力士の給料はどれぐらい?関取と幕下以下に分けて収入を詳しく解説!

力士の年収はどれぐらいなのか?気になりますよね。給与体系がどうなっているのかも意外と知らないのではないでしょうか。

また、懸賞金の金額は一本いくらなのかも興味深いですよね。

そこで今回は力士の年収は果たしてどのぐらいなのか?どのような給与体系になっているのか?そして各種賞金や懸賞金はいくらなのかなど、力士にまつわるお金のことをご紹介していきます。

給与・賞金の改定が決まっています

日本相撲協会は令和8年(2026年)7月の理事会で、令和9年(2027年)1月場所から力士の給与や優勝賞金などを改定することを決めました。幕内優勝賞金は1000万円から2000万円に、横綱の月給は300万円から330万円に上がります。この記事の表では、現行の金額とあわせて改定後の金額もご紹介しています。

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力士の給料は相撲協会から支給される

先に力士の給料はどこから貰えるのかを説明しましょう。

力士は相撲部屋に所属しているのだから給料は部屋から貰うのでは?という気がしますが、実は各相撲部屋からではなく相撲協会から給料が支給されています。

これは力士だけではなく行司や呼出などの相撲の裏方さん、更に親方衆も同じくです。なぜすべて相撲協会からの支給かというと、親方も力士も裏方もすべて相撲協会の所属であり、各相撲部屋は協会から委託された力士に対して指導と養成をする場と位置付けられているからです。このような形態になっているため、力士の給料は相撲協会からの支給となっているのですね。

給与項目一覧

それでは、いきなりですが給与項目と年収を先にご紹介してしまいます。と言うのも概略を頭に入れてイメージを持つことでひとつずつの項目の理解が深まると思うからです。

力士は大きく分けて「関取」といわれる幕内・十両力士と、「幕下以下」の力士に分かれます。関取と幕下以下では待遇がまったく違っていますので、まずは一般にも馴染みのある関取の給与を紹介していきます。

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では、以下の表をご覧ください。

項目横綱大関関脇・小結平幕十両
月給300万円250万円180万円140万円110万円
年額給与月給×12か月3600万円3000万円2160万円1680万円1320万円
賞与年2回・各1か月分600万円500万円360万円280万円220万円
本場所特別手当本場所ごと・年6回120万円20万円×690万円15万円×630万円5万円×6なしなし
出張手当地方場所・年3回115万5千円38万5千円×399万7500円33万2500円×385万500円28万3500円×374万5500円24万8500円×368万2500円22万7500円×3
力士補助費東京場所・年3回7万5千円7万5千円7万5千円7万5千円7万5千円
合計褒賞金を除く4443万円3697万2500円2642万5500円2042万500円1615万7500円
+最低額の褒賞金最低支給標準額×4000×6360万円240万円144万円144万円96万円
年収の最低ライン4803万円3937万2500円2786万5500円2186万500円1711万7500円

※本場所特別手当は11日以上出場で満額(6〜10日で3分の2、1〜5日で3分の1、全休は支給なし)。ここでは全日出場として計算。
※実際の褒賞金は力士ごとの支給標準額によって最低額より多くなります。

どうでしょうか。項目がたくさんありますね。そして一般企業と同じものもあれば何のこと?と理解できないものもありますよね。これはひとつずつ説明していきますのでご安心ください。

また、項目のなかの力士褒賞金は同じ地位の力士でも全然違いますので、この褒賞金の額と合計収入はあくまでも最低ラインだと思ってください。

では、各項目について説明していきます。

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月給

力士は、十枚目以上の関取になると相撲協会から月給が支給されるようになります。これは昭和32年(1957年)5月から実施されたもので、それ以前は月々の収入が安定していませんでした。現在の月給は次のとおりです。

