大相撲の「花相撲」とは?本場所との違いや余興、言葉の由来を解説

大相撲には、15日間の真剣勝負が繰り広げられる「本場所」のほかに、全国各地で行われる「花相撲」と呼ばれる興行があります。

今回は、この「花相撲(はなずもう)」の意味や、本場所とは異なる特別なルール、お楽しみの余興について解説します。

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花相撲(はなずもう)とは

大相撲における「花相撲(はなずもう)」とは、本場所が開かれていない時期に行われる、勝敗が番付の昇降や力士の給金に関わらない相撲興行の総称です。

日本相撲協会が主催する公式戦である本場所とは異なり、地方巡業をはじめ、トーナメント方式の相撲大会、引退相撲、福祉や慈善を目的とした寄付相撲、神社への奉納相撲など、本場所以外の興行はすべてこの「花相撲」に分類されます。

本場所では見られない「お楽しみ(余興)」

花相撲は、勝敗によるプレッシャーがない分、観客に純粋に相撲を楽しんでもらうためのエンターテインメント性が強いのが特徴です。
そのため、通常の取組のほかに、本場所では絶対に見ることができない以下のような多彩な余興(プログラム)が披露されます。

  • 初切(しょっきり): 相撲の禁じ手(反則)などを、2人の力士がコントのように面白おかしく演じる見世物。
  • 相撲甚句(すもうじんく): 力士たちが土俵上で円になり、独特の節回しで唄を披露する伝統芸能。
  • 太鼓の打分(うちわけ): 呼出(よびだし)が、寄せ太鼓や跳ね太鼓など様々な種類のリズムを打ち分ける実演。
  • その他: 横綱の綱締め実演、床山による大銀杏の結い方実演、力士と人気歌手ののど自慢、地元のちびっこ(豆力士)との稽古など。
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本場所との違い「呼出の一声(いっせい)」

余興だけでなく、土俵上の進行ルールにも本場所とは異なる粋な決まりごとがあります。
その代表的なものが、呼出による力士の呼び上げです。

本場所では、呼出は扇子を持った手を開いて「ひが〜し〜、〇〇〜、〇〇〜」と四股名を「2回」繰り返して呼び上げます。
しかし花相撲の場合は、「一声(いっせい)」と呼ばれ、四股名を「1回」しか呼び上げないのが慣例となっています。土俵進行のテンポを良くし、本場所の真剣勝負との差別化を図るための伝統的な作法です。

「花相撲」という言葉の由来

では、なぜ本場所以外の興行を「花」と呼ぶのでしょうか。その由来には大きく2つの説が絡み合っています。

① 平安時代の「造花」に由来する説

古くは平安時代にまで遡ります。当時、宮中で行われていた相撲の節会(すまいのせちえ)において、相撲人(すまいびと:現在の力士)が、葵(あおい)や夕顔などの「造花」を髪に挿して相撲を取ったことに由来するという説です。

② 江戸時代の「ご祝儀」に由来する説

江戸時代に入ると、この「花」という言葉が「ご祝儀(はな)」の意味へと転じました。ひいきの力士が勝った際などに、観客が土俵に向かって投げ入れるご祝儀(羽織や金品など)によって興行が成り立っていた相撲のことを「花相撲」と呼ぶようになったと言われています。

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まとめ

「花相撲」は、番付のプレッシャーから解放された力士たちの和やかな表情や、相撲の伝統文化を身近に感じられる多彩な余興が詰まった、ファンにとってたまらないイベントです。お住まいの地域に地方巡業などがやってきた際は、本場所とは一味違うエンターテインメント空間をぜひ楽しんでみてください。


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