、長身と長いリーチを存分に生かした突っ張りと、左のおっつけから相手を土俵外へ出す正攻法の相撲で長く幕内の土俵に定着した。一方で、腰の高さから相手に潜り込まれての寄り切りや、叩きにばったりと落ちる脆さも課題として指摘されている。

稽古熱心な素顔と不屈の闘志

角界屈指の稽古熱心な力士として知られている。場所中であっても、夜のちゃんこを食べ終えると自発的に稽古場へ足を運び、四股やすり足、鉄砲、さらにはその日の取組の反省を繰り返すというストイックな習慣を持ち、その真摯な姿勢は他の力士たちにも大きな影響を与えている。

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上位陣とも激しい取組を重ねていたが、令和3年(2021年)には年6場所すべてで負け越しを喫するという極度の不振に陥った。この結果、平成28年(2016年)7月場所から32場所連続で務めてきた幕内の地位から陥落し、大きな試練を迎えることとなった。

それでも決して相撲への情熱を失うことなく、十両へ陥落した後も地道に白星を積み重ねて幾度となく幕内への復帰を果たした。令和6年(2024年)7月場所では、得意の突き押しだけでなく土俵際での逆転技なども見せて10場所ぶりの幕内勝ち越しを決めるなど、ベテランらしいしぶとさも発揮している。

近年は番付の昇降を繰り返す苦しい土俵が続いているが、大相撲の伝統と基本を大切にする姿勢は入門時から変わらない。偉大な先輩や横綱から受け継いだ魂と、故郷からの大きな期待を胸に秘め、愚直なまでに真っ直ぐな突き押し相撲で今なお奮闘を続けている。

💡 石川県出身一覧💡 高田川部屋の力士

四股名
輝 大士(かがやき たいし)
最高位
前頭3枚目
最新番付
東 十両11枚目
出身地
石川県 七尾市
本名
達 綾哉
生年月日
平成6年(1994)6月1日(32歳)
身長・体重
192cm・171kg
所属部屋
高田川部屋
改名歴
達 → 輝
初土俵
平成22年(2010)3月(15歳9ヵ月)
新十両
平成26年(2014)11月(20歳5ヵ月)
新入幕
平成28年(2016)1月(21歳7ヵ月)
優勝
無し
通算成績
604勝618敗0休/1222出場(勝率:49.4%)
直近7場所
46勝49敗
7場所勝率
48.4%
得意技
突き・押し
決まり手傾向(直近7場所)
輝が勝ちの決まり手(39勝)
押し出し17
突き落とし5
引き落とし5
寄り切り3
浴せ倒し2
押し倒し2
その他5
輝が負けの決まり手(36敗)
押し出し11
寄り切り7
叩き込み6
突き落とし4
引き落とし2
引っ掛け1
その他5
令8年7月
東 十両11枚目(4枚降下)
2勝3敗
●○○●●|     |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
東 十両7枚目(2枚降下)
5勝10敗
●○●●○|●●○●○|●●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
東 十両5枚目(2枚半降下)
7勝8敗
○●○●●|●●●●○|○○●○○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年1月
西 十両2枚目(1枚半上昇)
6勝9敗
●○●●○|●●○●○|○●●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11
東 十両4枚目(変動なし)
9勝6敗
●○○○●|○○○●○|●○●●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 十両4枚目(3枚上昇)
8勝7敗
●○○○●|●●●●○|○○○●○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 十両7枚目
9勝6敗
○●○○○|●●●○○|○●○○●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

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西方:炎鵬 友哉 (伊勢ヶ濱部屋・石川県金沢市)

炎鵬 友哉(えんほう ゆうや)は石川県 金沢市出身、伊勢ヶ濱部屋の力士で最高位は前頭4枚目。令和8年7月場所の番付は西 十両11枚目。

相撲との出会いは5歳の頃、地元の「押野相撲スポーツ少年団」で稽古を始めたことに遡る。金沢市立西南部中学校時代には、後に高田川部屋の幕内力士となる輝(達綾哉)と同級生であり、全国都道府県中学生相撲選手権大会ではチームメイトとして団体優勝の栄冠に輝いた。その後、金沢学院東高校3年次に世界ジュニア相撲選手権大会の軽量級で優勝。金沢学院大学時代には合計10個ものタイトルを獲得するなど、小柄な体躯ながら「金沢の天才」としてその名を轟かせた。

大学卒業後、第69代横綱・白鵬の内弟子として宮城野部屋へと入門した。白鵬から授かった「炎鵬」という四股名には「炎のような相撲と取れ」という期待が込められている。平成29年(2017年)3月場所に初土俵を踏むと、序ノ口から21連勝で一気に幕下まで番付を駆け上がった。その幕下も2場所で通過し、平成30年(2018年)3月場所での新十両昇進となった。初土俵から所要わずか6場所での十両昇進は史上最速タイの記録であり、1年足らずで関取の地位を掴み取ったことになる。

「ひねり王子」は幕内の人気力士に

十両の土俵でも順調に勝ち越しを積み上げ、令和元年(2019年)5月場所、西前頭14枚目で新入幕を果たした。身長170センチに満たない小柄な体で大型力士を翻弄する姿は、かつての業師・「技のデパート」舞の海を彷彿とさせ、多くのファンを魅了した。令和元年(2019年)7月場所には、体重100キロ未満の力士としては平成9年(1997年)9月場所の舞の海以来、22年ぶりとなる幕内での勝ち越しを決め、自身初となる技能賞を受賞した。