地位月給
現行
(令和8年(2026)12月まで)
年額(×12か月)
現行
(令和8年(2026)12月まで)
月給
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
年額(×12か月)
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
横綱300万円3600万円330万円3960万円
大関250万円3000万円275万円3300万円
関脇・小結180万円2160万円200万円2400万円
平幕140万円1680万円155万円1860万円
十両110万円1320万円120万円1440万円

※月給は十両以上の関取のみに支給されます。

十両の場合、月給で110万円ということは年間1320万円の固定収入になります。月給が300万円の横綱は固定給の年収が3600万円ということになりますね。相撲界の頂点の年収として少ないような気もしますが、先ほどの表で見たように他にもたくさんの項目がありました。次の収入項目を見てみましょう。

力士褒賞金

力士の給料を語るうえでもっとも重要で面白いのがこの制度です。力士褒賞金(りきしほうしょうきん)は、本場所ごとに関取(幕内・十両)に支給される褒賞金で、ふたつの大きな特徴があります。

成績に応じた独特な計算法

1つめの特徴はその金額の算定方法にあります。褒賞金は本場所の成績に応じて加算されていくもので、勝ち越し点(勝ち数−負け数)ひとつにつき50銭(0.5円)、平幕力士が横綱に勝つ金星の場合は10円、幕内優勝で30円、全勝した場合には50円が加算されます。このように算定された金額のことを支給標準額と呼びます。

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ん?桁がおかしいんじゃないのって思いました?そうですよね。幕内全勝優勝で50円を貰ってもぜんぜん嬉しくないですよね。実はこの金額は便宜的なもので実際に支給されるのは、支給標準額を4000倍した金額なのです。

加算項目支給標準額1場所あたりの支給
(×4000)
勝ち越し点ひとつ0.5円(50銭)2千円
金星10円4万円
幕内優勝30円12万円
幕内全勝優勝50円20万円

※金星は平幕が横綱に勝った場合のみ(不戦勝・反則勝ちは含まない)。全勝優勝は幕内優勝の30円に代わって50円。
※一度加算された分は、現役でいる限り毎場所支給され続けます(関取の場合)。

力士褒賞金が支給されるのは関取だけですが、算定自体はすべての力士が対象になっています。つまり序ノ口力士から横綱まで成績に応じて支給標準額が計算されて加算されていくのです。ただし、幕下以下も算定はするけれど関取になるまで褒賞金は支給しないというわけですね。

勝ち越し点以外の加算はすべて幕内力士が対象です。ちなみに横綱相手に不戦勝や反則勝ちで勝っても金星にはなりません。また、途中休場した場所は休んだ日を負けとして数えるので、たとえば8勝4敗3休なら勝ち越し点は1点になります。

力士褒賞金は成績に応じて積み上がり、更に4000倍されることは分かって頂けたかと思いますが、それでも幕内優勝で12万円は安い気がしませんか?これは次の特徴が関係しています。

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加算のみで減ることがない

力士褒賞金ふたつめの特徴は「成績が良いと加算されるが、成績が悪くても減らされない。つまり加算のみである」ということです。

この褒賞金はひと場所限りのものではなく、算定された支給標準額に4000倍した金額が毎場所支給されます。積み上げた褒賞金は現役でいる限り本場所ごとに貰えるのです。

ただし、そのためには関取でいる必要があります。幕下以下に落ちたとしても支給標準額は基本的に変わりませんが(一部の例外を除く)積み立てた額を受け取ることはできません。十両以上の地位を確保してはじめて褒賞金を受け取ることが出来るのです。これは関取と幕下以下との大きな差ではないでしょうか。

さて、基本的には「減ることのない」力士褒賞金ですが、一部の例外があります。それを説明するために次は最低支給標準額をみていきましょう。

最低支給標準額

成績に応じて算定される支給標準額ですが、地位ごとに最低額が定められています。これを「最低支給標準額」といいます。すべての力士は3円から始まり、成績による加算がされて「支給標準額」が定まります。

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地位最低支給標準額1場所の褒賞金
(最低額)
幕下以下3円支給なし
十両40円16万円
幕内(前頭〜関脇)60円24万円
大関100円40万円
横綱150円60万円

※昇進時に支給標準額が最低額に満たなければ差額を補填。陥落すると、その補填分だけが差し引かれます。

この金額はそれぞれの地位の「最低額」を保証したものです。言い換えると、昇進した際にそれぞれの額がそのまま加算されるものではありません。例をあげて説明しましょう。

例えば幕下から十両(十枚目)に昇進する力士が、それまでの成績加算で40円以上あった場合には加算はされません。加算されるケースは初土俵の3円プラス昇進までの成績加算が40円に満たない力士の場合で、この時に最低額まで引き上げられるのです。具体的には合計が36円だった場合には残りの4円が加算されるという具合です。

つまり、十両に昇進すると最低でも40円が支給標準額になるため最低支給標準額と呼ばれているのですね。

最低支給標準額は減ることがある

「加算のみ」が基本の力士褒賞金ですが、この最低支給標準額は減らされることがあります。それは地位を転落した場合です。

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昇進の際、支給標準額が足りていない場合に補填するのが最低支給標準額ですが、力士が降格したときにはこの時の補填額分は減らされます。さきほどの例でいくと補填された4円は減らされて36円に逆戻りになるのですね。もちろんその間に勝ち越しで積み上げたものは減額の対象にはならないです。あくまで昇進時に補填された金額のみです。

ではこの力士が再昇進を果たした場合にはどうなるか?その時にも最低支給標準額に届いていなかった場合には最低額からの差額が補填されます。けれど、再昇進の際に最低支給標準額に達していた場合には補填されません。

陥落=支給標準額の減

基本的には加算のみの力士褒賞金ですが、地位を陥落した場合には補填分が減らされるため、次に再昇進したとしても以前よりは少ない補填額、または補填無しというケースが発生します。

再昇進するということは「勝ち越した」ということですから成績加算が発生する、つまり原則的には必ず以前の昇進時よりも少ない補填額になるはずですよね。

給金が多い現役力士は?

では、この給金をいちばん多く貰っているのは誰か?気になりますよね。当サイトの計算では、現役の関取で支給標準額がもっとも多いのは玉鷲の276円。4000倍で1場所あたり110万4千円が支給されることになります(令和8年(2026年)9月場所の番付による)。

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現役関取の給金トップ5
順位四股名支給標準額褒賞金
(1場所)
勝ち越し点
(通算)
金星幕内優勝
(うち全勝)
昇進加算
(残高)
最高位大相撲歴
1玉鷲片男波/東十両3276円110万4千円234点117円8個2回16円関脇22年8か月初土俵 平成16年(2004)1月
135場所目
2大の里二所ノ関/東横綱260円104万円124点62円—5回45円横綱3年4か月初土俵 令和5年(2023)5月
21場所目
3高安田子ノ浦/東前頭2245円50銭98万2千円309点154円50銭6個—28円大関21年6か月初土俵 平成17年(2005)3月
128場所目
4御嶽海出羽海/西十両4228円91万2千円166点83円2個3回32円大関11年6か月初土俵 平成27年(2015)3月
69場所目
5霧島音羽山/東大関223円89万2千円218点109円—3回21円大関11年4か月初土俵 平成27年(2015)5月
68場所目

※令和8年(2026年)9月場所の番付による。成績は令和8年(2026年)7月場所まで反映(今場所の途中成績は含まない)。令和8年(2026年)9月25日更新。
※力士褒賞金=支給標準額×4000。支給は関取(十両以上)のみ。独自計算による推定値で、公式発表ではありません。
※昇進加算=昇進時に最低支給標準額まで補填され、現在も残っている額。最高位が現在の地位より上の力士は赤字。
※大相撲歴=初土俵(前相撲または付出の場所)から今場所までの年月と、今場所が何場所目か。場所数には、全休で番付から外れていた場所と中止の場所は数えません(番付外でも前相撲を取った場所は数えます)。外国出身力士は、新弟子検査の場所ではなく前相撲を取った場所を初土俵としています。