その変幻自在な取り口から「ひねり王子」の愛称で親しまれる一方、安易な変化はせずに圧力をかけながら前に出る正攻法の相撲で、大いに幕内の場を沸かせた。

度重なる怪我と不幸

令和2年(2020年)3月場所には東前頭4枚目まで番付を上げたが6勝9敗と負け越し、その後も3場所連続で負け越して十両へと番付を下げた。さらに令和3年(2021年)1月場所では、白鵬をはじめ同部屋の力士に新型コロナウイルス感染が確認されたことにより炎鵬も全休を余儀なくされた。その後も眼窩底骨折による全休など苦しい土俵が続き、西十両3枚目で迎えた令和5年(2023年)5月場所は初日から9連敗。頸部椎間板ヘルニアにより10日目から休場、これにより翌場所は幕下へと陥落することが決定的となった。

420日ぶり、不屈の復活へ

西幕下筆頭で迎えた令和5年(2023年)1月場所を全休。そこからさらに5場所連続全休で、番付は落ちるところまで落ちた。これは「頸部椎間板ヘルニアおよび脊髄損傷」によるものであり、医師からは「日常生活に戻るため相撲はあきらめてください」と宣告を受けるほどだった。13代宮城野(元横綱・白鵬)からも「今までよくやった」と声をかけられたが、炎鵬は諦めなかった。

現役続行を決意した炎鵬は、令和6年(2024年)7月場所、西序ノ口13枚目で420日ぶりの本場所の土俵に立った。結果、敗れはしたものの炎鵬は辛い日々を思い返して涙ぐみながら「言葉にならない。感謝しかない」とコメントを残した。初日こそ敗れはしたものの2番相撲で478日ぶりの白星を挙げる。終わってみればこの場所を6勝1敗。炎鵬は再出発を切った。

その後も序二段、三段目、そして幕下へと着実に番付を上げていく。令和8年(2026年)1月場所、東幕下11枚目で6勝1敗。関取復帰を射程圏内に捉える位置にまで這い上がってきた。

信念を貫く「鵬」の誇り

令和6年(2024年)4月、宮城野部屋の閉鎖に伴い伊勢ヶ濱部屋へと転籍。令和8年(2026年)1月場所では旧宮城野部屋力士が一斉に改名したが、炎鵬は「この四股名で自分という存在がある。四股名に恥じないよう自分の名前を大切にしていきたい」と「炎鵬」への想いを語った。相撲スタイルは、低い姿勢から潜り込み、止まらずに動き続けることが特徴である。私生活では食が細く白米が苦手という一面もあるが、サプリメントなどを活用しながら理想の体作りを追求している。

💡 石川県出身一覧💡 伊勢ヶ濱部屋の力士

四股名
炎鵬 友哉(えんほう ゆうや)
最高位
前頭4枚目
最新番付
西 十両11枚目
出身地
石川県 金沢市
本名
中村 友哉
生年月日
平成6年(1994)10月18日(31歳)
身長・体重
167cm・107kg
出身高校
金沢学院東高校
出身大学
金沢学院大学
所属部屋
宮城野 → 伊勢ヶ濱部屋
初土俵
平成29年(2017)3月(22歳5ヵ月)
新十両
平成30年(2018)3月(23歳5ヵ月)
新入幕
令和1年(2019)5月(24歳7ヵ月)
優勝
三段目優勝1回,序二段優勝1回,序ノ口優勝1回
受賞・金星
技能賞1回
通算成績
294勝249敗80休/541出場(勝率:54.3%)
直近7場所
10勝10敗(幕下以下:23勝9敗3休)
7場所勝率
63.5%
得意技
左四つ・下手投げ
決まり手傾向(直近7場所)
炎鵬が勝ちの決まり手(23勝)
下手投げ4
押し出し4
寄り切り2
寄り倒し2
引き落とし2
下手出し投げ1
その他8
炎鵬が負けの決まり手(9敗)
押し出し3
叩き込み3
浴せ倒し1
寄り倒し1
切り返し1
令8年7月
西 十両11枚目(3枚上昇)
2勝3敗
●●○○●|     |     
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年5月
西 十両14枚目(3枚半上昇)
8勝7敗
○○○○○|●●○○●|●●○●●
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令8年3月
東 幕下4枚目(7枚上昇)
5勝2敗
○--○●|-○-○-|○--●-
取組詳細(対戦相手・決まり手)

▼ さらに過去の成績(4場所分)を見る
令8年1月
東 幕下11枚目(6枚半上昇)
6勝1敗
-○○--|○-○○-|○-●--
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年11
西 幕下17枚目(13枚半上昇)
5勝2敗
-○-○●|--○-●|○---○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年9月
東 幕下31枚目(15枚降下)
5勝2敗
○-○-●|-●-○-|○---○
取組詳細(対戦相手・決まり手)

令7年7月
東 幕下16枚目
2勝2敗3休
●--○-|○●-やや|ややややや
取組詳細(対戦相手・決まり手)