ちなみに歴代で群を抜いているのが横綱白鵬で、引退時の支給標準額は2187円、1場所あたり874万8千円にのぼりました。全力士の給金や推定年収はこちらの記事で一覧にしています。 現役力士の年収ランキング!給金を独自計算で関取の推定年収を一挙公開

勝ち越して給金を直す

昔は力士褒賞金のことを「給金」、支給標準額のことを「持ち給金」と呼んでおり、現在でも通称としてはこの言葉の方が親しまれています。

給金を使った相撲用語としては、勝ち越しをかけた相撲のことを「給金相撲」、見事勝ち越すことを「給金直し」という具合に使われています。

千秋楽で勝ち越しを決めたら「お!給金相撲でぎりぎり給金直したな。」なんて言ってみたいですね。

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ボーナス・手当・補助金

次は賞与(ボーナス)や手当などについて説明していきます。先ほどの褒賞金もそうですが、月給とは違い本場所ごとの支給になっているのがポイントです(賞与のぞく)。

賞与(ボーナス)

9月と12月には1ヶ月分の月給額が賞与として支給されます。つまり横綱であれば300万円が月給とは別に、年2回支給されます。

本場所特別手当

横綱以下三役以上の力士には本場所ごとに特別手当が支給されます。

出場日数によって減額があり、11日以上出場の全額支給で横綱が20万円、大関15万円、関脇・小結が5万円となっています。6日以上10日以内の出場ではこの金額の3分の2、5日以内で3分の1となり全休の場合は支給されません。

出場日数横綱大関関脇・小結
11日以上(満額)20万円15万円5万円
6〜10日(3分の2)13万3千円10万円3万3千円
1〜5日(3分の1)6万7千円5万円1万7千円
全休支給なし支給なし支給なし

※小結以上に本場所ごと(年6回)支給。不戦敗の日は出場日数に含まれません。

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出張手当

地方場所となる3月、7月、11月には出張手当が支給されます。宿泊費と日当とに項目が分かれ、これが35日分支給されます。

地位宿泊費1日日当1日1場所あたり35日分年額地方3場所
横綱8,000円3,000円38万5千円115万5千円
大関7,500円2,000円33万2500円99万7500円
関脇・小結6,500円1,600円28万3500円85万500円
平幕5,700円1,400円24万8500円74万5500円
十両5,300円1,200円22万7500円68万2500円

※番付発表から千秋楽翌週までの35日分が支給されます。

力士補助費

1月、5月、9月の東京場所では力士補助費が支給されます。稽古廻し・締込・化粧廻し、結髪の費用として支給され、金額は地位に関わらず一律2万5千円となります。

懸賞金

ここまでは力士の地位や過去の成績に応じて決められている収入項目を見てきましたが、まだ忘れてはならない項目がありますよね。そう、懸賞や優勝などの賞金です。特に懸賞金はテレビでもその本数が話題になることがあり、また会場でもたくさんの懸賞幕が出ると一気に盛り上がります。ということで、臨時的な収入を見ていきましょう。

懸賞金は、幕内の取組に対して民間企業や後援団体などから提供されるもので、1本7万円となっています。このうち1万円は取組表への掲載や場内アナウンスの経費として相撲協会に入り、勝った力士の取り分は残りの分です。

ただし、取り分がすべて土俵の上で手渡されるわけではありません。土俵上で受け取る熨斗袋の現金は1万円で、残りは力士本人名義の積立金として協会が管理し、納税に充てられます。余った分は引退時に退職金と併せて支給されます。

項目金額
懸賞1本7万円
協会の手数料取組表掲載料・場内放送料1万円
勝った力士の取り分6万円
 うち土俵上で受け取る現金1万円
 うち納税充当の積立金余りは引退時に支給5万円

※懸賞は幕内の取組のみ。1本の金額と手数料は日本相撲協会の公表額。

ひとつの取組での懸賞は原則60本まで

懸賞は力士を指定してかけることもでき、人気力士には1場所で数百本の懸賞がかかることもあります。

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ひとつの取組にかけられる懸賞は原則として60本までとされています。これは仕切り制限時間の都合上、呼出が土俵上を懸賞旗を持って回るのに20本×3周の60本が限界のためで、それ以上の申し込みがあった場合には調整して他の取組に振り分けるそうです。

懸賞金の仕組みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

大相撲の「懸賞金」とは?1本の金額や指定のルール、手刀の作法

賞金

次は優勝や三賞での賞金です。あくまで優勝や賞を受賞しなければ貰えないもので収入としては一部の力士のみになりますが、金額以上に努力が実った成果として嬉しい項目です。

優勝賞金

優勝賞金は各段優勝ごとに分かれています。

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項目現行
(令和8年(2026)12月まで)
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
幕内優勝1000万円2000万円
十両優勝200万円300万円
幕下優勝50万円70万円
三段目優勝30万円50万円
序二段優勝20万円30万円
序ノ口優勝10万円20万円
三賞(各賞)200万円300万円
名誉賞(大関昇進)50万円50万円
名誉賞(横綱昇進)100万円100万円

※名誉賞は初めて大関・横綱に昇進したときのみ(陥落後の再昇進では支給されない)。

序ノ口と幕内では大きな差がありますが、それでも各段ごとに支給されるので、それぞれの段で頑張り甲斐がありますね!

また、幕内優勝には賞金以外にも様々な優勝賞品が授与されます。ビール1年分や牛肉一頭分、ガソリン1年分に明太子1年分、変わったところではお茶を体重分や金のマカロンなど。各国、各地の特産品などが贈られます。

三賞

三賞とは殊勲賞、敢闘賞、技能賞の三つの賞で、本場所を盛り上げた関脇以下の幕内力士に授与されます。ひとつの賞に複数力士が選ばれたり、ひとりで複数の賞を受賞することもありますが、逆に該当者なしとして選出されない場合もあります。賞金はそれぞれ200万円が授与されます。

名誉賞

横綱や大関への昇進時には協会から名誉賞として、大関昇進で50万円、横綱昇進者には100万円が贈られます。ただし陥落した大関が再昇進をした時には貰えません。

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また、力士だけではなく立行司に昇進した行司にもこの名誉賞は贈られます。

関取の収入まとめ

ようやく収入項目が出揃いました。地位ごとの年収(褒賞金を最低額とした場合)と、一つ下の地位との差を見てみましょう。

地位年収の最低ライン
現行
(令和8年(2026)12月まで)
一つ下の地位との差
現行
(令和8年(2026)12月まで)
年収の最低ライン
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
一つ下の地位との差
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
横綱4803万円+865万7500円5223万円+935万7500円
大関3937万2500円+1150万7千円4287万2500円+1220万7千円
関脇・小結2786万5500円+600万5千円3066万5500円+670万5千円
平幕2186万500円+474万3千円2396万500円+544万3千円
十両1711万7500円+1612万7500円1851万7500円+1743万7500円
幕下99万円—108万円—

※年収の最低ライン=月給・賞与・手当(全日出場)+最低支給標準額での褒賞金6場所分。懸賞金・賞金は含みません。
※十両の「一つ下」は幕下(養成員場所手当のみ・奨励金を除く)。

年収の最低ラインで比べると、横綱は4803万円、十両は1711万7500円。他のプロスポーツに比べると地位による差は小さいように感じられますが、そのぶん変動収入は頑張り次第で大きく変わります。

幕内優勝で1000万円、三賞で200万円、そして人気力士なら1場所で数百本も受け取ることがある懸賞金。さらに積み上げた力士褒賞金は、現役最高の玉鷲で1場所110万4千円にもなります。初代若乃花の二子山親方は「土俵には銭が埋まっている」と言っていたそうですが、まさに力あるものが土俵上で「銭」を積み上げていく、関取の収入は奥が深いです。

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幕下以下の収入

ここまでは関取の収入をご紹介してきましたが、幕下以下のことをお忘れではありませんか?

よく話題に昇るの関取と幕下以下の差は如何ほどなのか?ご紹介していきましょう。

幕下以下は月給無し

まず、衝撃的な事実をお伝えしましょう。

それは幕下以下には月給は支給されません。

…いえ、無給というわけではないです。幕下以下には月給ではなく、場所ごとの手当と奨励金のみとなっています。

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養成員場所手当

手当は正式には「養成員場所手当」と呼び、場所ごとに幕下で16万5千円、三段目で11万円、序二段が8万8千円で序ノ口は7万7千円となっています。

幕下の16万5千円と聞くとまったく無いわけじゃないのでは?と思う方もいそうですが、これ本場所ごとなので、年6回だけなんです。つまり幕下で年額99万円だけなんですね。なかなか厳しいですねえ…、以下表にまとめます。

地位1場所
現行
(令和8年(2026)12月まで)
年額(6場所)
現行
(令和8年(2026)12月まで)
1場所
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
年額(6場所)
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
幕下16万5千円99万円18万円108万円
三段目11万円66万円12万円72万円
序二段8万8千円52万8千円9万5千円57万円
序ノ口7万7千円46万2千円8万2千円49万2千円

※本場所ごと(年6回)の支給。このほかに成績に応じた奨励金が加わります。

幕下以下奨励金

次は奨励金です。正式には「幕下以下奨励金」と言い、本場所での成績によって支給されます。幕下の場合、勝ち星ひとつで3,500円、勝ち越し点はひとつ8,000円となっています。これも表でどうぞ。

地位勝ち星1つ
現行
(令和8年(2026)12月まで)
勝ち越し1点
現行
(令和8年(2026)12月まで)
7戦全勝の場合
現行
(令和8年(2026)12月まで)
勝ち星1つ
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
勝ち越し1点
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
7戦全勝の場合
改定後
(令和9年(2027)1月〜)
幕下3,500円8,000円8万500円4,000円1万円9万8千円
三段目3,000円6,500円6万6500円3,500円8,500円8万4千円
序二段2,500円5,500円5万6千円3,000円7,500円7万3500円
序ノ口2,500円5,500円5万6千円3,000円7,500円7万3500円

※勝ち越し点は「勝ち数−負け数」(休場は負けとして数える)。4勝3敗なら1点、7戦全勝なら7点。

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モデルケースとして幕下で5勝2敗の場合を計算してみると、勝ち星5つと勝ち越し点3つで4万1500円になります。成績をあげることで確かに貰えますが、関取に比べると差が歴然としています。

仮に幕下で全勝の場合は1場所で8万500円、6場所では48万3千円になりますが、これだけの成績ならもう十両に上がっていますね(笑)

大多数の力士は1場所あたり数千円から数万円といったところではないでしょうか。

優勝賞金

幕下以下にも、各段の優勝賞金があります(金額は前述の優勝賞金の表をご覧ください)。金額自体はそれほど高くありませんが、優勝によって自信をつけて、より上の番付を狙うモチベーションアップ効果はありそうです。

力士褒賞金

最低支給標準額として、デビュー時に全ての力士は3円の支給標準額が積み上げられますが、関取にならないとこの褒賞金は受け取れません。

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幕下以下は力士養成員

以上が幕下以下の収入項目になります。関取に比べてずいぶんとシンプルで金額も少ないですよね。場所手当だけで見ると、幕下で年99万円、序ノ口だと年46万2千円です。

なぜこれほど低いかというと、実は幕下以下の力士の正式呼称は「力士養成員」なんです。つまり、幕下以下は力士になるための見習い中であるため給料ではなく手当のみが支給されているのです。

関取になってはじめて一人前と認められる相撲界の厳しさが、給料だけではなくこの言葉にも表れています。

この金額をどう捉えるかは意見が分かれますが、中学を卒業したばかりの子もいれば40歳前後の力士もいるのが幕下以下です。反面、住まいと食事は相撲部屋にいる限り困ることはありません。社会保険料なども協会が支出してくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。関取での様々な収入項目には頭がくらくらしそうですが、力士褒賞金はとても面白い制度でしたね。

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こちらの記事では関取になったら待遇がどう変わるのか?収入以外の面でも解説しています。あわせてどうぞ。

⇒ 【解説】関取と幕下では何が変わる?

また、こちらの記事では現役力士の力士褒賞金、通称「給金」を独自計算により一覧でご紹介しています。さらに関取の推定年収も一覧表にしてまとめました。

現役力士の力士褒賞金と推定年収一覧! オススメ!

6 thoughts on “力士の給料はどれぐらい?関取と幕下以下に分けて収入を詳しく解説!”

    1. レイ 投稿作成者

      みしま様 コメントをありがとうございます。

      「元大関が幕下に落ちたら給料は激減になるか?」とのご質問ですね。

      幕下以下の力士は基本的には月給はなく、わずかな手当があるのみとなります。

      つまり、関取(十両や幕内力士)が幕下へ番付が下がった場合には激減どころではなくります。
      このあたりはかなりシビアな世界ですね…。
      ということで、ご質問にお答えしますと、いくら元大関といえども同じ条件ですので、わずかな手当のみとなります。

      具体的な手当についてはこの記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

      返信 ↓
  1. とどろき わたる

    休場中は、給料はどうなるのですか。
    懸賞の旗?はスポンサーが制作すると思いますが、結構高いものですか?
    以上2点回答をお願いいたします。

    返信 ↓
    1. レイ 投稿作成者

      とどろき わたる様、コメントをありがとうございます。

      休場中の力士の給料と懸賞幕(けんしょうまく)についてのご質問ですね。

      給料が貰える力士は関取ですので、関取が休場した場合についてご回答させていただきます。

      この記事でもご紹介していますが、関取の給料には様々な項目があります。
      このうち、月給や力士報奨金などは出場、休場に関わらず支給されます。

      では、休場によって変化するのはなにか?それは「本場所特別手当」と言われる手当です。
      この手当は11日以上出場すれば満額支給されますが、出場日数が6~10日、1~5日の2段階で支給金額が減っていきます。
      そして全休の場合はゼロ、つまり支給されません。

      これが本場所休場によって変化する給料項目となっております。

      次に懸賞幕についてですが、だいたい相場は1枚5万円~5万5千円ほどらしいです。
      懸賞幕自体はプリントされているようですので、意外(?)とお安いようですね。

      蔵前にあるTOMACというお店が手掛けているようですよ。
      懸賞金をかけるスポンサーとデザインなど打ち合わせて作成するようです。

      以上、ご参考になりましたら幸いです。

      ご質問頂きましてありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

      返信 ↓
  2. ほりひで

    大関が降格しても、昔は給料が下がらなかった。という方がいるのですが本当ですか?

    返信 ↓
    1. レイ 投稿作成者

      ほりひで様、コメントをありがとうございます。

      「大関が降格しても、昔は給料が下がらなかった」ということですが、その方が仰っているのは「力士報奨金」のことではないでしょうか?
      力士報奨金は手当のひとつですが、基本的にこの手当は加算のみ(最低支給標準額については一部例外あり)です。
      このことを指して仰っているのかなあと思いますが、どうでしょうか。

      今後ともよろしくお願いいたします。

      返信 ↓

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